アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の劇中音楽グループ・結束バンドの初めてのワンマンライヴが 5 月に一夜限定で開催されました。その模様を収録した Blu-ray Disc の発売を前に映画館での期間限定上映が開始されたので、観に行ってきました。
これを観るならチネチッタの LIVE ZOUND しかないでしょう。ライヴハウス運営のノウハウを応用したシアターで、音楽系の映画との相性抜群。今回はライヴ映像の上映ということで合わないわけがありません。
「結束バンドのライヴ」といってもバンドは基本的にプロミュージシャンが担当しているからクオリティーは保証されているわけです。メインヴォーカルはもちろん喜多郁代を演じる長谷川育美、録音でも歌がうまいのは分かっていましたがライヴでもこのレベルで歌えるとは歌がうますぎる。さらに他メンバーメインの三曲以外の曲を全て一人で歌い続ける体力と喉の強さもある。しかも一曲目がイントロなしで歌い出しから始まる『ひとりぼっち東京』ですからね…強すぎる。
アンコールを含めて演奏されたのは現時点までに結束バンドがリリースしている 16 曲すべて。もちろんリョウ/虹夏/ぼっちの各メイン曲も演奏され、そのときだけヴォーカルが交代するスタイル。しかも本来の主役であるはずの後藤ひとり(青山吉能)はライヴ本編では登場せず、アンコール冒頭にアジカンのカバー曲『転がる岩、君に朝が降る』をギター演奏つきで歌唱するというサプライズ。ぼっちのトレードマークである黒いレスポールカスタムを提げてステージに登場したときは痺れましたね。ちなみにギターといえば『星座になれたら』では劇中の学園祭ステージ同様にギターソロが喜多パートから始まってぼっちパートではボトルネック奏法を披露するシーンもあり、胸が熱くなりました。
ライヴ自体も良かったけど LIVE ZOUND の音響もとても良かった。マルチチャンネルサラウンドで観客の歓声に包まれると、ついここが映画館であることを忘れて手を掲げたり声を出したりしそうになるくらい現場の熱量が再現されていました。そしてライヴハウスのごとき爆音、これは Blu-ray を買っても自宅で再現するのが不可能なレベルだから映画館に観に来た甲斐はありましたね。これを体験すると、次の機会があれば自分もライヴに参加したいと思ってしまいますね。
いやあ良かったわー。劇場上映は今月末までとのことなのでお早めに。私はまんまと BD が欲しくなってしまいました…。
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