小用で新宿三丁目方面に行った際に、昼食がてらゆっくりコーヒーでも飲みたくなりまして。喫茶店を求めて彷徨った結果、こちらのお店に辿り着きました。
「ホテルたてしな」という昭和の香りがする古いホテルに併設されている喫茶店です。
見た感じ昔ながらの喫茶店っぽいけど、看板や黒板からは現代的な雰囲気を感じる。この佇まい、ちょっと気になるじゃないですか。何より「りこりす（＝彼岸花）」という店名が、今の季節に入る店として丁度いい。
ちなみに今 Google マップを見たら二つ隣のビルにはカールツァイスが入居しているらしいですね。
中はとても懐かしい感じ。調べてみたところこのお店自体は一年ほど前にオープンしたばかりとのことですが、何十年も前からここで営業を続けているかのような年季の入り方。きっとこの店になる前も喫茶店兼スナックとして営業していた店舗なのだろう、と想像させるものがあります。ちなみに今の店も（って前の店を知らないのですが）昼間は喫茶店、夜はバーとして営業している模様。
ランチメニュー、生姜焼きとか唐揚げとか、どストレートな定食メニューなのが逆にイイ。「肉大盛無料」なんて定食屋だって普通はやってないでしょ。
そして「タンパク質定食」、身も蓋もないネーミング（笑。肉体労働系の人とか体を鍛えてるお客さんが多いのでしょうか…？
そしてランチタイム以外もやってるカフェメニューにはカレー、オムライス、ナポリタンという喫茶店の定番が。
こういう店に来たらどうしても昔ながらのナポリタンを食べたくなるところだけど…今の気分はカレーでした。
豆乳トマトカレー、あまり聞かない組み合わせだけど見た目はこんな感じですか。
オニオンスープに福神漬けじゃなくてピクルスがついて 800 円、繁華街からちょっと離れているとはいえ新宿でこの内容と値段は嬉しい。
豆乳ベースのカレーだけあってまろやかな味。トマトも酸味というよりコク方面に効いてる感じ。一般的なカレーとはちょっと方向性の違う味だけど、コクカレー好きな私としては好きな味。鼻に抜けるスパイスの香りも良い、こちらも辛さより香り重視のスパイスという感じ。
カレーの上に乗ってくるパプリカやカボチャ、オニオンチップもいいアクセントになっています。
見た目からしてヘルシー系カレーかなと思っていたら、ルウの中から塊肉発見！しかもスプーンで探っていくとゴロゴロ発掘される。
これで 800 円というのが信じられないくらい、食べ応えのあるカレーです。
食後にコーヒー。単品だと 600 円するコーヒーが食事とセットなら ＋200 円で飲めてしまうのはお得感高し。
ラテアートとかスペシャルティコーヒーとか、そういうんじゃなくてストレートに「コーヒー」。昔ながらの喫茶店はこれでいいんですよ。
スプーンの柄（え）に柄（がら）が彫られているのがレトロっぽさを演出しています。こういうスプーン、昔実家にあったよな。
さらに ＋200 円でデザートもつけられるとあれば頼むしかないじゃないですか。
ちっちゃなチーズチョコブラウニーなんだけど、上にクリームと削ったチョコレートとミントが載せてあって、しかも味変用のジャムまで添えてある。単価 200 円のために丁寧な仕事しすぎでは…。
甘さ控えめのブラウニー、柑橘系のジャムで香りのアクセントまでついてとっても美味しゅうございました。
新宿の街外れの隠れ家的な喫茶店、気に入りました。
この辺にはあまり来ないけど、新宿で喫茶店にあぶれたらここまで歩いてくるのも悪くないかな。
また来ようと思います。
ごちそうさまでした。
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