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ユニコーンオーバーロード [Switch]

新作ゲームでは世の中的には FF7 REBIRTH が話題ですが、私は先週発売された『ユニコーンオーバーロード』をプレイしています。

ユニコーンオーバーロード

十三機兵防衛圏』のアトラス×ヴァニラウェアのタッグによる新作。十三機兵とは全く世界観が異なるけれど、あの座組で私の好きなシミュレーション RPG を作ってくれるなら面白いに違いないと思って発表時点から買うことを決めていました。
プラットフォームは PS5/PS4/Switch とあり、それほどハードウェア性能を必要としそうなグラフィックでもないから携帯モードでも気軽に遊べる Switch 版を選択。実際、PS5 版との画質差はそれほど大きくないようですね。

かつてイレニア女王の統治で栄華を誇ったコルニア王国は、あるとき将軍の謀反により一夜にして滅亡。将軍は皇帝ガレリウスを名乗り、のちに新生ゼノイラ帝国として大陸全土を支配するに至る。イレニア女王の忘れ形見である王太子アレインは隠遁生活を送っていたが、青年になると忠臣らとともに解放軍を組織し国土の奪還を目指す…というのが基本的なストーリー。亡国の王子が祖国奪還のために蜂起するというのはまるで『アルスラーン戦記』のような話ですが、ダークファンタジーものとしては王道で私好み。

2D ベースの緻密なグラフィックが美しい。近現代を水彩画のようなタッチで見せた十三機兵とはずいぶん世界観が異なりますが、ヴァニラウェア的にはむしろこちらの方が本来の持ち味っぽいですね。

バトルシステムは所有ユニットを最大 6 名ずつの小隊に分割して、小隊ごとにマップ上を動かしていく方式。ファイヤーエムブレムとかタクティクスオウガ系とは考え方が異なります。この小隊のメンバー編成と敵編成次第で得手不得手があって、どういう戦略で小隊を組んで動かしていくかが攻略のキモ。じゃんけんのように得意な相手と苦手な相手がハッキリしているから組み合わせの悩み甲斐があります。

戦闘は対戦格闘ゲームのようなサイドビュー。会敵後の行動は完全にオートで、プレーヤーが介入する余地はありません。おそらく「バフ持ちは戦闘開始直後にバフをかける」「味方がダメージを受けた後にターンが回ってきたら回復する」など単純な行動条件が決まっていてそれに沿ってアクションが自動発生する、という仕組みになっています。
私がこれまでにプレイしてきた SRPG は将棋のように思考と試行錯誤を繰り返しながら 1 バトルに最低 15 分~1 時間程度かけるのが普通だったので、とにかくバトルがどんどん進む感覚が新鮮。現代のプレイ感覚だとこれくらいテンポがいい方が遊びやすいですね。

繊細に描き込まれた 2D のキャラクターが細かくアニメーションするのは見ていて楽しい。こればかりはスクリーンショットでは魅力の一割も伝えられていないので、トレーラーを見ていただいた方が良いでしょう。

バトルパートは格ゲー的な爽快感が気持ちいい。自分でコマンド入力できないシステムも、あらかじめ行動パターンと敵との相性を脳内シミュレーションして臨むのは慣れてくると楽しい。

先ほど分割した小隊をバトルフィールド上に配置して動かしていくのが基本パターンになります。マス目状のフィールドではなく、また敵側もリアルタイムに動いてくるから他の SRPG とは全く違う。しかも戦闘全体にタイムリミットが設けられていて、その制限時間内に移動・休息・拠点制圧などをこなさなくてはならないからじっくり考えるよりも判断力が重要になってきます。

戦いを繰り返し、人種や民族を問わず精鋭を集めて強大な敵に挑む…完全に『アルスラーン戦記』のノリですね。目新しさはないけどこういうの好き。

今のところ期待した通りの楽しさ。全体的なボリュームがどの程度か分かっていませんが、じっくり取り組みたいと思います。

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