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劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:/ぼっち舞台挨拶 @チネチッタ

アニメ『ぼっち・ざ・ろっく!』の劇場総集編を観にチネチッタへ。

劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく! Re:

一年半前に放送されていたテレビアニメの総集編(前編)です。ストーリー的には知っている話だけど演奏シーンは劇場の音響で聴いたらきっと楽しいに違いない、と思って公開を楽しみにしていました。こういう作品を観るなら LIVE ZOUND でしょうということでいつものチネチッタで鑑賞。

前編「Re:」はテレビシリーズの 1~8 話をまとめた内容になっています。つまり結束バンドの始動からオーディションを経て STARRY での四人での初ライヴまでを描いた劇場総集編。まあ普通に総集編だろうなと思って観に行ったら、冒頭が意外なところから始まって驚きました。8 話までのとあるシーンから始まり、新曲『月並みに輝け』に合わせた新作オープニングを経て回想的に 1 話に戻り、あとは時系列で 8 話まで。正味 160 分程度の本編を OP/ED 込み 90 分にまとめているから大胆にカットされたエピソードもありつつ、テレビ版とは違った観点で結束バンドを見つめることができる総集編になっています。具体的にはギャグパートの割合がテレビシリーズ比でかなり下がり、ストーリーの流れ…中でも特に結束バンドの四人の関係性にフォーカスした構成。後藤ひとり・山田リョウ・廣井きくりといったキャラの変人度(笑)は控えめで下北系ガールズバンドの青春と成長を描いた物語!という感じ。
劇場で通しで観るならこれくらいのテンポ感が必要だろうなと思った一方で、個人的に好きだった 7 話「君の家まで」のエピソードがごっそり削られていたのはちょっと寂しかったり。でもテレビ版の 8 話のラストで「もしかしてこれ最終回なのでは?」という感じだった部分が見事に総集編前編のラストになっていたのは見事でしたね。

総じて、劇場総集編で本作を初めて観る人でも十分楽しめる内容である一方で、テレビシリーズを観た人であれば構成の違いや OP で新たに追加された映像、あるいは映画館向けの 5.1ch サラウンドなどより深い部分を楽しめる作品に仕上がっていると思います。

ロックバンドが主役の作品だからやはり演奏シーンが盛り上がるわけです。オーディションで演奏した『ギターと孤独と蒼い星』、金沢八景での路上ライヴ、そして STARRY でのライヴ本番における『あのバンド』。それぞれぼっちちゃんが覚醒した後の演奏は 5.1ch で楽器ごとの分離が良くなった状態で聴くとテレビ版以上に痺れます。逆に、ライヴ本番の『ギターと孤独と蒼い星』のバラバラな演奏も際立っていて、テレビの音で聴いていたときよりもずっと気持ち悪い(笑。劇場向けに音源がリミックスされていたこと自体も良かったけど、やっぱりチネチッタの LIVE ZOUND はこういう作品との相性が抜群ですね。この音で聴けただけでもわざわざ映画館に足を運んだ価値がありました。

そして上映後には舞台挨拶も。

我がホームグラウンドと言える劇場で舞台挨拶をやってくれるなら行くしかないでしょう!と応募したところ見事当選。虹夏役の鈴代紗弓さん(神奈川県出身)の「ぼっち」舞台挨拶ということで本当に MC も入れずに独りでの登壇でした。トークの内容を要約するとこんな感じ。

  • 神奈川出身だけど川崎は部活の試合とかでしか来たことがなく、チネチッタは初めて
  • 「チネチッタ」ってうまく言えない
  • 青山吉能(後藤ひとり役)が「チネチッタ」って言うときの発音がなんかおかしい(笑
  • チネチッタは「ローマ郊外にある映画撮影所」、横浜のブルクは「城」という意味らしい
  • 鈴代「チネチッタ?」→客「チネチッタ!!!」謎のコール&レスポンス
  • 来場者に対する謎のメインバンクシェア調査。みずほ・UFJ・三井住友・はまぎん・かわしんの中では案の定メガバンク優勢でかわしんのシェア低し
  • チネチッタ、鈴代言えちった

という感じで、作品に関する話があまり出てこない不思議な舞台挨拶でした。うん、ラジオ聴いてるからだいたい予想ついてた(笑

ともあれ、楽しかったです。総集編を観たことで改めてテレビシリーズをもう一度観たくなっちゃったなー。ちなみに一通り聖地巡礼した状態で観ると、各シーンの舞台の位置関係や画面外の様子も想像しながら観ることができてより深まるのでオススメです(関係各所にご迷惑にならないようにだけくれぐれもご注意を)。

8 月公開予定の後編は 9~12 話、つまり江ノ島から文化祭ステージまでのエピソードですね。尺的にはほぼノーカットでやれる計算になりそうですが、もしかしてライヴシーンに新曲があったりするのでしょうか。そういうのも含め、楽しみにしています。

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