渋谷東口のビックカメラ近くに気になるお店を見かけたので入ってみました。
2020 年初頭に COVID-19 の影響で会食が避けられるようになった後、カウンター席を中心にこだわりの米とおかずを食べさせる孤食系の飲食店が雨後の筍のように立ち上がりました。その筆頭とも言えるのが「挽肉と米」で、ハンバーグ×米系の飲食店や「○○と米」という店名の飲食店のフォロワーが多数生まれたのも記憶に新しいところ。
しかしこの店は「ハンバーグとはんばーぐ」ってどちらも主菜じゃねーか!と突っ込まずにはいられない店名。でも開店前から行列をなしており、これは相当おいしいに違いない。ということで私も並んでみました。
ひとつのハンバーグをハーフ&ハーフにして二種類のソースで楽しめるのがこの店の特徴。なるほど、それで「ハンバーグとはんばーぐ」。
十種類のソースはどれも見るからにおいしそうで、どれにしようか迷ってしまう。まあ初めて来たからには王道のデミグラスは押さえたいとして、あとは何を組み合わせるか…。
なお私は開店前の行列に並んだから一巡目で入れましたが、開店後も途切れずに行列が続いているようでした。
こういうお店の例に漏れずカウンター席のみの店内ながら、壁面にはハーフ&ハーフのハンバーグソースを模した装飾がなされていて見ているだけで楽しく、自分のハンバーグが出てくるのが楽しみになってきます。
カウンター下の引き出しにはカトラリー類。
こうして待っている間にも周囲のお客さんのハンバーグが運ばれていき、それを見るたびに「あー、その組み合わせもおいしそうだなあ」「次来るときにはその組み合わせにしてみよう」などと妄想が捗ります。
しばし待ったところで私のハンバーグがご到着。鉄鍋の上でグツグツ煮えるソースがもうすでにおいしそう!
組み合わせは、やはり初回だからど真ん中ストレートから攻めようと思いデミグラス&チーズ(ハンバーグ 300g)にしました。追加した目玉焼きトッピングでさらに見た目のうまそうさアップ。
一個のハンバーグに半分ずつソースがかけられているのかと思ったら、火鍋のように真ん中が仕切られた鉄鍋に、半分に割られたハンバーグがそれぞれ配置されそこにソースがかけられているんですね。
デミグラスソースは「赤ワインでじっくり煮詰めた」がそのまま伝わってくる濃厚なコクのあるおいしさ。
みっちりした肉感のある粗挽きのハンバーグ。こういう店だから肉質よりもソースの力で食べさせるのかと思ったら、ハンバーグ自体も肉のうまさをしっかり感じられてソースに負けてない。これはいい。
こちらはチーズソース。4 種のチーズを使った濃密な味のソースはハンバーグとの相性抜群。
大のチーズ好きとしては、このチーズの海に浸ったハンバーグを食べられることは幸せ以外の何者でもありません。
そして半分くらい食べたら目玉焼きを割ってソースと絡めてみたり、デミグラスとチーズを混ぜてより濃厚なおいしさを堪能したり、楽しみ方の幅が広い。
ハンバーグにはブロッコリーとジャガイモの付け合わせが付属。
つまりこれ、ハンバーグだけでは使い切れないソースをこれにつけて食べてくださいってことですよね。わかってるじゃないですか。
特にチーズソースを選ぶとちょっとしたチーズフォンデュ気分も味わえて、一食で二度おいしい。
ちなみにライスはおかわり自由なのですが、さらに一人三切れまで食べられるパンがテーブルに備えられています。
このパンで鉄鍋に残ったソースを拭う勢いできれいに食べると、謎の達成感。ハンバーグと違ってパンに染みこんだソースもまたうまし。
期待に違わないおいしさでした。見た目も楽しいし、いろんな味から選ぶ楽しみもある。
ここは是非リピートしたいですね。ソース全種類をコンプするには少なくともあと 4 回は通う必要があるということか。ガーリックトマトやペッパー、キムマヨソースは絶対おいしいだろうし、メープルやとろろわさびもどんな味なのか気になりまくる。次回何を選ぶか、今から悩みが尽きません。
ごちそうさまでした。
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