スポンサーリンク

F1 オランダ GP 2024

ノリス、フェルスタッペンに約23秒差の圧巻ドライブで2勝目! チームタイトル争いが急接近。角田裕毅17位|F1オランダGP決勝

夏休みが明けた F1。4 週間ぶりのレースということで何かしら勢力図の変化があるかと思ったら、夏休み前の状況がより明確になったレースでした。

■マクラーレン

ノリスがとにかく速かった!予選ではレッドブルに 0.356 秒の差をつけて圧倒的 PP。とはいえスタートが下手なノリスのことだから決勝ではまたローンチに失敗してポジションを落とすでしょう…と予想したところその通りのスタートに。しかしレースでもノリスの速さは衰えず、コース上でフェルスタッペンを楽々オーバーテイクして首位奪還。最終的には後続に 20 秒もの大差で圧勝したレースでした。まるで開幕時点のフェルスタッペンと立場が入れ替わったかのよう。これだけの速さがあれば、サーキットとの相性にかかわらず残りのレース全てで優勝、少なくとも表彰台を争っていけそう。あとは今回のような落ち着いたレースを毎回続けられるかですね。前半戦の時点でノリスは何勝かしていてもおかしくなかったのに本人やチームの失策で落としたレースがあまりにも多かったので、今後もそういうミスが出るか、自信を持って安定したレース運びができるかでチャンピオンシップの結末が大きく変わるのではないでしょうか。個人的には、チームラジオでのピットからの連絡が中途半端、あるいは曖昧なことが多いのが不安定さに繋がっているような気がしています。

僚友ピアストリは 4 位。ノリスに比べるとダウンフォース削りめのセットアップだったようなのがタイヤに厳しかったのでしょうか。でもチーム的にはノリスとピアストリがそれぞれマックスとペレスに先着できたという点では上々の結果でしょう。ドライバーズはともかく、今季のコンストラクターズはもうマクラーレンで決まりではと思っています。

■レッドブル

フェルスタッペンのホームレースで完敗という悔しい結果に。決勝のスタートでノリスに先行したまでは良かったですが、今やマシンの回頭性もタイヤのデグラデーションもマクラーレンの方が上。迫ってくるノリスに為す術なしのレースでした。
とはいえチャンピオンシップを考えればこの状況で 2 位というのはダメージリミテーションとしては十分ではないでしょうか。マクラーレンがいくら速くなったとはいえノリスも残り全勝できるほどの安定感があるとは思えないので、こういうレースを続けていければドライバーズチャンプは守り切れるのではないでしょうか。変数になりそうなのはピアストリやメルセデスが絡んできてマックスのポイントを削るレースがありそうなのと、スプリントレースのポイントですね。

ペレスは今回予選 5 位・決勝 6 位と(最近のレースと比べれば)まずまずの結果でしたが、対マクラーレンという視点では役に立てているとは言えません。マックスへの援護射撃を期待するのは無理だろうなあ。

開幕からレッドブルが連勝して圧倒、しかしシーズン中盤からマクラーレンが台頭してきて防戦一方…という展開はなんだか 2009 年のブラウン GP vs レッドブルを思い出しますね。あの年も結局序盤に築いたリードを守り切ったバトンがチャンピオンでした。

■RB

苦しい状況が続く RB。今回はウィリアムズまでもが大規模アップデートを持ち込み、RB の相対位置としてはさらに厳しくなりました。それでも角田は予選 13 番手→他車のペナルティーにより 11 番グリッドスタートでポイント獲得に期待しましたが、スタートでのジャンプアップを狙ってソフトタイヤでのスタートを選んだところまでは良かったものの、相変わらずローンチコントロールが悪くてスタートでポジションダウン→その後もタイヤ交換のたびにポジションを落とし、DRS を使っても抜けない遅いマシンでは何もできずに 17 位フィニッシュがやっと。リカルドも特に目立つことなく 13 位フィニッシュ。まるで昨年中盤のアルファタウリに戻ってしまったかのような、見るべきところのないレースでした。これ今シーズン中に再浮上できるんですかね…?
ここのところ毎レース優勝争いが激しいから角田が振るわなくてもレース自体は面白いのですが、私としては今シーズンはレッドブルよりも角田を応援するつもりで観戦しているから何とも悔しい。

次のレースはすぐ今週末にイタリア GP がやって来ますが、トップスピードの遅い RB 的にはまた厳しいレースになりそうです。

コメント

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました