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超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 4K ULTRA HD ver. @チネチッタ

先日発売された UHD Blu-ray は手元にありつつも、劇場上映される貴重な機会は体験しておくべきと思って昨日映画館に行ってきました。

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 4K ULTRA HD ver.

超時空要塞マクロス 愛・おぼえていますか 4K ULTRA HD ver.

やはりこれは音の良い箱で観たいと思い川崎チネチッタへ。ほぼど真ん中の席を取ってみたら二列前によく知ってる人がいて驚きましたが…。

チネチッタでの上映は 12 番スクリーンでした。チネチッタが展開する高音質スクリーンは二つあって、旗艦である 8 番スクリーン「LIVE ZOUND」と準旗艦の 12 番スクリーン「LIVE サウンド」と名前もよく似ているから紛らわしい。画面の大きさはほぼ同等、どちらもチネチッタ裏手にあるクラブ「CLUB CITTA’」のスタッフが音響調整を手がけているという点では同じですが、「LIVE ZOUND」はラインアレイスピーカーを主軸とした高音質サウンド、「LIVE サウンド」は通常の音響設備にサブウーファーを増設した低音増強サウンドという違いがあります。LIVE ZOUND は客入りが見込める目玉作品(今だと GQuuuuuuX)を終日かけているのに対して、LIVE サウンドは上映回ごとにかける作品が変わることが多い。だから本当に高音質を求めたければ LIVE ZOUND で上映してほしかったところですが、LIVE サウンド(×RGB レーザー)でもそこらの映画館よりは高い画音質が期待できます。まあそもそも 40 年前の映画の再上映にこれだけの箱をあてがってくれるだけでもありがたい。

今まで様々な媒体で何度となく観てきた『愛おぼ』ですが、映画館で観るのはこれが初めて。それが 4K リマスター版かつ 5.1ch サラウンドで楽しめるなんて最高じゃないですか。バルキリーやクァドランが宇宙空間を飛び回り、ミサイルが乱舞する音がグルグル回る感覚が楽しい。そしてクライマックスのミンメイのライヴシーンがこの音質で聴ける感激。今観ても飽きない名作が、自宅よりも大画面・大音量で味わえると感動も倍増します。
シナリオ的には一条輝とミンメイの出会いからマクロス艦内での遭難、土星でのデート、ゼントラーディ軍による捕縛からフォッカーの死を経ての脱出、地球への不時着さらに早瀬未沙との地球探索、そしてボドル・ザー艦隊との最終決戦…と二時間の尺によく詰め込んだなと感心します。それでいて現代のアニメに比べてゆったりと進んでいる感覚もあるのが不思議。あと現代との違いで言えばマクロスに限らず現代のロボットアニメは CG でグリングリン動かす速さに誤魔化されてる感があるところ、本作は手描きならではの緩急で見せるべきアクションはたっぷり見せる作りになっていて「やっぱりロボットアクションはこうでないとなー」と感じますね。現代の制作環境ではこういう手描きの超絶ディテールで動画を作ることはできないと言われますが、緩急については CG ベースでも見習うべき点はあると思うなあ。

あと本作を観て感じたのは、マクロス F や Δ(の特にライヴシーンで)河森監督がやりたかったことは愛おぼで既に示されていて、後の作品は技術の進歩によって監督のイメージに表現が追いついてきたにすぎないのだろうな、ということです。それくらいファーストマクロスにはやっぱりマクロスの核が詰まっている。まあ近年の作品はマクロスのコアのうち可変戦闘機によるバトルアクションと三角関係の要素が薄まりつつありますが(笑。

とにかく「映画館でマクロス愛おぼを観る」という、幼少期にリアルタイムではできなかったことが達成できて満足です。手元には UHD Blu-ray があるから、あとは好きなところで一時停止したり部分リピートしたり、好きなように楽しみます。

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