GQuuuuuuX を観たら、一年戦争パートに出てくる『THE ORIGIN』準拠の安彦絵のキャラクターに感化されて THE ORIGIN 版のガンプラが作りたくなってしまい。ちょうど再販が店頭に並んだタイミングに遭遇して、すかさず確保しました。
HG 1/144 RX-78-02 ガンダム （GUNDAM THE ORIGIN 版）
『THE ORIGIN』は一年戦争パートこそ映像化されなかったものの、テスト的にテレビアニメ第 1 話のガンダムが立ち上がるシーンだけが CG アニメーションとして制作されました。そのときに用意されたメカデザインをベースにプラモ化したものですね。私は九年前に MG 版を一度組んでいます。
個人的には近年立体化された RX-78 ガンダム（GQuuuuuuX 版 RX-78-02 を含む）の中でこの THE ORIGIN 版のデザインが一番気に入っています。ヒーロー感を排したリアルロボットっぽさと安彦ガンダムらしさを絶妙なバランスで落とし込んだ秀逸な解釈だと思います。
近年のガンダムはマッシブな体型と過剰気味のディテールが足されがちなのに対して、THE ORIGIN 版ガンダムは基本的にアニメ版のイメージを踏襲しつつ細部にアレンジが施されているのが良い。前から見ても後ろから見てもプレーンな感じなのがガンダムらしくて良いんですよね。
萌えポイントの一つが脹脛の隠しバーニア。テレビ版第 9 話「翔べ！ガンダム」に相当するエピソードで、THE ORIGIN ではガンダムが飛翔するのにランドセルだけでなくこのバーニアも噴かして飛んでいたのがカッコ良かった。アニメ版の「あの背中のバーニアだけで地上であんなに跳べないよね？」というツッコミどころを解決してくれるアレンジです。
もう一つが逆手に構えられたシールド。THE ORIGIN 版ガンダムの最大の特徴と言ってもいいんじゃないでしょうか。
人間の動きを模すならばこう持っていた方が歩きながらでも構えやすい。そして何より常時少し斜め気味に持っているのが、単に飾っていても絵になります。
THE ORIGIN でのガンダムは作中でどんどん改修されていき、大別して前期型・中期型・後期型に分けられます。この HG キットはそのうち前期型・中期型を選択して組み立てるようになっています（後期型は未発売）。最も THE ORIGIN らしさが出ているスタイルは前期型だと思いますが、前期型は MG で一度組んでいるため今回は中期型を主体にするよう組み立てました。これがアニメ版のガンダムのイメージに一番近い形だと思います。
組み替えがちょっと手間なのとデカールが少し足りていませんが、一応前期型にも組み替えできます。ビームサーベルが一本減る代わりに大型のショルダーキャノンが追加されるのが印象的な前期型。コミックでリアルタイムに読んだときには痺れました。
ショルダーキャノン以外にも肩口にマグナム砲とバルカン、さらに左前腕部にもバルカン砲らしきものを備えているのを見ると、THE ORIGIN における初期のガンダムは近・中・遠距離での戦闘を単機で賄うオールラウンダーとして開発されたのかな、と妄想が膨らみます。そしてホワイトベース隊においてガンタンクやガンキャノンとの連携が確立された頃、ジャブローで白兵戦に主眼を置く中期型に改修されたものと推測されます。さらに宇宙に上がった後、ソロモンで再改修を受けた際には関節のマグネット・コーティングと機体各所へのスラスター増設などの機動性向上が図られています。個人的には後期型はちょっとゴテゴテした印象を受けるから初期または中期型が好き。
改めて見るとやっぱり THE ORIGIN 版ガンダムはカッコイイ。GQuuuuuuX に登場する RX-78-02 ガンダムもカッコいいけど、どうせ安彦デザインのシャアを乗せるならモビルスーツもこのデザインのに乗せてほしかった気もします。その辺の違いを感じつつ、脳内で補完するのも楽しいですけどね。
たぶん 4 月以降は GQuuuuuuX 版のガンプラで忙しくなると思うので、その前に久しぶりに THE ORIGIN 版のガンプラを仕上げられて良かった。
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