昨日に引き続き全日本模型ホビーショーの様子をレポートします。
バンダイブース、さすがタミヤと並んで最大級の面積を確保していただけあってガンプラ以外にも展示品が多い。
個人的に興味を引かれたのがこの「スニーカーのプラモ」。ナイキの名作バスケットシューズ「エアジョーダン」初代モデルをスケールモデル化したものです。
私はこの存在自体は知っていたのですが実物は初めて。キットの外箱がナイキのスニーカーのカートンと同デザインになっていたり、さらにナイキとバンダイのダブルネームになっていたりと胸熱。そして模型化に選んだのが『スラムダンク』をきっかけに1990年代スニーカーブームの火付け役となったエアジョーダン1というのも良い。
レザーやシューレースの質感、さらにステッチに至るまでプラスチック成型で表現しているんだからものすごいです。写真で見るとスケール感が曖昧になって本物のエアジョーダンに見えるレベル。
カラーはSHADOW(シューレースがグレー)とREVERSE SHADOW(シューレースが黒)がセットになっていて、やろうと思えば「ほぼオールブラック」と「ほぼオールグレー」で組むこともできそう。
これちょっと欲しいなあ。モノトーンモデルだからまだ思いとどまれているけど、桜木花道の黒赤モデルとか出たら我慢できる自信がありません(出そうな気がする)。
バンダイのキャラクターモデルではガンプラと30 MINUTESシリーズが元気でしたが、マクロスシリーズもHGのキット化が着々と進行中。『マクロスΔ』からVF-31 ジークフリードが順次発売されています。既発売のハヤテ機に加えてアラド機、ミラージュ機、チャック機までが彩色済みサンプルとして展示。そしてトリを務めるメッサー機は未着色の試作品として展示されていました。
私はハヤテ機だけでけっこうお腹いっぱいになってしまったのですが、こうやって5機並ぶと壮観ですね…ちょっと揃えたくなってしまいました(汗
チャック機のデラックスセットにはワルキューレのフィギュアが5人まとめて付属します。チャック機のレドームをステージ代わりにして歌った劇中の場面が再現できるという!おそらく5機の中で最も不人気と思われる(笑)チャック機にこういう特典を用意してくるとはバンダイさん侮れない。
そして来年3月発売、『マクロスF』よりVF-25メサイア/アルト機。
私はジークフリードもすごく好きだけど戦闘機としての純粋な格好良さはメサイアの方が上だと思っています。だからこのキットは買う予定なのですが、絶対後からスーパーパックとか出るんだろうなあ…。
グッスマブースに移ってきました。
グッスマではこれまでの名作フィギュアをプラモ化する「Reincarnation(リインカーネーション)」シリーズが展示されていました。
近づいてよく見比べないとどちらがフィギュアでどちらがプラモなのか見分けるのが難しいくらいよくできてる。明確に違うのは髪のグラデーション塗装くらいじゃないですかね。
プラモの方は素組みと簡単塗装版が展示されてましたが、パッと見では素組みでも十分と思えるクオリティーがあります。
最近の美プラ、ガンプラとは違うベクトルで超絶進化していて驚かされますね。
ただ私はこの繊細な髪パーツを折らずに仕上げる自信がありません…。
マックスファクトリーは『シン・エヴァンゲリオン』からヴィレの母艦・AAAヴンダーのプラモが展示されてました。あれプラモ化できるのかよ!!
プラモ化したところでディテールが細かすぎて組み立てのハードルは相当高そうだな、と思ったのですが、
ランナーは想像したよりもずっとシンプル。らせん状の尻尾なんてたった5パーツでできるの!?という驚きがあります。
もちろん色分けはシールだったり塗り分けだったりが必要になるんでしょうが、アレを立体化してしかも自分で組み立てられるというのがすごい。
コトブキヤブースに行ったらこっちにもヴンダー!
「星環重工」という中国の模型メーカーからもAAAヴンダーがプラモ化されるようです。こちらはマックスファクトリー版よりもスケールが大きくて全長1m近くある巨大なキット。しかも、よく見ると両肩のコンテナ部にエヴァ2号機と8号機が格納されているという芸の細かさ。
GQuuuuuuXといい、山下いくとデザインの複雑なメカがこんなに続々とプラモ化されることになるとは思ってませんでしたね…。
そしてヴンダー以上に驚いたのがこれ。エヴァにおける国連軍所属機・YAGR-3Bまでもが星環重工からプラモ化されるようです。
劇中では一貫してやられメカ扱いながら、VTOL(垂直離着陸)機として近未来に実際に存在しそうな秀逸なデザイン。これがアニメ初登場から30年を経てプラモになるとは。
これちょっと、というかかなり欲しいんですけど!
タミヤブース。サイカ先生が気になっているという1/72 トムキャットも見てきました。タミヤからは既に1/48でキット化されている機体のスケール違い版。
私はあまりミリタリーものには興味がないんですが、マクロスリアルタイム世代としてはバルキリーの元ネタになったトムキャットのデザインにはグッと来るものがある。『トップガン マーヴェリック』での活躍もまだ記憶に新しいところですし、今見てもカッコいいんですよねこの機体。
展示は完成品とランナーだけでなく各部位ごとのこだわりが細かく説明されていて、タミヤ側の気合いが伝わってきます。
1/72スケールというと昔バルキリーの完全変形モデルを組んだことがありますが、このスケールにこれだけのディテールを自分では組み込める気がしない(汗。これは相当に覚悟を決めて取り組むべきキットですね。私はガンプラに甘やかされすぎている気がする。
展示を見ているとスタッフの方が「手に取ってみます?」といって無塗装素組み(スミ入れあり)を触らせてくれます。基本的にお触りNGな繊細な模型ばかりが展示されているこのイベントにおいて、目玉とも言えるトムキャットの実物が触れるのはなかなか感動度が高い。見に来ている人たちの熱量もここが随一に感じられました。
タミヤといえば、個人的にはプラモそのもの以上に工具や塗料などの用品にこそお世話になっています。
こちらは新発売(既に店頭に並んでいます)の流し込みセメントの低臭バージョン。実際に匂いを嗅ぎ比べることができるのですが、通常品に比べると低臭バージョンはほぼ無臭に近いというくらい匂わない。硬化速度は通常品よりも若干遅いけどほとんど気にならない程度の差しかないとのこと。今使っている通常品を使い切ったら次は低臭版を買ってみよう。
驚いたのがこれ。店頭でタミヤカラーの陳列に使われているこのラックがタミヤ直販で一般ユーザーにも販売開始されました(笑
都内のマンションに置いたら顰蹙ものだろうけど、これ刺さる人には刺さるんじゃないでしょうか…。
他にもたくさん見て回ってきたのですが、キリがなくなるのでレポートとしてはこのへんで。
自分はやっぱりこういう立体物、ハードウェアが好きなんだなあ…と改めて思い知ったイベントでした。次回以降もタイミングが合えば是非参加したい。


















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