Logicool MX MASTER 4とActions Ring

ロジクールの新型最上位マウス「MX MASTER 4」登場。触覚フィードバックとショートカット機能でさらに使いやすく – PC Watch

ロジクールのハイエンドマウスの新製品「MX MASTER 4」が発表されました。二カ月くらい前からあちこちでリークが出ていたからむしろようやく正式発表、という印象。

マウスとしてのコンセプトや基本形状は従来のMXシリーズを踏襲していますが外装の素材がいろいろと変わっています。側面に高耐久シリコン、クリックボタンは樹脂製のクリアパーツを採用している模様。以前からMXシリーズのラバー塗装は長年の使用に伴いベトツキや摩耗によるテカリが出がちだったのがどの程度改善されているでしょうか。クリアパーツ化されたクリックボタンは従来よりも耐久性は高そうですが、逆に黄変していかないか少し心配です。とはいえ従来機種は長期使用に伴う外観の劣化が最大の欠点という感じだったので、その対策に本腰を入れてきたように見えるのは歓迎。

機能面でのトピックと言えるのは新しく追加された側面（親指付近）の「触覚フィードバックセンスパネル」。おそらく物理ボタンではなくMacのトラックパッド等に搭載されているTaptic Engineのように「振動によって押し込んだように感じさせるデバイス」かと思われます。マウスの状態やアプリ上で発生したイベントを振動によって通知する機能もあるっぽい？のですが、具体的にどんな感じなのかは触ってみないと分かりません。

またこの触覚フィードバックパネルを押すことで「Actions Ring」と呼ばれるランチャーが表示され、いくつかの操作を最小限のマウス移動で行うことができるようになる模様。個人的にはこういうマウス独自の拡張機能は複数台のPC/マウスを切り替えながら使う際に却って混乱するから好きではないのですが、このショートカットの中にマウス自体の接続先切り替えをアサインできるということでそれが便利そう。これいいな…と思っていたら、この機能自体はMX MASTER 4専用ではなくMX MASTER 3S向けにもLogi Options+の8月のアップデートで提供されていたということで（知らなかった）早速試してみました。

ボタンを押すとポインター周囲に8つのアイコンが表示されるのがActions Ring。Logi Options+でカスタマイズすることで特定のボタンにAction Ringの呼び出しをアサインすることができます。私はMX MASTER 3Sのジェスチャーボタンに割り当てました。
そのアイコンの一つを接続先切換であるEasy-Switchにアサインします。MX MASTER 3Sは三台までの接続先切換に対応。またEasy-Switchはマウスだけでなく、同機能に対応する他のロジクール製品（ワイヤレスキーボードとか）の接続先をまとめて切り換えることも可能。キーボードとマウスを持ち替えずして操作対象のPCを変更することができる、ということですね。

またこのActions Ringでは生成AI呼び出しのショートカットアイコンも備えていて、ChatGPT/Perplexity/Gemini/Copilotをここから呼び出すこともできます。

Easy-Switch機能を使うことで、マウスの裏面にあるボタンを押さなくてもマウスを握ったまま接続先が変更できるようになりました。私は在宅勤務時に仕事PCと個人PCを切り替えながら使うことがあるのですが、いちいちマウスを裏返すのが面倒で今までは二台のマウスを持ち替えていました。でもこれならMX MASTER 3を握ったまま操作するPCを切り替えられ、地味ながら捗ります。欲を言えばランチャーではなくボタン一発で接続先をトグル的に切り換えたいのですが、そういう設定はできないっぽい。まあランチャーからエクスプローラーを呼び出したりスクリーンショットを撮ったりもできるから、とりあえず他の機能も含め使ってみます。

話をMX MASTER 4に戻すと、私はMXシリーズのマウス（21年前のMX1000以来のユーザー）を多機能さよりも握りやすさ・センサーの精度・フリースピンホイールのために使い続けているから新機能があってもなくても定期的にMXシリーズの最新機種に買い換えています。順当にいけば今回も発売後すぐでなくても買い換えるところなのですが、モデルチェンジごとにどんどん値上がりして今回はついに2万円級。いくらなんでも…という気がしています。以前ならハイエンドマウスはロジMXかMS IntelliMouseかという感じでしたが、最近ではゲーミングマウスを含め選択肢が増えているからなあ。まあMX MASTER 3Sはまだ買い換えタイミングというわけでもないし、もうちょっと見極めよう。