「いかん…甘い匂いに誘われて、小腹が減った。よし、糖分補給だ」
ドラマ『孤独のグルメ Season8』聖地巡礼、第 4 話の二つの舞台のうち武蔵野うどんの店には放送前に巡礼を済ませてありましたが、今回は後半のカステラパンケーキの店にやってきました。
ひばりが丘って初めて来たけど、大規模な団地と程良い緑があって、駅前もけっこう便利そうな感じでいい街ですね。今回は西武線のひばりヶ丘駅からバスに 10 分ほど乗車して団地エリアにあるこの場所に来ましたが、散歩がてら駅から 20 分ほど歩くのも良さそうです(私は帰路は歩いて行きました)。
『孤独のグルメ』らしからぬ、綺麗でオシャレな店舗。団地に住む若い女性や奥様方に好まれそうな、開放感があって落ち着いた店舗です。
店内、満席。
キャッシュカウンター前のウェイティングエリアに座って待ちます。
他のお客さんはほぼ女性か、女性を含む複数人連れ。男独りは自分だけ(汗。
混んでいるけどドラマの影響というよりは、普段からこんな感じなんだろう。女性連れの男性客はドラマを観て奥さんを連れてきたような雰囲気の人もいるけど、そんな中で自分は完全に浮いた存在だ(;´Д`)。
二十分ほど待って入店できました。
着席する前にカウンターで注文と支払いを先に済ませるスタイル。
基本的にカステラパンケーキを食べに来たわけだけど、カウンターにはパウンドケーキのサンプルや「マロンパフェ」の文字が誘惑してきます。カウンター越しに店員さんがマロンパフェを盛り付けているのを見ると、これまたグッと来る。
私が通されたのは劇中でパフェ写真を撮っていた女子の席でした。ゴロー席でなかったのはちょっと残念だけど、写り込みを妙なポーズで避けるゴローちゃんはこんな感じで見えていたのか…というのが実感できると、なんだかにやけてきます。
水とおしぼりはセルフサービス。二種類あった水は当然混ぜました(ぉ
黒板に描かれているお手洗いのサインが Twitter ひばりが丘らしく雲雀なのがかわいい。店内のあちこちに雲雀のモチーフが飾られていて、ひばりが丘っていいなあ…と思わされます。
さあ、アイスコーヒーが来ましたよ。
今週末は冷え込んでいるけど道中のバスが混んでて暑かったので、ドラマどおりアイスコーヒーでクールダウンすることにしました。
お店でちゃんと入れたアイスコーヒー、苦みと酸味のバランスがいい。おいしいアイスコーヒーです。
せっかく来たからにはパンケーキ以外にも何か入れていこうと思い、サイドメニュー的にプリンをチョイス。
これがまた、見た目のかわいらしさとは裏腹に濃厚なプリンでおいしい!
コバラベリーでなければコーヒーとこのプリンだけで十分満足しそうなくらい。
そしてプリンを食べながらさらに待つこと十五分ほどで、本命のご入場。
名物カステラパンケーキ。
こんなに分厚くてふかふかなパンケーキは今までに見たことがないぞ。
これは本当に『ぐりとぐら』のパンケーキと言って差し支えない。
『ぐりとぐら』のパンケーキと『ちびくろサンボ』のトラのバターは子ども心に食べてみたい絵本の食べ物ワンツーフィニッシュだったよなあ。その片方にこの歳になって出会えるとは。
匂い、見た目、ともに期待を上回る実物。
この切れ目の部分を融けたバターがツツーと伝っていくシズル感!もうこれを見ているだけで幸せだ。
こいつはたまらん。
おおぉ…!これはこれは。
うほほほほほ。
表面はちょっとしたサク感がありながらも、中はふんわり。
香りのままの食感。生まれ育ちの良さそうな甘み。
断面の、ふんわりしながらもみっちりも伴ったこの感じ。確かにカステラ的なアレもある。
ふっくらしたスポンジ部もいいけど、バターやシロップが浸みてしっとりした部分の濃厚なおいしさもまた。
このパンケーキ、部位によっていろんな楽しみ方がある。
極めつけはここ。このフチのおこげ部。
これをフォークとナイフでこそげてかき集め、そのまま食べるのもいいけどシロップでヒタヒタにして…
この凝縮されたおいしさたるや。
なんだか童心に返ってピュアに甘いものを楽しんでいる自分がいる。
ああぁ、おいしかったなあ。小腹を埋めるには十分すぎるうまさだった。
途中からもう、自分が場違いだってことを完全に忘れ去っていた。
絵に描いたような団地の中のカフェで、見たこともないカステラパンケーキ。今日はまるで夢を見ているようだ。
ごちそうさまでした。
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