実はこの三連休を利用して単身実家に帰ってきています。年末年始は帰省しないつもりなんですが、その前に少しだけ顔を見せに。
この時季に北陸に来たなら魚を食べる以外にないでしょう、というわけで、寿司!
こっちは廻る寿司屋でも十分すぎるくらいにうまいんですが、やっぱり店によって当たり外れはあるもので。たくさんある店の中でも、この店は特にいい。ここ数年、帰省すると寿司を食べに来るのは決まってこの店です。
回転寿司といっても、こっちの店は店舗の広さは東京の 3~4 倍はあるかな。カウンターだけじゃなくボックス席や小上がりもあって、家族連れのお客さんもごく普通に利用しています。
カウンターの中には生け簀。こういう店、こっちではそれほど珍しくありません。ネタによってはこの生け簀から取り出して捌いてくれます。
回転寿司だけど、廻っている寿司よりも食べたいネタを注文するお客さんのほうが多いかな。
寿司屋に来るといろいろ食べたいんだけど、2 貫ずつだとけっこうお腹いっぱいになっちゃうもの。でもここでは、1 貫ずつを複数種類セットにした「3 貫盛り」や「ずくしシリーズ」というものもあります。私は「本マグロづくし」というのがおいしそうだったので頼んでみました。赤身、中トロ、大トロ、トロ炙り、ネギトロの 5 貫盛り。これは贅沢だ…そしてうまい。まあ、マグロは北陸の名物というわけでもないんですが、うまいものはうまい(ぉ
そして富山の冬といったらこれ、ぶり大根ですよ。この店、寿司だけじゃなくてこういう一品料理もうまい。脂の乗った鰤のうまみが、柔らかくなるまでよく煮込まれた大根に移って、これこそ郷土の味。下手なおふくろの味よりうまい(笑。煮込みが足りないと大根の味が物足りないし、煮込みすぎると大根の代わりに鰤がスカスカになっちゃうし、塩梅が難しいんですよね。
もちろん握りも。今が旬、氷見産の鰤。舌の上でとろける脂、でも養殖ものにはない身の締まり。これが富山湾の鰤ですよ。ぶり大根と握りで鰤がかぶってしまったけど、ここはむしろあえてかぶせに行ったと言っていい。
ちなみに、今では氷見が鰤の産地として全国区の知名度を誇っていますが、富山湾の鰤はほぼ同じ漁場で獲れるので、他の漁港で揚がったものでも同じだけおいしいです。新湊漁港の鰤もよろしくお願いします(という地元アピール
鰺もおいしい。これも氷見産ですが、鰺にしては大ぶりで、甘味の感じられる脂の乗りっぷりがいい。やはり北陸の冬は魚に限る。そして魚は冬の北陸に限る。多少無理してでも帰省してきて良かった(笑
づくしシリーズから、軍艦づくし。といっても艦これコラボメニューというわけではありません(ぉ
いくら、白エビ、極上ウニ、ネギトロ、カニみそ。ウニもいくらも良いけど、北陸なら白エビとカニみそ。ほぼ富山でしか獲れない白エビは、よく言われる「富山湾の宝石」というキャッチコピーはさすがに言い過ぎだと思うけど(笑)こうやって殻をむいて軍艦巻きにすると、甘味だけが感じられてとても良い。これ、県外だとなかなか生食にはありつけないんですよね。
さらに一品料理から、カキフライ。このカキフライがまた大ぶりで、身がみっちり詰まっていて、噛むと中から牡蠣の肉汁(っていうのか?)がじゅわっと溢れてきて、これだけ上等なカキフライも今までなかなか食べたことがありません。この内容で、3 個で 357 円というのは安すぎじゃないでしょうか。これとごはんと味噌汁があればそれだけで定食になりそうなくらいのボリュームで、大満足。寿司屋に来てカキフライで満足するとは思いませんでした。
〆はのどぐろ(赤むつ)の握りで。富山の海の幸の王者は鰤だと思っているけど、のどぐろもちょっと違った方向性でおいしい。脂は乗っているんだけど、寒鰤に比べるとやや淡泊で、上品な感じ。
去年は冬に帰省しなかったので、約 2 年ぶりの北陸の冬の幸。堪能しました。
北陸新幹線が開通すれば、もっと気軽に帰ってこれるんだけどなあ。あと 1 年ちょっとかあ。
コメント
うちの滑川にも、廻らない寿司屋で、ほんとに旨い店があるんですが、
息子たちを連れて行くと、馬みたいに食べるので、諭吉君が飛んでいきます。
ああ、そっちのほうにもうまい店ありそうですね。富山市から東はほとんど行ったことがないので一度行ってみたい。
私も中高時代は寿司屋で馬みたいに食べていたので、耳が痛いです(笑
ナオキにこの記事見せたら食いついた!