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GPD Pocket、ようやく到着

2 月に出資していたクラウドファンディング製品がようやく届きました。

GPD / GPD Pocket

GPD Pocket

当初は初期出資者には 6 月に出荷予定で、実際に初期ロットは予告通り出荷されていたんですが、初回出荷直後に不具合が発覚して出荷停止。その後一ヶ月あまりの遅延を経て、ようやく出荷再開されました。まあクラウドファンディング案件なのでちょっとくらいの遅れは想定していましたが(それでも GPD WIN の出荷実績があるメーカーだから極端な遅延はないだろうと踏んでいた)、初回出荷まではマメに進捗状況のメールを送ってきていたのが、出荷停止後は一ヶ月近くも一切の公式アナウンスなし(Indiegogo のコメントに担当者が返信はつけていたっぽい)、というのは対応としてちょっとどうなの、と。

通関で数日足止めを喰らっていたようですが、関空経由で昨日着荷しました。

GPD Pocket

GPD Pocket とほぼ同時期に Android ベースの Gemini PDA、Windows on Snapdragon ベースの KS-PRO というようにいわゆる UMPC 系製品のクラウドファンディングが立て続けに始まりましたが、個人的にはキーボード主体のマシンに Android はあまり求めておらず、また Windows on Snapdragon なんていう新プラットフォームを新興メーカーが手がけたって地雷しかないだろうという予想もあって、枯れた Atom ベースの Windows 10 マシンである GPD Pocket にバックしました。

化粧箱は黒地の正方形に金の箔押しロゴ。ZTE もこんな化粧箱でしたが、最近の中国系メーカーで高級感ある箱といったらこの路線のようです。


GPD Pocket

蓋を開いてカバーを一枚剥がすと、いきなり製品とご対面。

GPD Pocket

AC アダプタは USB PD(Power Delivery)ベース。5V/3A、9V/2.67A、12V/2A の規格で給電できます。
USB Type-C 給電の機器もじわじわ増えてきましたが、電源の互換性が難しいんですよね。そのうち Xperia XZ や Nintendo Switch とどこまで互換性があるか試してみようと思います。

GPD Pocket

何故か化粧箱の外に梱包されていたヘッドホン。入れ忘れなのか、おまけ扱いなのか。まあ私は多分これ使いませんけど。

例によって最近の中国メーカーにありがちな Apple EarPods インスパイアなデザイン。しかもよく見るとあちこちにプラスチックのバリが立ちまくっていて、あまり作りのいいものだとは思えません。まあ私は多分これ使いませんけど。

GPD Pocket

デザインは見るからに MacBook を意識した感じ。アルミ切削によるユニボディという作りも同じ。
個人的には、中国メーカーのこう何でも Apple にデザインを寄せたがる風潮はあまり好きじゃない。オリジナリティの出しようはあると思うんですが。

天板に林檎マークもなくのっぺりしているので、ここは(私は普段やらないけど)ステッカーで多少デコレーションすべきところでしょうか。

GPD Pocket

底面もかなり MacBook テイスト。
各国の法的認証マークに並んで日本の技適マークもレーザー刻印されています。

GPD Pocket

外部インターフェースは必要最小限という感じ。USB Type-A と Type-C(給電兼用)があるのである程度ツブシはききそうです。
反対側面にはインターフェースは一切なし。

側面から見ると、開発当初のデザインモックからは随分もっさりとしたデザインになってしまったとは感じますが、それでもできる限り薄くシャープに見せようと努力した跡が見えます。

GPD Pocket

液晶を開いてみました。

そうそう、この感じ。ある程度まともなキーボードがついた極小サイズのクラムシェル PC、こういうの久しぶり。
ちいちゃい PC を使い続けてそろそろ 20 年になろうかという私としては、帰ってきた感があります。

GPD Pocket

ただ、キー配列はかなり無理して詰め込んだレイアウトになっていて、初見でミスなくタイプすることはまず無理(´д`)。
個人的には、ファンクションキーが [Fn] キー同時押しなこと、[Backspace] キーの小ささ、[Del][Tabl] キーの配置、[,][.][/] キーの窮屈さあたりが厳しい。またこれも Mac に倣ったんでしょうが、キーボードの右上が電源ボタンというのもやめてほしい(;´Д`)。[Backspace] と押し間違えそうで…。
それからスティックポインターの位置、クリックボタンの配置とスイッチ(クリック感のあるものではなくキーボードと同じ構造のボタン)も激しく使いづらい。キーボード以上にポインティングデバイスの操作が辛そうです。まあ画面タッチが使えるので、そっちがメインになりそうですが。

GPD Pocket

私がかつて愛用していた VAIO type P(初代)、ASUS TransBook T90 Chi と並べてみました。GPD Pocket は奥行きと厚みは VAIO type P とほぼ同じで、横幅だけが寸詰まったような形状になっています。

GPD Pocket

キーボードを VAIO type P と比べてみるとこんな感じ。横方向のキーピッチは 16mm で type P(16.5mm)とほぼ同じ。type P は縦ピッチを詰める代わりに数字キーを通常サイズで入れ込んでいたので、アルファベットキーのサイズを優先した GPD Pocket とは思想が異なります。
でもキーピッチ自体はこんなに近いのに、GPD Pocket のほうが窮屈な印象を受けます。やっぱりこれは横幅が狭いために両端のほうのキーにしわ寄せが行っているのが大きいでしょう。本体サイズを液晶の横幅に合わせずに、少しベゼルに余白ができてもいいからキー配列優先のサイズにしてほしかったなあ…。

GPD Pocket

8inch 級タブレットより一回り小さく、Nintendo Switch より半回りくらい大きいサイズ。現時点では純正品くらいしかケースは出ていませんが、本体厚みを考慮すると 8inch タブレット用ケースあたりがちょうど良さそう。適合しそうなのをちょっと探索してみようと思います。

GPD Pocket

キーボードとポインティングデバイス周りに予想通り不満と不安はあるけど、ハードウェアの作りとしては思っていたよりは「マトモ」な印象。あとは自分がこのキー配列に慣れられるかどうか、ですが、かつて VAIO U101 や type U の極小キーボードも日常的に使えていた私ならば何とかなるに違いない(まあ、あれらのキーボードは配列はそこまで変則的ではありませんでしたが…)。うまく手に馴染ませることができれば、普段持ちのモバイル PC やタブレットを代替できる可能性もあるので、何とかモノにしたいところです。

GPD / GPD Pocket

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