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下田丈凱旋:全日本モトクロス 2024 第 7 戦

全日本モトクロス 2024 第 7 戦

埼玉オフロードヴィレッジで開催中の全日本モトクロス第 7 戦の観戦に行ってきました。

毎年のように行っているモトビの全日本モトクロスですが、今年はいつもとは注目度が段違い。本場アメリカで AMA スーパークロス(SX)250cc クラスにホンダワークスから参戦しチャンピオン候補と目されている日本人ライダー:下田丈選手がスポット参戦する凱旋レースだからです。
私は日曜の決勝レースには都合がつかず観戦できないので(泣)、イベント兼プラクティスデーである土曜日だけでもと思い観に行ってきました。

※写真は全て α9 II+シグマ 100-400mm DGDN にて撮影。

全日本モトクロス 2024 第 7 戦

下田丈の登場はまずホンダ CRF125F のワンメイクレースから。アマチュアでも出走可能なイベントレースに日本人トップライダーが出走するというのは、一緒に走れるライダー的には感激モノではないでしょうか。下田丈(#30)はスタート前に隣にいた下田丈コスのライダー(#31)や他のライダーと談笑したり握手したり、気さくなところを見せてくれて初手から好感度が爆上がり。

全日本モトクロス 2024 第 7 戦

バイクはノーマルの CRF125F のようでしたがそれでも速い。とはいえ独走することはなく他のライダーと一緒に走ることを目的としていたようで、優勝したのは別のライダーでした。手加減ありのイベントレースとはいえ「俺は下田丈に勝った」と言えるのは強いだろうなあ(笑

全日本モトクロス 2024 第 7 戦

他カテゴリーのレースとは違ってワークスチームも含めパドックが開放されているのが JMX の良いところ。HRC のパドックには IA1 クラス出走用の CRF450R が待機していました。どうやらアメリカからメカニックを連れてきているようで、マシンやヘルメットをメンテナンスする様子が目の前で見られるのは胸熱。

…と思いつつ眺めていたら、

全日本モトクロス 2024 第 7 戦

下田丈選手ご本人が普通に登場!!
チームのパドックだから見られることを期待して行ったのは事実なのですが、こうもサラッと目の前に現れると驚きます。思わず声が出た。

全日本モトクロス 2024 第 7 戦

オフィシャルカメラマンの背後から狙ってみました。
アメリカで活躍するトップライダーがこの距離で見られるとは。これが F1 だと鈴鹿サーキットに行っても角田裕毅をこの近さで見られる機会なんてまずありませんからね。

全日本モトクロス 2024 第 7 戦

こうやって見るとごく普通の、爽やかな 22 歳の青年なんだけどなあ。
でも落ち着いた立ち居振る舞いや何事にも動じなさそうな目つきからはトップカテゴリーで戦うアスリートの強いメンタルが垣間見えるような気もします。

全日本モトクロス 2024 第 7 戦

下田丈の次の出番は本日の最終スロット、IA1 のプラクティス。
ほんの 15 分間の出走にも関わらず、この日オフビに詰めかけたファン全員の視線がこの 30 号車に注がれているように見えました。

全日本モトクロス 2024 第 7 戦

一周目だけはちょっとした慣らし運転という感じでしたが、二周目からいきなり速い!
それも車体を振り回すように乗っていかにも速いというわけではなく、特に苦もなくスムーズに走らせているだけのように見えるのに他車より明らかに速い。オフビに断続的にどよめきが響いています。

全日本モトクロス 2024 第 7 戦

そういえば三年前の SUGO でも IA2 にスポット参戦(当時)していたジェイ・ウィルソン選手の格の違う速さに驚いたものでしたが、下田丈の速さはそれを上回っています。

ちなみにジェイ・ウィルソンは現在は IA1 クラスにフル参戦する現チャンピオンですが、このプラクティスの序盤は下田丈をかなり意識して近くを走っていました。でも下田丈は自分の走りに集中したかったのかジェイさんに手の内を見せたくないのか、途中でいったんコースから出て数十秒後に戻り、中盤以降はジェイさんとは離れた位置で練習していました。

全日本モトクロス 2024 第 7 戦

現地で見ている限りではあまりにスムーズすぎて下田丈選手が何故速いのか全然分かりませんでした。が、大量に撮ってきた写真を帰宅後に見ていて素人ながらに気づいたのは、下田丈は他のライダーに比べてシートにお尻をつけている時間が明らかに短い。シートを使うのはステップから足を外したいときだけなんじゃないかというくらい使っていません。それくらい常に繊細な荷重コントロールをしているのが速さの秘密の一つなのかもしれません。

全日本モトクロス 2024 第 7 戦

ジャンプから着地する際に前後のサスペンションのストロークを全部使い切るところまで沈み込ませています。他のライダーの写真を撮っていてもここまでサスペンションを使い切っていることはそう多くない。下田丈の走りは全日本の他のライダーと比べると信じられないくらいトラクションが強いのですが、タイヤを地面に押しつける力が強いということなのかもなあ。

全日本モトクロス 2024 第 7 戦

プラクティスの終盤にはいろいろと小技を披露してくれました。明日のレースで勝つためにいろいろ試しているというよりはファンサービスの一環なんですかね?ワンメイクレースへの出走といい JMX を盛り上げるためにスポット参戦してくれた感が強いので、やっぱりそっちの意識が強いのかもしれません。ありがたいことです。

全日本モトクロス 2024 第 7 戦

下田丈が何かするたびに場内に歓声が沸き起こります。他のライダーにはかわいそうなくらいみんな下田丈に注目しているし、私も完全に他のライダーを見ることを忘れていました。

まあ、そもそも今回の下田丈凱旋のためにオフビ自体がレイアウトを変更してスーパークロス級の難コースに仕立ててきたくらいだから、実際に今回は下田丈のためのレースと言っても過言ではありません。

全日本モトクロス 2024 第 7 戦

いやあ良いもの見させていただきました。これがワールドクラスの走りかー。
明日の決勝レースではもっとすごいものが見られるに違いないのですが、私は土曜日だけでもこの走りを見ることができて良かったです。さすがに今回は写真を撮ることよりも走りを目に焼き付けることを主目的に行きました。

下田丈が出走した以外のヒートでも写真は撮ってきたので、後日追加で掲載する…かもしれません。

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