本日ついに劇場公開された『劇映画 孤独のグルメ』。私は初日朝から早速鑑賞してきました。
映画館は東京国際映画祭のときと同じく TOHO シネマズ日比谷・スクリーン 12。後述するポップコーンが東宝系限定だったのと、映画館でもかかっているそのコラボ CM のロケ地がまさにこのスクリーン 12 前だったのである意味聖地巡礼を兼ねていました。
映画の感想は基本的に映画祭での鑑賞時に書いたものと大きくは変わりません。『孤独のグルメ』のドラマシリーズのフォーマットを半分は踏襲しつつ、約二時間の映画として成立させるためにストーリーの本筋がしっかりと用意されているのがテレビドラマとの違い。架空の店舗やお店じゃない場所での飲食もあるし、誰かと一緒だったり誰かに見られながらの食事もある。だからドラマと同様に飲食店を次々と渡り歩いていく展開を期待して行くと肩透かしを食らうかもしれません。でも『それぞれの孤独のグルメ』を経て松重監督が表現したいのは食事や飲食店を通じた人々の営みであり、井之頭五郎は主役でありながらも物語の主人公ではなく狂言回しなのだ…と考えれば、この映画の構成はものすごくしっくり来る。
また本作のキャスト、音楽スタッフ、登場店などをみると多くが松重さんと縁深い人・モノ・店が集まっていて、演者・文筆家・元ラーメン屋のバイトその他もろもろとしてのこれまでの「松重豊」という人生の集大成がこの映画なんだろうな、と感じました。
なお、映画祭時点ではネタバレ厳禁とのことで一切他言できなかったサプライズが本映画には含まれています。
ちなみに今回は待ちに待った映画の封切り上映ということで、ちょっと贅沢してプレミアボックスシートを利用しました。
一般席よりも広くて荷物置き場もある革張りシート。隣席との間には仕切りもあって映画に集中できます。しかも今回はど真ん中の席を取ることができ、映画祭のとき(これも比較的良席だった)よりも良い環境で鑑賞できて大満足。
あとはわざわざ東宝系に来た理由が先述のこれですね。
作品コラボの「濃厚とんこつラーメン味ポップコーン」。劇中でゴローが探し求めるスープの材料のひとつが豚骨、かつラーメンがカギを握る作品でもあるからそれをフィーチャーした味のポップコーンというのは正しい。ただしスープが完成するのは映画の終盤なので、味のネタバレを避けるためにそのシーンまで食べるのをガマンするか、あるいは食欲に抗えずに食べてしまうかの二択を迫られる究極のコラボフードです。映画館で作品とのコラボドリンクやフードが販売されることは珍しくありませんが、これほど食べるタイミングが悩ましいものもないのではないでしょうか。
このポップコーンには好みに応じてバターフレーバーオイルをかけてもらうことができます。バター味を足すと劇中のスープの味からはちょっと離れてしまうのですが、バターによって豚骨の濃厚さがマシマシになるから個人的にはかけるのがおすすめ。ドリンクは当然ゴローに倣ってウーロン茶一択です。
例のスープは豚骨だけでできてるわけじゃないから完全再現というわけではありませんが、例のスープを飲むシーンでこのポップコーンを口に入れることでちょっとした 4D 上映のような臨場感を味わえます。ただ、独りで食べるにはちょっと量が多かった(汗
それから劇映画のグッズが先日テレ東本舗。で購入したものに加えて劇場限定販売と思われるものがいくつかあったので、気になったものを買ってきました。
まずは「ロングクリアファイル」。腹が減った井之頭五郎の写真がズドンと印刷されているだけでもインパクトありますが、
なんと二つ折りになっていて、延ばすと超ロングサイズ!松重さんの体格があってこそ活きるグッズです。
こんなクリアファイル持ってても何入れんねん、と思いつつもこのアイデアに脱帽してしまい買わざるを得ませんでした(笑。
もう一つはチャンジングカードセット。
パリのエッフェル塔前、奈留島(五島列島)、南風島(韓国の架空の島)、それぞれで「腹が減った」五郎の姿がプリントされたカードですが、
ポポポポポポポポポポポポポ…
腹が、
減っ
た!!
ということで、レンチキュラーカード(見る角度によって絵柄が変わるカード)で三段引きを再現したグッズになっています。これもアイデアの面白さに思わず購入。
レギュラードラマ時代を通じてもここまで大々的にグッズが展開されたのは初めてですが、今回のはどれも洒落が効いてて面白いものばかりです。
そんなわけで、待ちに待った『劇映画 孤独のグルメ』の上映が始まりました。
映画だけでなく関連イベントも含め今月はいろいろ展開されているので、引き続き楽しませていただきます。あと三日後の松重監督の舞台挨拶会のチケットが取れたからもう一度観に行ってきます(笑。
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