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ポルトガル料理 マヌエル自由が丘

マヌエル自由が丘

自由が丘の東横線の線路をくぐったところに何故かポルトガルの国旗を発見しました。

どうもこの建物にポルトガル料理のお店が入っているらしい。でも入口がよく分からず、探してみたところ 1F の喫茶店(nana’s green tea)の店内から階段を降りていったところにあるようです。

ポルトガルワインと料理 マヌエル自由が丘

マヌエル自由が丘

私はスペイン料理が好きで時々食べに行くんですが、その隣国であるポルトガルの料理って日本では話題に上ることすら滅多にありません。でも 16 世紀に日本に初めて西洋文化をもたらしたのはポルトガルだし、パン、カステラ、コロッケ、ビスケット、金平糖、天ぷら(!)などポルトガル由来で日本語化された食べ物も多数。そう考えると俄然食べてみたくなるじゃないですか。

マヌエル自由が丘

ディナーメニューの一例。人気ナンバーワンのところにコロッケが君臨していて、もうその時点で親近感爆上がり。
海に面した国だけあって魚介を使った料理が多いようだし、やっぱり全体的にお隣のスペインに近い感じに見えます。これは間違いないはず。

マヌエル自由が丘

店内にはポルトガルで撮ってきたと思われる写真が多数掲示されていて、ちょっとした異国感。
程良くリラックスできる落ち着いた雰囲気が私好みです。

ちなみに今回はランチコースを予約して訪店しました。

マヌエル自由が丘

ランチコースにはドリンクが一杯ついてきます。本当ならグラスワインも選べるところなのですが、あいにくこの後に予定があり…泣く泣くピンクグレープフルーツジュースを選択。
食事の邪魔をしないスッキリしたグレープフルーツジュース、おいしいです。決してワインが飲めないことに対する悔し紛れではありません(泣

マヌエル自由が丘

前菜(タパス)の盛り合わせ。
カブとマッシュルームのマリネ、タコのマリネ、ワカサギのエスカベッシュ、バカリャウのコロッケ、バカリャウのクリームグラタン、二種のハム、ピクルスとオリーブ。いろんな種類のおつまみをちょっとずつ、こういうの大好き。やっぱりポルトガルもスペイン同様にタパス文化なんですね。

エスカベッシュとはいわゆる南蛮漬け。日本の歴史を考えればポルトガルから伝わった料理だから確かにこれが「南蛮」漬けなのか、という再発見があります。
「バカリャウ」は干し鱈のことで、ポルトガルでは一般的な食材ですが、孤独のグルメ的にはついこないだ干し鱈のスープを飲んだところだから妙に親近感。コロッケもポルトガル由来の料理とのことだけど、干し鱈が入ることで日本のシンプルなジャガイモコロッケとは一線を画すメイン料理感。これいいじゃないですかー。

それにしても、返す返すもワインを頼まなかったことが悔やまれる(泣

マヌエル自由が丘

メインディッシュは鶏モモのロースト。大ぶりの鶏モモが表面はカリッと、それでいて中はしっとりと焼き上げられていておいしいし食べ応えある。
そしてこの鶏モモを引き立てる赤ワインソースがうまい。サラッとしているのにコクがあってサッパリした鶏肉にうまみを加えてくれます。しかも、添えてある野菜の素揚げがこのソースを吸ってるのがまたおいしいんだなあ。

マヌエル自由が丘

メインの後に出てきたのはタコの雑炊。リゾットとは言わないのか、確かにイタリアじゃないしな。
タコの出汁がたっぷりと出た雑炊がジワジワとおいしい。やっぱりポルトガルは海の幸が主体だから日本人の味覚にも合うのかもしれない。鶏肉もおいしかったけどメイン料理も魚介にしても良かったくらい。

マヌエル自由が丘

デザートはアイスクリームと「パンデロー」。言葉的にはこれが「パン」の語源になったのだと思われますが、見た目的にはカステラ。でも調べてみたら「カステラ」にあたるポルトガル語はなくて、現在のスペインの元になった「カスティーリャ王国」に由来するとのこと…ややこしい。
食感は確かにカステラ…というよりもスフレの方が近いかな?と思ったら、下の方はトロッとしていて食感の変化が面白い。なるほど、日本のカステラみたいにしっかりしてないから箱に入ってたのか。初めて食べたけど、なかなか楽しいスイーツでした。

マヌエル自由が丘

初めてのポルトガル料理、楽しかったです。方向性としてはスペイン料理に近いけど、細かいところでちょっとずつ違ってポルトガルらしさが感じられる。
五百年前、西洋料理を知らない日本人が初めて遭遇したであろうポルトガル料理は、当時の日本人にはどう受け止められたのでしょうね。様々なポルトガル由来の料理が形を変えて日本にも定着している事実から考えれば、きっと喜んで食べていたんだろうなあ。

気に入ったので自由が丘に来る機会があればまた食べに来ようと思います。今度は、ちゃんとワイン飲んでもいい状態で(笑。
ごちそうさまでした。

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