先日、以前から興味を持っていた大井町の居酒屋で飲んできました。
いわゆる東小路飲食店街エリアにある居酒屋です。一見すると渋い居酒屋のようなのに、中ではクラフトビールが飲めたり一風変わったつまみが食べられるらしいということで気になっていたのでした。このあたりでは人気店の一つらしく、時間帯によっては待ち行列ができています。
このいかにもという看板に「煮込み」「お食事」までは分かるけど、赤い筆文字で「クラフトビール」が共存している違和感(笑。もうこの時点で興味津々なわけです。
カウンター+α 程度の狭い居酒屋かと思ったら、入ってみれば意外にも広いホール。しかもクラフトビールは 12 種を取り揃えていてズラリと並んだタップが壮観。普通はここまでクラフトビール主体の店であればもっと小洒落た感じにしそうなところをあえて昔ながらの居酒屋風でやってるのが面白い。
おつまみメニューも面白くて、焼き物・揚げ物・串あたりは典型的な居酒屋なのに「青パパイヤサラダ」「ガパオご飯焼きおにぎり」「リガトーニのカルボナーラ」「パッタイ」と、東南アジア系を軸にしつつも多国籍すぎる品揃え。ちょっと迷子になりそうな気がしつつも、これならむしろいろんな料理をごっちゃごちゃに頼むのが楽しいに違いない。
とりあえず一杯目はクラフトビールから行きたいでしょう。お店の名を冠する「毬花」は、川越のコエドブルワリー製。軽く飲みやすい中に柑橘っぽい香りがあって最初の一杯に相応しい。
そしてこういうところに来たらホルモン煮込みは食べとかないといけないわけです。煮込み料理がうまい店は間違いなく信頼できる。
イワシの酢じめ。脂の乗ったイワシがサッパリといただけて美味しい。
イワシといえばこの近くに『孤独のグルメ』にも出ただるまやもあるけど久しく行けていないなあ…大将はお元気だろうか。
こういうつまみ類には日本酒が欲しくなる。
グラスから溢れさせるのは当然として、受け皿の方にもなみなみと入るほど注いでくれるのが嬉しいじゃないですか。
モッチモチの水餃子もうまい。
ついさっきまで心が日本にいたと思ったら、唐突に中国に連れてこられた感じ。でも不思議とすんなり行けてしまうのは味付けの妙なのか、それともこの店の雰囲気の成せる技なんだろうか。
おでんもいっちゃいましょう。王道中の王道、大根とたまご。
どちらもよく浸みててうまいなー。しかも大根の上に載せられたとろろ昆布がまたいい味を出しているじゃないの。
牡蠣のおでんなんてのも見つけたからには頼まざるを得ません。
プリプリとろとろの牡蠣もうまいけど、こうやって身がほぐれるほど出汁で煮込まれた牡蠣もうまいってことを初めて知りました。
調子に乗って日本酒を飲み過ぎるとやばいことになりそうだったので芋焼酎ロックで気持ちを引き締めます。
酒もつまみもバリエーションが広くて、いろいろ行ったり来たりできるのが実に楽しい。
〆はパッタイ。ここで突然のタイ料理(笑
思ってた以上にガッツリ本格的なパッタイで、味もさることながら食べ応えある。居酒屋の〆でパッタイなんて初めての体験だけど、ラーメンほど重たくないのがいいじゃないですか。
いやはや、想像以上に楽しいお店じゃないですかここ。大量にあるメニューを端から順に全制覇したいくらい気に入りました。
今回は串も焼き・揚げも頼まなかったし、これは攻略のために何度か訪れてみたくなりました。
きっとまた来ます。
ごちそうさまでした。
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