全10チームの2025年F1マシンカラーが出揃う。F1創立75周年記念ローンチイベント「F1 75」がロンドンで開催される
F1 公式の 75 周年記念イベント「F1 75」で全チーム 10 台の 2025 年向け新車が発表されました。チームごとにではなく全チームが一堂に会しての発表会は史上初のことです。
とはいえ近年の例に漏れず、この発表会でお披露目されたのはほとんどのチームではリバリーのみ。イベントに実車を持ち込んだのは先行してシェイクダウンを行ったウィリアムズ FW47 くらい?で他のチームは昨年型の車体に 2025 年仕様のペイントを施しただけに見えます。
そんな感じで目新しさのない発表イベントでしたが(最も目新しかったのは紅いレーシングスーツを纏ったハミルトンの姿だったかも)、平行して公開されたレンダリング画像ではいくつかのチームが 2025 年仕様のマシンデザインを公表しているようです。例えばフェラーリはよく見るとフロントサスペンションがプルロッド式に改められていて、現行レギュレーションの最終年にしてはチャレンジングな変更を加えてきていることが分かります。
各チームが公開しているレンダリング画像で最もインパクトが大きかったのがレーシングブルズの VCARB02 ではないでしょうか。
昨年のメタリックブルー基調のデザインからガラッと変えてきました。まるで親チームであるレッドブルの車体の濃紺部分をそのままホワイトに置き換えたような見た目。ある意味 2021 年のレッドブル RB16B「ありがとう号」っぽいという見方もできます。そう思うとエンジンカウルの HONDA ロゴの隣に HRC のロゴが追加されていたり、ヘッドレスト両脇にホンダの H マークが描かれていたりしてジョイント最終年であるホンダへのリスペクトが感じられる。レッドブル RB21 にはそういうのがないのとは対照的です。
個人的には、レーシングマシンとしては昨年の鮮やかなブルーの方がカッコ良かったとは思うけど、今年のリバリーもいろんな想いを込みで応援したくなるデザインだと思います。白ベースに青×赤×黄色という配色なら一昨年よりもさらにガンダムコラボがやりやすいんじゃないですかねバンダイさん!
また空力的にも旧車から変更が加えられていて、最も違うのはサイドポンツーンの形状。特にインテークの開口が上向きから下向きに変更され、サイドポッド全体の形状もレッドブルの昨年型 RB20 のそれに酷似しています。ただし完全に RB20 コピーというわけではなくフロントノーズは VCARB01 から踏襲しているようにも見え、このハイブリッド構成が吉と出るか凶と出るか。グラウンドエフェクトカーになってからフロア下の空力が重要になり、上物のデザインを見ただけでは速いかどうか分からなくなりましたからね…。これが期待通りの性能を発揮するかは来週のバーレーンテストまで待つ必要があります。少しでもレッドブルの近くを走れる車であることを祈るばかり。
実際にクルマのデザインが見えてくるとシーズンの開幕が楽しみになりますね。なにげに日本グランプリももう一ヶ月半後だし、そろそろこちらもテンションが高まってきました。
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