二子玉川でカレーを食べてきました。
玉川高島屋の1Fに何故か入っているカレー店です。しかも高島屋とは入口が分かれていて外から入らなくてはならないという若干初見殺しな店構え。
ちなみに隣は「カフェフーケ」という喫茶店で経営が同じなのか、カレーを食べた後の精算はカフェの方でする仕組みになっています。
私はここ以前にも来たことがあったのですが今年1月の『アド街ック天国』でも紹介されてましたね。近隣に住む松重豊さんもたまに食べに来ると仰ってました。
店内はかなり狭くてカウンターのみ、ですが外のテラス席(カフェと共用だと思われる)でも食べることができます。真夏は厳しいけど今くらいの季節なら外もアリ。
カウンターの中では山中伸弥博士にちょっと似た理知的な印象のマスターが寡黙にカレーを用意してくださいます。
カレーメニュー。案外種類が多い。甘口カレーが用意されているのはやはり百貨店のレストランとして家族連れに対応しているということでしょうか。
カレー店としては単価はかなりお高めですが、ここ玉川高島屋ですからね…ロケーションを考えればこんなものか。なおここも隣の喫茶店もお客さんの多くは身なりの良い人(シニア中心)で若干気後れします。
メニューに「ごちそう」と銘打たれていたら食べてみないわけにはいかないビーフカレー。煮込まれたビーフの塊がゴロッと入っていて、肉の量をハーフ・1/3・1/4パウンドから選べます。
一見、大きめの肉の塊が入っていること以外はそれほど特別なカレーには見えませんが、
ルウをよく見ればさまざまなスパイスや食材をじっくり煮込んで作られたものであることがよく分かる。
味はけっこうスパイシー。でも刺激だけじゃなくて酸味、苦味、コクなどが複雑に絡み合った奥行きのある味。単純なインドカレーでも欧風カレーでも、もちろん日本の家庭のカレーでもない独特なバランスです。私は本来はもう少し酸味弱めコク深めなカレーが好きなんですが、酸味から入ってスパイスとコクが追いかけてくるここのカレーはなんか妙にハマる。
ビーフは1/3パウンドを選びました。ヤードポンド法で語られるとよく分からない日本人の私ですが、計算してみると1/3ポンド≒150gですね。これはハーフパウンド(225g)でも全然行けたかも。
よく煮込まれてとても軟らかい、だけど最低限の肉肉しい食感を残したビーフがめちゃくちゃおいしい。むしろ1パウンドでも食べられそうな勢い。
こちらはキーマカレー+ソーセージトッピング。メニュー表の冒頭に載っているということはキーマカレーがこの店の王道ということだと思われます。
茄子入りのキーマカレーってのもちょっと珍しいような。
カレーの味そのものはビーフカレーと同じながら、キーマは細かく挽肉が入っていて食べ応えある。
そしてこの茄子がまた揚げ茄子なんですね。揚げ茄子って組み合わせたものの旨味を全部受け止める懐の深い食材。当然キーマカレーとの相性も良いわけです。単純なキーマカレーよりも揚げ茄子が入ってる方が断然おいしいと思える。
トッピングのソーセージ。想像してたのよりも倍くらいぶっといのが入ってきて驚きました。しかもうまい。
キーマカレー自体もおいしいけど、このソーセージも単品で食べる価値があるくらいおいしい。これは頼んで正解でした。
カレーを食べ終わると口直しにアイスコーヒーがサービスされます。それも、デミタスよりもさらに小さいショットグラス(ウイスキーやテキーラをストレートで飲むときに使う小型のグラス)に生クリームを浮かべて出てくるのが凝ってる!
コーヒーそのものもかなり濃口なところに生クリームが足されて超濃厚。でもコーヒーの濃さのおかげで飲み干した後は意外なほど口の中スッキリ、これは紛れもない口直しだ。
とてもおいしいカレーでした。食通の多そうな二子玉川の地で長年営んでいる理由がよく分かります。
日常的に食べられるお値段じゃないけど、ちょっと自分にご褒美をあげたい日にまた食べに来ようと思います。チキンカレーも食べてみたいし、こういうところで出てくるカツカレーがどんなのかも気になる。
ごちそうさまでした。












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