ソニー、ブルーレイディスクレコーダ出荷終了、2月以降順次。「後継機種はない」 – AV Watch
【西田宗千佳のRandomTracking】ブルーレイ・レコーダーはなぜ終売するのか。ディスクメディアの30年に見る必然 – AV Watch
既にあちこちで話題になっていますが、ソニーがBDレコーダーの出荷終了を発表しました。後継機種なしとのことで事実上の撤退になります。
先行して昨年のうちにBD-R/REメディアの出荷終了やレコーダー向けアプリ「Video & TV SideView」のサービス終了が案内されており、レコーダー本体の生産終了もカウントダウンに入っているものと思っていましたが、ついにそのときが来てしまいました。
まあこれはソニーに限ったことではなく光学ドライブの大手供給元であったパイオニアも既に事業から撤退していて、少なくとも記録型の光学ディスクに関しては業界全体として終息の方向に向かっているのが実情です。
もともと「テレビ放送を録画する」文化は日本以外では少なく、VHS時代なら海外でも多少あったかもしれないけどDVD/BD時代にはレコーダーはほぼ日本特有の市場でした。そこに若者のテレビ離れ、そして近年NetflixをはじめとするVODサービスの普及により録画しなくても好きなときに好きな番組が見られる環境が整ったことでとどめを刺された格好。COVID-19に伴う巣ごもり需要で自宅でVODを見ることが一般化したことが大きかったように思います。COVID-19がなくてもVODは普及しただろうけど、それを加速させた側面はあったはず。
レコーダーという意味では「HDD/SSDに録画してタイムシフトで見る」ことと「BD/DVDにダビングしてアーカイブ/コレクション化する」ことは少し異なる用途ですが、オンライン化による録画・録音需要の減退が縮小しつつあった光学ディスク需要を巻き込んでまとめて終焉に向かわせた、という印象。
かくいう私も最近はVODばかりでテレビ録画の頻度はかなり下がっています。あえて録画するのは自分が利用しているVOD(Netflix/Prime Video)では配信していない番組か、放送から配信までのタイムラグが数日あって早く見たい番組くらい。『孤独のグルメ』はディスクにダビングするためにちゃんと録画してますけどね。
そういえばDVD/BDのレーベル面がプリンタブル仕様なディスクが多いのも、レーベル印刷までするマメなユーザーが一部にいる日本市場ならではなのでしょう。こういうのも含めテレビ録画はある種日本の文化だったと思うのですが、いよいよそれが終わりを迎えるということですね。テレビ本体にHDD/SSDを接続して録画できる機能がある製品もあるけど、あれは基本的に「見て消し」需要のためのものだからなあ。
VHSやDVDは何とかして映像を別媒体に移すことができましたが、Blu-rayはコピーガードがかかっていて技術的に移せない&解除することが違法になるためどうしようもありません。読めるドライブがなくなるかメディアが物理/化学的に劣化したら終わり、というのも悲しい。
これでBDレコーダーを販売しているメーカーはパナソニックとシャープのみに。シャープは実質的にパナのOEMらしいので、ドライブの製造元でもあるパナが最後の牙城ということになりそうです。でもそれももう終わりが見えている、と考えるのが自然でしょう。
私は大学時代まではパナソニックのテレビデオ(懐)ユーザーで、社会人になって購入したVHSのビデオデッキ以来ずっとソニー製のレコーダーを使ってきました。途中、DVD時代にスゴ録/CoCoon/PSXという一つの会社から三つの異なるDVDレコーダーが発売されていた(PSXは子会社だったけど)という歪な状況も今となっては笑い話でしかありません。個人的にはPSX好きだったなあ。
今使っているレコーダーは三年ちょっと前に買ったBDZ-FBT2100。寿命にはもうちょっと早いし、最近の使用頻度を考えたら今慌てて買い換える選択肢はありません。このままこのレコーダーの寿命とともに我が家の「テレビに繋がっているレコーダー」は終わりを迎えることになると思います。見て消しやモバイルデバイスで視聴するためにバッファロー版nasneはそのうち買うつもりですが。


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