Acoustune からインイヤーモニターの新製品「RS FIVE」が発表されました。ちょうど今週末開催中のポタフェス@秋葉原で展示されているということで早速試聴してきました。
同社の RS THREE を愛用している身としては、そのさらに上位モデルが出てきたとなれば気になるわけです。しかも従来の RS ONE がステージモニター、RS THREE がスタジオモニターなのに対して RS FIVE は「リスニングモニター」との位置づけ。モニターライクな音質が好みだけど音楽制作には使わない私のようなユーザー向けに違いありません。
「Acoustune」と「RS5」のロゴが印字されたメタルプレートは光沢仕上げで金属の重厚感があります。同じアルミ製でも RS ONE/THREE のプレートとは一線を画していて、より嗜好品としての質感を意識している印象。
シェルは 3D プリントされたクリア素材で形作られていて、RS ONE/THREE のポリカ製よりも明らかに透明度が高い。バフ加工されたステンレスのズルとメタルプレートのキラキラ感も相まって明らかにグレードが上がった感があります。まあ値段も RS THREE の三倍くらいするからこれくら高級感あって当然、という気もしますが。
他の RS シリーズ同様に Pentaconn Ear ロングタイプ対応のケーブル。下位モデルよりも一回り太くなりました。さらに線材がシルバーコートタイプになり、高域の伸びが良くなることが期待できます。
今のところこれのバランス版ケーブルの発売は予定されていませんが、下位モデル向け同様にバルク品でもいいから販売してくれませんかね。RS THREE にこのケーブルをつけたら高域が伸びて楽しそうな予感がします。
持ち時間 15 分をフルに使ってじっくり聴き込んできました。
見た目の印象どおり、高域は煌びやかになりつつ、低域がしっかりと支える感覚もある。モニターイヤホンとしてはスタジオモニターよりもステージモニター方向で、RS ONE をさらにリスニング用に味付けしたような印象を受けました。RS THREE は残響音が少なく高域はやや乾いている感覚がありましたが(スタジオモニター用としてはそれで正しい)、RS FIVE は艶を感じる音。でも一般的なリスニング用イヤホンのような味付け(同社の HS1300SS なんて顕著だと思う)があるわけではなくあくまでイヤモニ、背後で鳴っている細かい音をしっかり聴き分けられます。
これいいじゃないですか。「リスニングにも使えるモニター」的な音が好きな私としてはど真ん中です。これ以上イヤホンを増やしてどうする、という気がしつつも、真剣に欲しくなってしまいました。






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