Honda、新カラーリングを発表 (F1-Live.com)
ホンダ 新カラーリングは地球色 (GPUpdate.net)
ホンダ RA107 のカラーリングが正式発表。噂されていたとおり、環境保護をメインメッセージとしたコンセプトで、地球の衛星写真がボディ全体にペイントされたものとなっており、ノーズ先端のホンダエンブレムと BS ロゴ以外にスポンサーロゴは一切なくなっています。
F1 マシンのカラーリングとしては斬新だし、スポンサー側のマーケティングツールとしての扱いかたや Web とも連携したチャリティー活動など、確かに画期的な試みであることは認めるのですが、根本的に「F1 でこれをやる必然性があるのかどうか?」個人的には非常に疑問です。
自動車産業に限らず、21 世紀のグローバル企業であれば環境問題への取り組みは企業姿勢としてアピール(するだけでなく、実際の活動も)すべきポイントではあるのですが、企業広告やハイブリッドカーの PR ならともかく、毎レースごとに大量のタイヤとガソリンを消費し、エンジンは 2 レースごとに交換する今の F1 でこれをやるのは本質的ではないような。例えば、将来的に義務づけの可能性もあるエネルギー回生システムをいち早く実用化するとか、ライバルチームと比べて倍近い燃費を誇るエンジンを開発するとか、(あり得ないけど)カーボンじゃなく植物由来原料をシャシーに採用するとか、そういう技術的裏付けがあるならいいんですが・・・。
個人的には、そういう環境保護のアピールは別途やりつつ、レースはレースとして「勝つこと」にこだわるストイックな姿勢こそ、他の自動車会社とは違う「ホンダ・スピリット」じゃないかと思うんですよね。勝ち続けているチームでやってこそこういうことは説得力もあるものだと思うんですが、これでは変に腑抜けてしまって勝てないときの言い訳にしか見えないのでは・・・。”Racing Revolution” のロゴとともに、何か大事なものも失ってしまったように見えて仕方ありません。
これで速ければ文句もないんですけどね(あまり速そうにも見えないけど)。冬季テストの結果もあまり芳しくないみたいだし、メルボルンであまりに不甲斐ないようなら、今年は本当に SAF1 のほうをメインで応援してしまおうかな、とすら思い始めていたりします。
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