CEATEC 2008 に行ってきました。
が・・・、正直興味あるものはこれといって(´д`)。注目できたのは一昨年の SED 展示あたりが最後だったような。
ここ 2~3 年の CEATEC は、年々パワーダウンしているというか、今年は規模自体が縮小してしまったような印象を受けました。何となく、WPC EXPO が落ちぶれ始めた 4~5 年前の雰囲気を醸し出し始めたような・・・。WPC EXPO に続いてこのイベントもなくなってしまうと、国内の大規模家電ショーが潰えてしまうので、さすがに当面なくなることはないと思いますが、寂しい限り。
そんな中でも、目を惹いたモノをいくつか。
ソニーブースの有機 EL ディスプレイの技術展示。かなり人だかりができてました。
XEL-1 自体は発売からもう 10 ヶ月が経つので珍しくもないですが、その発展系ということでさらに薄いディスプレイと「折り曲げられる」ディスプレイの参考展示。
液晶を見慣れた目には驚異の広視野角にも注目です。早く大画面で製品化される日が来ないかな。
同じくソニーブースのα900。
これについてはまた別途感想を書きたいと思います。
今日から社名が変わって松下電器改めパナソニックさんブース。社名変更と関係あるかどうか分かりませんが、かなりごった返していてブースの中に入るのも一苦労。
個人的にはテレビや BD にはあまり興味がないので(どっちも買ったし)、LUMIX G1 が置いてあるデジカメコーナー直行で。
LUMIX G1、思っていた以上にコンパクトでした。スペック上は E-420 と大差ないように見えるのですが、実物は一回りくらい小さい印象。でも、全体の作り感(質感とかメカ感とか)が DSLR というよりはコンデジの延長線上に見えますね。
気になっていた EVF は、思っていたより見やすいです。けっこう細かい部分まで見えるので、MF は厳しいけど AF のフォーカス具合程度であれば確認できそうな雰囲気。それでも光学ファインダには絶対的に敵わないと感じましたが、制御系や UI でどれだけユーザビリティをカバーできるかかなと思います。
でも、いずれにしても「コンデジの延長線上の感覚で買う一眼」というイメージが抜けきらず、ちょっと心配になりました。というのも、コンデジの延長線上で買うユーザーは、キットレンズ以上のレンズを購入することがかなり少なそうなので、収益を確保するにはとにかく本体を売らなくてはならず、単純に薄利多売の低価格コンデジと競合してしまうだけ、という末路をたどりそうに見えるから。
そういう意味では、オリンパスがやろうとしているマイクロフォーサーズ機は、どちらかというと高級コンデジやレンジファインダー路線なので、ニッチでパイは狭いながらも深く刺さりそう。私の考えがコンサバなだけかもしれませんが、写真は「文化」まで伝えてナンボの世界だと思います。パナソニックには「電機屋がライカブランド使ってなんかやってる」に見えないように、地に足のついた製品を出していってもらいたいところです。パナソニック自体は DSLR のほうをあまり本気でやろうとしているようには見えないので、コンデジ→マイクロフォーサーズへのステップアップまでさせられれば御の字なのかもしれませんが、入門機だけではない骨太のマイクロフォーサーズ機にも期待したいです。
コメント
>「電機屋がライカブランド使ってなんかやってる」
>に見えないように
あー、コレ無理w
逆に、上手く表現しすぎかと。
>名無しの字さん
αが(実際の技術者はミノルタ出身が多いからだと思いますが)シェアはともかく
時間をかけて一定の地位を確保できたのに比べて、
パナはどうも「電機屋の発想と小手先のマーケティングでなんかやってる」
ばっかりで、どうもコンデジ以上のカメラに対して本気が見えないんですよね。
一時はオリンパスを買っちゃう勢いかと思ってたんですが。
ライカと組む以上はそこそこのものを作ってほしいですが、
そのライカも上位機は自社で本気のものを作りつつ、エントリー機は
LUMIX の OEM とか、何がしたいか分からない部分はあるからなあ。
そういう意味では、やっぱりツァイスはしたたかだなーと思います。