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ホンダが F1 から撤退!

ホンダ F1からの撤退を発表 (GPUpdate.net)
ホンダ、F1撤退!! (F1キンダーガーテン)
ホンダのF1撤退のステイトメント (F1キンダーガーテン)

あああ・・・・・・。

昨夜~今日未明にかけて急激に噂が流れ始め、本日午後に記者会見で正式発表。まさかこんなに唐突とは・・・。

金融危機は世界経済に巨大な波紋を投げかけ、あらゆる業界のあらゆる企業のビジネスに急激なブレーキをかけていますが、それがついに F1 にも具体的な影響となって顕れてきました。それがよりによってホンダとは・・・。
現在 F1 に参戦しているチームの中で最もコストをかけているのがホンダであり、eathdreams プロジェクトによってスポンサーらしいスポンサーを持たずにほとんどを自前資金で活動し、さらには佐藤琢磨救済のために活動資金の大半を負担して SAF1 のレース活動を 2 年半サポートし・・・ここ数年で F1 に費やした資金は計り知れません。とはいえ、ロス・ブラウンを獲得して、2008 年を捨ててまで 2009 年に賭けた結果がこれでは、ファンとしてもあまりに気持ちのやり場がありません。HRF1 の DMD を務めた中本修平氏の二輪部門への異動は、もしかしたらこの撤退を前提としてのことだったのでは?と勘ぐりたくもなってしまいます。また、ロス・ブラウンの去就も気になりますね・・・。


これまで 2 度の活動休止はあくまで「休止」宣言だったのに対して、今回は完全に「撤退」とのこと。この世界情勢では次の再参戦のめどなど立たなくて当然でしょうが、過去の休止が一定以上の成果をふまえたものであったのに対して、今回は結果らしい結果といえばタナボタ的な 1 度の優勝だけだったことも考えると、世界経済だけでなくレースそのものにも敗戦した結果の「撤退」なのか・・・と、とても悲しくなってきます。
16 年前にホンダが第二期の活動を休止し、その 1 年半後にセナの不幸な事故があってから、私は徐々に F1 への興味を失いましたが、再び F1 を観るようになったのも、ホンダの復帰と佐藤琢磨の活躍があったからこそでした。琢磨のほうはトロロッソのシート獲得に望みをつないでいるようですが、これで万が一だめだったりしたら、私ももうだめかもしれません。行き場を失ったバトンが資金持ち込みでトロロッソのシートを買うという可能性もなきにしもあらずですが、バトンは決して若いチームの成長を牽引できるタイプのドライバーじゃないからなあ・・・。

この発表に対してトヨタは自身の F1 撤退を否定。まあトヨタとホンダでは企業体力が違いすぎるので、これをもってトヨタも即撤退ということはないでしょうが、今後他チームのレース活動にも何らかの影響が出てくる可能性は低くはありません。グループ全体として厳しいルノー、大幅減益の BMW あたりは先行きが怪しいような気もします。
他にも、空力レギュレーション変更で大幅に醜くなったマシン、エンジン統一化レギュレーション案、現在の F1 全体を支える世界の金融・IT 業界の苦境、などなどを考えると、このホンダ撤退がある意味 F1 の「終わりの始まり」だった、と振り返る日が来るのかもしれません。少なくとも、プライベーターが健全に参戦継続できるような環境を作りつつ、レース/スポーツとしての面白さを両立させるような運営ができなければ、そうなってしまう日もそう遠くないように思います。

コメント

  1. 新の字 より:

    聞いた話によると・・・・

    トヨタもF1撤退を、結構前の段階から検討していた
    ところ、ホンダが抜け駆けした形だとか。

    まさかお前はやめないよな?的な、運営サイドを
    絡めての圧力でもって、引くに引けない状態へ
    追い込んだとかナントカ。

    真偽のほどは定かではないですが、さもありなん。

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