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F1 バーレーン GP 2025

ピアストリ、影をも踏ませぬ独走で今季2勝目。角田裕毅はレッドブル昇格後初入賞|F1バーレーンGP決勝

F1 は日本グランプリからたったの一週間で中東に移動しての連戦。無茶なスケジュールすぎて心配になるものの、鈴鹿の余韻が冷めないうちに次のレースが観られるのは嬉しくもあります。
そんなバーレーン GP は波乱のなかった鈴鹿とは打って変わって、路面とタイヤの変則的な相性が支配する先の読めないレースになりました。圧倒的に速かったのは前評判通りのマクラーレンでしたが、勝ったのはノリスではなくピアストリ。

■マクラーレン

予選 6 番手に沈んだ同僚をよそに PP から他を寄せ付けぬ走りで完勝したピアストリ。チェッカーを受ける場面が映されない(ワイプで小さく出てただけ)レベルの圧勝で、まるで二年前のフェルスタッペンを見ているようでした。一方のノリスは 6 番手スタートからなんとか 3 位表彰台までは上げてきたものの、ピアストリを脅かすには至らず。

今年のマクラーレン MCL39 は「万遍なく速いけど、限界に近づくとナーバスになるマシン」と言われています。開幕からノリスはそのマシン特性に少し手を焼いているように見え、ピアストリは不安定になる手前のところでコントロールできているように感じる。ドライバーズランクこそノリスが 3 点差で首位につけているもののこれは開幕戦でピアストリが雨でコースオフして順位を落としたことに起因するもので、ここまで 4 レースでノリスが 1 勝 1PP なのに対してピアストリは 2 勝 2PP。ピアストリは去年まではノリス比で予選やタイヤ管理で負けている印象があったのが今年は改善してきているし、週末の安定感や浮き沈みの少ない性格を考えると今季のチャンピオンはピアストリの方なのでは…と予想しています。ノリスはギリギリの攻防で負けがちなのがナイスガイなノリスらしさだと思うけど、そこから一皮剥けられるかどうかですね。

■メルセデス

今シーズン地味に良いのがメルセデス。優勝こそないもののラッセルが 4 レース中で 3 回表彰台に上がっていて、現在ドライバーズランク 4 位・コンストラクターズ 2 位。クルマは明確にフェラーリやレッドブルより速く、でもマクラーレンに勝負を挑めるほどではない…という安定の 2 位ポジション。でもレースの展開次第では今季も 2 勝くらいしそうですね。
アントネッリは今回は展開に恵まれず(サインツに押し出されたりしたこともあり)入賞圏外でしたが、予選 4 位というのが素晴らしい。開幕から鈴鹿までずっと入賞を続けてきたのもクルマの良さだけではないでしょう。大型ルーキーという前評判は伊達ではなく、もしかすると今シーズン後半にはラッセルを凌駕する場面を見せ始めるんじゃないかと注目しています。

■レッドブル

鈴鹿での優勝から一転、とっちらかっていたレッドブル。FP から遅くて決め手となるセットアップが出せず、予選で 2 台揃って Q3 に進出できたのはどちらかというとドライバーの力。決勝でも表彰台を争える速さは当然なく、2 台ともずっと 7~10 位あたりを争うレースでした。しかもクルマが遅いだけでなくピット作業でも信号機の故障やマックス車のタイヤが外れずに数秒ロスするなど、少し前のレッドブルならあり得なかったトラブルが多発。そんな中、ドライバー二人がコース状で 6・9 位をもぎ取ってきたことも含め、まるで今シーズンのレッドブルを象徴するようなレースでした。

こんな苦しい週末を過ごしながら予選 Q3 進出・決勝では入賞、という鈴鹿でできなかったことを実現した角田は立派。まだ移籍して 2 レース目としては十分な結果ではないでしょうか。ピットでのロスがなければ 7~8 位はあり得たと思うと悔しいけど、目の前の課題を一つ一つクリアして成長していく姿には感銘を覚えます。マジで今まで応援してきて良かった。古巣 VCARB がバーレーンに来て急速に競争力を失った状況を見ると、苦しいながらもレッドブルに移籍して正解だったように思います。

三連戦のため今週末は早速サウジアラビア GP。おそらくマクラーレン>メルセデス>フェラーリ>レッドブルという勢力図は大きくは変わらないでしょうが、ノリス vs ピアストリの争いと角田が次はどんな成長を見せてくれるかが楽しみです。決勝レースは深夜 2~4 時だから辛いけど、頑張るかー…。

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