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F1 日本 GP 2017

F1日本GP決勝:ハミルトンが優勝、ベッテルは無念のリタイア。マクラーレン・ホンダはあと一歩届かず

マクラーレン・ホンダとしてのラストランとなった日本グランプリ。かつてのセナ時代のマクラーレン・ホンダ鈴鹿ラストランはちょうど 25 年前、私が父に頼み込んで初めての現地 F1 観戦を実現したのは当時の日本 GP でした。確かスプーンあたりの席で観戦したのだったと記憶していますが、残念ながらセナは 3 周目でリタイアし、この目でセナの走りを見られたのはほんの 2 周だけという寂しいレースでした。それでも初めての鈴鹿サーキットはワクワクして、その感覚は大人になってからの F1 観戦でも変わりません。
私は今年の鈴鹿もテレビ観戦。運動会シーズンともろかぶりなので、娘たちが小学校を卒業するまで現地観戦はお預けかなあ…。

今年の鈴鹿の見どころの一つは 11 年ぶりのコースレコード更新。今季のレギュレーションで平均スピードが向上し、多くのサーキットでコースレコードを更新してきました。ミハエル・シューマッハーが持つ鈴鹿のレコードを更新するのは誰か、そして何秒更新するのかが注目されていましたが、それを果たしたのはやはりハミルトン。まず予選 Q2 で軽く 1 分 27 秒台に突入し、さらに Q3 でそのタイムを二度塗り替え、従来のレコードを 1.5 秒も短縮するコースレコードを樹立してしまいました。Q3 二度目のアタックでは些細なミスもあったように見え、あとコンマ 1 秒くらいは短縮する余力があったのではとさえ思えます。
さらには予選トップ 6 までが従来のレコードを上回るタイムを記録、今季のマシンとトップドライバーのレベルの高さを改めて感じました。

予選ではヴェッテルも 1 分 27 秒台に突入したもののハミルトンからは 0.4 秒以上の差。ハミルトンとの間にはさらにボッタスにも割って入られます。ボッタスはギアボックス交換ペナルティで 5 グリッドダウンのためヴェッテルは決勝ではフロントロウからのスタートになりますが、それでもここまでの差をつけられていると厳しい。


決勝はハミルトンが無難なスタート、ヴェッテルがそれに続く…かと思いきや、ヴェッテルのペースが上がらずズルズルと順位を下げていきます。結局スパークプラグに不具合が見つかり、ヴェッテルは早々にリタイア。ハミルトンとしてはとりあえずゴールさえすればヴェッテルとの差を広げられるという楽な展開になりました。終盤タイヤにバイブレーションが発生してペースが落ち、最後の数周はフェルスタッペンに追いまくられるという見せ場こそあったものの、ハミルトンにとってはほぼ危なげないレースで 25 ポイントをゲット。無得点に終わったヴェッテルとは残り 4 戦にして 59pt という決定的な差をつけたことになります。夏休み後の 5 戦中 4 勝、今季通算でも 16 戦中で 11 回表彰台に上がっている安定性を考えると、これからヴェッテルが逆転するのはほぼ不可能と考えて良いでしょう。
ヴェッテルは…というよりフェラーリはマレーシアに続いてのマシントラブル。ここに来て信頼性が深刻なレベルで揺らいでおり、結局今年も後半戦の失速でチャンピオンを逃すのか…という印象が強い。マシンの仕上がりとしてはハミルトンに挑戦できるだけの速さがあるだけに、こういう形で決着がついてしまうとすれば残念です。が、それもレースか。

最後の鈴鹿となったマクラーレン・ホンダは、予選は 10・11 位というコース特性を考えれば健闘と言って良い結果。決勝は、バンドーンがスタート直後にマッサと接触してポジションを落としたものの、アロンソはグリッド最後尾から持ち前のスタート力で着実にポジションを上げ、中盤以降ずっとポイント争いに絡んでいました。ただ PU のパワー不足で決定力に欠け、ラスト数周で何とか 10 位のマッサを射程内に捉えたものの、そこでハミルトンとフェルスタッペンがトップ争いをしながら追い越しをかけてきたため、マッサに襲いかかるチャンスを失ってチェッカー。あと 1 周残っていればとも思いましたが、現在のマクラーレン・ホンダの実力的にはよくやったと言えるでしょう。25 年前のマクラーレン・ホンダ鈴鹿ラストランと違い、ホンダとしての来シーズンが残っていることがせめてもの救い。来年のトロロッソ・ホンダは着実にポイント圏で走れるマシンに仕上げてほしい。

シーズンはあと 4 戦残っていますが、選手権の行方はほぼ見えてきたし、昔から日本 GP が最終戦付近だった時代が長かったせいで、鈴鹿が終わるとそろそろ今年の F1 も終わりかー…という気分になってきてしまいます(笑)。残りのレースは来年を占うつもりで観戦しようかな、と。

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