で、ブラジル GP 決勝。スタート直後のクラッシュでウィリアムズの 2 台とクルサードが消えた(ウェバーは後に修理してコース復帰)のと D. モンテイロのデビュー戦以来連続完走記録がストップしてしまったことを除けば、派手なオーバーテイクシーンも少ない非常に安定したレース展開でした。
マクラーレンのモントーヤとライコネンが 1-2。アロンソがそれに続き、トップチーム同士が直接対決もなくピット戦略でほぼ大勢が決まるという、アロンソのチャンピオンシップ獲得がなければある意味つまらないレースだったと言っても過言ではないかもしれません。まあ、マクラーレンがほぼノントラブルで 1-2 が今季初、というのは逆に意外でしたが。
圧倒的なスピードを誇るマクラーレンの 2 台と、マクラーレンには追いつけないものの着実に自分の仕事をこなすアロンソ。速いマクラーレンと強いルノーという、今シーズンの F1 を象徴的に表したようなレースでのチャンピオン決定。追うマクラーレンの 1-2 も、昨年までのチャンピオン・フェラーリの 2 台入賞も、どこか空しいものが。
とはいえ、2 レース 1 エンジンやタイヤ交換原則禁止、前戦の結果を引きずる予選方式といったつまらないレギュレーションや、インディアナポリスでの茶番など、ファン離れが加速しても不思議はないシーズンではあったものの、昨年まではなかったルノーとマクラーレンの二強構造が今年の F1 を本当に面白くしたような気がします。各チームのマシンの完成度が高まってきた後半戦、イスタンブールやスパではトラブルやオーバーテイクも数多くあり、久々にエキサイティングなレースを観ることができました。こんな中安定した強さを発揮し、マクラーレンが落としたレースを確実に拾っていったアロンソは、やっぱり新時代のチャンピオンに相応しいのでは(個人的にはライコネン贔屓でしたが)。
最後尾スタートとなった佐藤琢磨は、今回あまりパッとしなかった B・A・R Honda 007 を駆り 1 ストップ作戦で一時は 6 位に躍り出るも、最後までペースを上げることができず最終的には 10 位フィニッシュ。とはいえスタート位置を考えると立派なリザルトで、鈴鹿でのパフォーマンスに期待が持てる結果となりました。やっぱり、今年の琢磨は失うものがない状態で思い切った作戦に出ると当たりますね。
ドライバーズタイトルは決まってしまいましたが、コンストラクターズタイトル争いと鈴鹿での日本勢の活躍と、今シーズンはもう少し楽しみが残っています。
コメント
アロンソってプライドに出ても強そうですよね。いや、独り言です。
しかし琢磨がシートを奪われたのは残念でしたね。こんにゃろめバトンってな
感がしなくもないです。ま、しかしさしてバックアップもしない割に
全面バックアップとか言ってるチームにいるよりも、次のシートを
探したほうがキャリア的には正解なのかもしれません。
ともかく、来期こそは活躍して欲しいものですね。