さらなる沼の深淵。
最近またレンズが欲しい病なんですが、先日の 70-300G で資金を出し切ってしまったので、レンズ本で気を紛らわせています(ぉ。
『オールドレンズ パラダイス』がマウントアダプタを前提としたあらゆるマウントの名レンズカタログ兼マウントアダプタ入門書、『定番カメラの名品レンズ』がマウントアダプタ愛好家も応用できる銀塩時代の名レンズカタログだとすれば、この本はまさしくマウントアダプタマニアにとっての最大の沼である「M42 沼」の深さを物語った本といって良いでしょう。M42 ならほとんどの DSLR で使え、なおかつレンズの種類も膨大なので、マウントアダプタ遊びに興味があるならとても参考になる資料だと思います。
内容も 50 年以上前のヴィンテージレンズから最新のコシナ製ツァイス ZS マウントシリーズまでの 70 本を幅広く揃え、『世界の~』の名に恥じない厚い内容と言えます。アサヒペンタックス全盛期の日本、Zeiss Jena 時代の東独、現在でも製造が続けられているロシアンレンズが M42 の三大勢力だと思いますが、第二次大戦から東西ドイツ分割、ロシアへの光学技術流出とそれに巻き込まれた Zeiss、Voigtländer、Rollei の変遷についてはこの本ではあまり深く触れられていませんが、そのあたりの歴史を改めて紐解いてみるだけでもまた面白そうです。
最近中古カメラ屋巡りが趣味になりつつあるキケンな私ですが、先立つものはなくても M42 のオールドレンズなら一万円以下で買えるものもゴロゴロあるので、そういう楽しみ方もアリかも。でも、これを読んでたらレンズよりもむしろ Bessaflex あたりのボディが欲しくなってきて、それもそれでキケンな限り(;´Д`)。
コメント