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F1 トルコ GP 2009

トルコGP決勝:バトンが4連勝でトルコを制す! (GPUpdate.net)

伝統のモナコからヨーロッパ~アジアの中継地点まで飛んでイスタンブール。とか言うとフジ地上波の中継アナウンサーみたいですか(笑。ブラウン GP 圧倒的優位で迎えたそんなトルコ GP は、バトンの貫禄勝ちで 4 連勝、今季既に 6 勝目を挙げました。

予選は例によって乾坤一擲のアタックを決めたヴェッテルがブラウン GP の 2 台を抑えて PP 獲得したものの、オープニングラップでヴェッテル自身が痛恨のミス。不利な偶数グリッドながらしっかりとヴェッテルの直後につけ、冷静にこのヴェッテル攻略に成功しました。まあ、ヴェッテルにしてみれば、いつもの軽タンアタックで逃げなければならないポジションにあるわけで、それでスタートからピッタリ直後につけられたら焦るのも無理はない話。いずれにしてもピットストップ間の順位入れ替えは時間の問題であった可能性が高いとはいえ、ミスを誘発したバトンの強さと言えるのかもしれません。
バトンはここから順調にリードを築き、最後は余裕のクルージング。最盛期のセナすら思わせる勝ち方でトルコを制しました。

ヴェッテルは軽タンに加えて 3 ストップの奇襲をもって果敢にバトンに挑みましたが、セカンドスティントでバトンに抑え込まれた挙げ句、後続ウェバーに対するリードを守りきれずに最終的には 3 位フィニッシュ。まあ今回は彼自身のミスや途中安定しなかったラップタイムなど、若さが出た側面はありましたが、よくがんばった!最後まで僚友ウェバーに迫ろうとする貪欲さ、最近若手でも良い子ちゃんドライバーが多い中では好ましい姿勢です。今回の 3 ストップ作戦は成功しなかったけど、こういう一つ一つが彼の糧になっていると思いたい。
そしてウェバーは今回も地味ながら良い仕事。あまりインパクトのあるシーンを見せてくれないのが初優勝の壁だったりするような気はしますが、ウェバーの存在が着実にレッドブルを良いチームにしているような気がする。

で順当に行けば 3~4 位フィニッシュは堅かったバリチェロ、スタート時のストールは仕方なかったにしても、焦って仕掛けまくった結果自滅。最後のリタイアは次戦のための戦略(ギヤボックス交換)だとしても、こういうところにバトンとの差がくっきりはっきり出てしまってますね。


他チームでは最悪のモナコから若干上向きのトヨタ、ヨーロッパラウンドに入って上昇気流に乗ったフェラーリ、相変わらずフリー走行では速いウィリアムズ(笑)がほぼダンゴ状態といった感じで、そこにアロンソが食い下がるみたいな格好でしょうか。ピケ Jr. はそろそろ更迭が近いんじゃないだろうか・・・。代わりのドライバーはグロジャンが有力で、佐藤琢磨の名前は最近めっきり聞かれなくなったのが寂しいところですが。
以降 BMW→マクラーレン→トロロッソ→フォースインディアといった順。マクラーレンは KERS の出来だけは良いけど、クルマの性能はもう絶望的な感じ。

しかし今回は一貴が本当に残念でしょうがなかったです。Q3 にこそ残念ながら進めませんでしたが、粘りの走りでセカンドスティントの終わりまでは 7 位ポイント圏内につけていたのに、ピット作業のトラブルで最終的には 12 位に後退(´д`)。ウィリアムズはいつも軽タンのニコ、重タンの一貴と戦略を分けてニコは順調、一貴は序盤にもらい事故で緊急ピットイン→あとはガマンの走り、というレースが続いていたので、今回は重タンが久々にハマったと思ったら、これだもの(´д`)。一貴自身にも予選タイムをまとめるという課題はあるにせよ、せめてコース上で戦えるセッティングでノートラブルで最後まで走らせてあげたい。

さておき、ポイントランキングはドライバーズでバトンが 2 位に 26pt、3 位に 32pt 差、コンストラクターズではブラウン GP が 39.5pt 差でさらに圧倒的優位な状態で、残り 10 戦。ここまで圧倒的な差がついたのは 1988 年のマクラーレン・ホンダか 2002・2004 年のフェラーリか、というくらい歴史的な大差がついていますが、実際のレースはむしろブラウン GP とレッドブルがほぼがっぷり四つに近い状況になりつつあります。中盤の混戦もフェラーリ・トヨタ・ウィリアムズが競っていて面白いし、選手権の行方さえ気にしなければなかなか面白いシーズンになっていると言えるのではないでしょうか。
次はバトン&ブラウン GP の母国イギリス、果たしてバトンは故郷に錦を飾ることができるのか。リタイアさえしなければ表彰台は確実と思われるバトンが、ポディウムでどういう表情を見せてくれるか、楽しみです。

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