こんな本を買いました。
オールドレンズとかカメラの外観カスタマイズといった私好みのマニアックネタを提供し続けてくださっている(笑)澤村 徹氏の著。
この本自体は銀塩からデジタルに移行したばかりの人とか、今までデジタル一眼を使っていたけどプリントはお店任せにしていてこれから PC を買って自分でプリントしてみようという人に向けて書かれた本のようです。私は真逆で写真素人、PC プロ級を自認しているので(笑)まったく対象からは外れるのですが、これを買った目的は 6 章「見た目通りにプリントしたい」が全て。PC によるカラーマネジメントを自分で試したり、場合によっては人に教えたりしなくてはならないことがあるんですが、分かりやすく伝えるのが案外難しく、また自分でも狙った色がちゃんと出せず混乱することもしばしば。そういうことが整理できると良いな、と思って買ってみたというわけです。
本書での解説のしかたは「カラーマネジメント」(色の管理)ではなく「カラーマッチング」(モニタと印刷物での色の一致)に主眼を置いたもので、確かにそこに論点を絞れば考え方はずっとシンプル。また、モニタ(RGB かつ自発光)と印刷物(CMYK かつ反射光)ではそもそもの表現方法が違うので完全に色を合わせることはまず不可能、という前提に立った上でできる限り目に見える色味を合わせる、という意識であれば、なかなか完璧に色が揃わずイライラすることも減りそうです。
モニタのキャリブレーションやプリンタのカラーマネジメント印刷も、メーカーごとに手順が解説されていて非常に親切。とはいえ PC 初心者がどこまでついていけるかは疑問ですが、逆にこの章は PC のスキルがそこそこある人こそ読む価値があるように思いました。
ただ、残念なのはキャリブレータ等についてもう少し突っ込んだ解説が欲しかったところ。カラマネに関しては難しい割に文献が少ないので、個人的にはこの 6 章だけ抜粋追補した書物が欲しいです。
でもこの機会に私も重い腰を上げてちょっとちゃんとカラマネやってみるか。
コメント
買ってみました。金曜日到着予定です。
あら。木曜日 CP+ の会場に著者ご本人がいらっしゃるのに(^^;;;というか会場で買えそうな気が・・・。