銀座ソニービルに行って、発売になったばかりの Distagon 24mm を少し触ってきました。
ソニー / Carl Zeiss Distagon T* 24mm F2 ZA SSM
でぃすたごーん!(いみふめ
Planar 85mm と同じ金属製の鏡筒で、高級感がありながらも、開放 F 値が 2.0 とそこまで無理をしていないため、αの高級レンズにしてはコンパクトなほうだと思います(笑。
ツァイスの単焦点レンズというと、最近発売されるものは特に前玉が大きくて迫力があるイメージがあるので、前玉とフィルタ径にこれだけ差があるのもちょっと珍しいです。が、手にしてみると金属製鏡筒と相まって、ズッシリくる重さ。私は機材は軽い方が良い派ですが、ツァイスレンズのこの「レンズの塊」とでも言いたくなる重量感だけは何故か許せてしまう(笑。
私が使っているα700 を持ち込んで、ボディに装着してみたら、思っていた以上に収まりが良くてびっくり。α700 の標準ズームレンズとして使っている Vario-Sonnar DT 16-80mm に近いサイズ感で、Distagon のほうが少しだけ短めです。
俯瞰で見るとこんな感じ。
レンズ自体は Planar 85mm をそのままスケールダウンしたような形をしていますが、径が細いぶんα700 との組み合わせではバランスが良いように思います。MF でもピントリングの太さ、感触ともに良く、特にヘリコイドの感触は Planar よりも気持ち良いほど。Planar は MF だと滑らかには動くけどちょっとスカスカした感触なのに対して、Distagon は程良い抵抗感があり、細かい調整に向いている印象です。積極的に MF で使いたいレンズだと思いました。
無茶だと知りつつ(ぉ)NEX-5 にも装着してみました。サイズバランス的には無しではないけど、重量バランス的にはあまりにもフロントヘビーになりすぎで、あまり使いやすいとは言えませんね。
そういえば SSM/SAM レンズの AF に対応するファームアップの噂も出てきていますが、もし実現されればこのレンズも対象になるはずなので、期待大。上で「積極的に MF で使いたい」とか言いながら自己矛盾してますが(ぉ。
α700+Distagon でちょっと撮らせてもらいました。発売日を迎えたのでショールームで撮影したデータは持ち帰り可能になりましたが、展示品はあくまで試作機なので・・・とのことなので、いつもよりも小さめにリサイズした画像を貼っておきます(いずれも絞り開放で撮影)。
近くに置いてあったα55 を接写してみました。D24/2 ZA は最短撮影距離が 19cm なので、このクラスのレンズにしてはかなり寄ることができます。目安は「レンズフードをつけたときに、被写体がフードに触れるくらい」まで寄れるとのこと。
レンズ自体のディストーションが少ないこともあり、APS-C フォーマットでの 36mm 相当の画角ならばこれだけ自然な画になるので、簡易マクロ的にも使えてしまいそう。かなり使い勝手は良いレンズだと感じました。
でも元は 24mm の広角レンズだけあって、広角っぽく撮るとこんな感じ(α700 で撮ったので画角は 36mm 相当)。開放だと少し周辺光量落ちがありますが、それは広角レンズの宿命というか味なので、それをうまく活かすか少し絞ってやると良いと思います。
この写真と下の写真を見比べると、
同じ被写体、同じ焦点距離でもここまで寄れる、というのがよく分かると思います。
Distagon といえば私が持っているのは Y/C の 35mm F2.8 MM なので、「カリッとシャープでよく写り、ハズレは少ないけどびっくりするほどの画が出ることも少ない」という印象だったのですが、この 24mm F2 はふわっとした感じの良い描写をしてますね。
ちなみに、α900 に装着した状態でもファインダを覗かせてもらいましたが、本来の 24mm を広くて明るいファインダで覗けるのは本当に幸せで、このままずっとファインダを覗いていたいとすら感じたほどでした(ぉ。
このレンズ、αツァイスにしてはコンパクトだし、最短撮影距離が短くて使い勝手が良いし、描写は良いし、で非常に良いレンズ。広角系が苦手な私ですが、このレンズは気に入ってしまいました。定評の高い 35mm F1.4 G よりも先に買うべきレンズかもしれません。同じ 24mm ならば Vario-Sonnar 24-70mm F2.8 とは絞り 1 段分しか明るさは違わないし、使い勝手を考えれば先に買うべきは Vario-Sonnar!と思っていましたが、これはちょっと考えを改めなくてはならないかもしれません。
これはちょっと見ない方が良かったレンズかもしれません(;´Д`)ヾ。まあ、当面これを買う資金もないわけですが・・・。
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