この blog の読者層的にたぶんほとんど誰の参考にもならないだろうと自覚しつつ(笑)、気にせずに今日も地元ネタを続けます。
帰省中に、久々に行ったお好み焼き店。
富山駅前にある古いお好み焼き店です。高校時代によく通ったお店で、私のお好み焼きの原点はここと言っても過言ではないくらい、好きな店。でも帰省してもなかなかお好み焼きを食べようということにならないことが多く、今回も数年ぶり(7 年ぶりくらい)に時間を見つけて訪れることができました。
お好み焼きというと円形で、ソース地にマヨネーズの網がかかり、その上に鮮やかな青のりと紅生姜が・・・と相場が決まっているものですが、ここのお好み焼きはなぜか四角くて白いんです。その秘密というのが、
この焼き方。コテで縁を折り込んで、「わざわざ四角くなるように」形を整えながら焼いています。お好み焼きのサイズは普通、大盛り、特盛りとありますが、どれもきれいな正方形または長方形。
ここのお好み焼きはとても厚みがあるんですが、生地が延びていきにくいこの焼き方のおかげで分厚いお好み焼きが焼けるようです。
分厚いので中身はふわとろ。こんな食感のお好み焼きは本場大阪でもあまりないのではないでしょうか。ただ、分厚いぶん火を通すのに時間がかかるようで、いつも混んでいることもあり注文してから出てくるまでに当たり前のように 20~30 分かかります。なので事前に電話で注文してから焼き上がりに合わせて来店するのが賢いでしょう。ちなみに持ち帰りもできます。
お好み焼きの上にたっぷりとかけられているのはマヨネーズ。自家製らしく、他のどこでも食べたことのない味のマヨネーズで、とても甘口です。
お好み焼きのマヨネーズは市販のマヨネーズとプレーンヨーグルトを半々くらいで混ぜたものを使うことも多く、私も自宅でお好み焼きを焼くときは自作しているのですが、それとも違う味。真似してみたくてもどうやったら作れるのか分からない、不思議な味です。私は高校時代からここの味の秘密を知りたくて、味付けの手順を観察しているんですが、最初にケチャップ的なものを塗る→ソース(これもけっこう甘口)を塗る→最後に特製マヨネーズをたっぷり塗る、という三段重ねになっているというところまでしか解明できてません。結局ここに食べに来るしかないということか・・・。
とにかく、ここのお好み焼きは大阪のどろソース文化とは対極にある味で、関西の人からすると邪道と言われそうですが、お好み焼き好きなら一度食べてみて損はしないと思います。ちなみに私は初めて大阪で本場のお好み焼きを食べるまで、「本場のお好み焼きはこんな感じが主流」だと思い込んでいました(笑。
ここのお好み焼きは育ち盛りの男子には普通盛りでは物足りず、大盛り(普通盛り二玉分)だとちょっとつらいので、私の高校時代には友達と偶数名で行って「豚玉大+えびそば(or いかそば)大を半分ずつ」というのをよくやってました。ここの焼きそばも、食べ応えのある太麺で、甘めのソースでなかなか美味しいです。お好み焼きと半々にすると、味も単調にならずにちょうど良いんですよね。逆に今回は一人で「豚玉大」はがんばりすぎた(;´Д`)ヾ。
このお店、私の高校時代にはおやじさんとおかみさんの二人で切り盛りしていたのが、数年前に来たときには息子さん(たぶん)がメインで鉄板を担当するようになっていて、今回はその奥さんと思われる人まで厨房に立っていたという。そりゃ私が初めて来てからかれこれ 18 年ほど経っているわけですからね・・・。さらに、知らない間に上飯野のほうに支店までオープンしているようですし。
座ってから食べられるまで 30 分待ちだったり、店員さんがそれほど愛想の良いタイプでなかったり、好き嫌いははっきり分かれるお店だと思います。私の場合は思い出補正が入っているので評価が甘くなっているかもしれませんが、個人的にはときどきむしょうに来たくなる店。でも客足が途切れないのは、本当に美味しいことの裏付けではないでしょうか。
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