ASCII.jp:次世代Xperiaが3兄弟に! 「Xperia P」「Xperia U」発表|最新スマホが次々登場 Mobile World Congress 2012レポート
バルセロナで開催中の Mobile World Congress にて、ソニー・エリクソン改めソニー・モバイルコミュニケーションズが Xperia の新型を発表しました。出てきたのは Xperia S/NX に続く「Xperia NXT」シリーズとして Xperia P、Xperia U の 2 機種。
タッチ式のホームボタン下部に透明基板を使ったアクセントを含む基本的なデザインは Xperia S と共通で、素材感やカラバリで微妙に差をつけつつ、本体サイズを少しずつ変えてきたというところです。
ディスプレイは Xperia S/NX の 4.3inch/720×1,280 に対して、Xperia P は 4inch/540×960、Xperia U は 3.5inch/480×854。個人的には、特にヨーロッパやアジアではある程度の製品バリエーションが求められることは想像できるものの、いたずらにラインアップを増やすのはどうなの、という気がしないでもないです。ただ一点興味深いのは、Xperia P の液晶が RGBW の 4 色画素で構成された「White Magic」ディスプレイであるということ。このデバイスが発表された当初は基本的にデジカメ向けのディスプレイという風に言われており、実際リコー GR DIGITAL IV や富士フイルム X-Pro1 などでの採用例もありましたが、ここにきてスマートフォンに採用とは。まあ、カメラよりもさらにディスプレイの重要度が高いスマートフォンでは、RGBW 液晶の省電力性が活きるので、言われてみれば当然なのですが。
CPU は 1GHz 動作のデュアルコアプロセッサということですが、「STE U8500」という CPU は今まで聞いたことがありませんでした。調べてみたら、Ericsson の子会社で ST-Ericsson というモバイル向けデバイスベンダーが開発している CPU のようですね。Xperia S/NX 等が採用している Qualcomm の Snapdragon MSM8260(1.5GHz)ほどの性能はないでしょうが、中級機以下はコストパフォーマンス重視でこちらを選択した、というところでしょうか。
今年は MWC よりも先に CES で Xperia S/ion というフラッグシップ機が発表されてしまったので、その派生モデルという位置づけに近い今回の 2 機種に関しては、思ったような機種じゃなかったので残念、という反応もけっこう見受けられました。が、去年の Xperia arc 以降の動きを見ていると、年初にハイエンドモデルを新プラットフォームで立ち上げ、あとはコアの部分を流用しながら年間かけて派生モデルを出していく、というサイクルで回そうとしているようにも見受けられるので、まあ予想できた範囲内ではあります。無駄にハンパなバリエーションを増やすより、iPhone のように単機種長期販売で利ざやを稼いだ方が長期的にはいいんじゃないの、という気もしますが・・・。
個人的には、まあ少なくとも acro の 1 年割賦が終わるまでは身動きが取れないので、これらの機種が国内販売されようとされなかろうと、当面買い換えるつもりはありません。ただ、仕事のほうがそろそろ時々海外出張もあるかも、という気配になりつつあるので、そういうときのために海外でも使える SIM フリー端末が 1 個欲しいとは思っているんですよね。通話だけなら W880i を引っ張り出してきても良いんですが、データ通信系が貧弱なのでどうにも・・・。
まあ、今すぐ必要になるわけでもないので、そのうち誰かが Xperia mini pro に飽きるのを待つとします(ぉ。常用端末としては、Xperia ion の日本版か、それに近いスペックの LTE 対応 Xperia が夏~秋に出てくるらしい、という噂がけっこう出てきているので、それ待ちかな。
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