縦位置グリップを手に入れて、私の α77 もようやく本格始動といったところです。
最近は NEX のほうで MF レンズ遊びをしている一方で、一眼レフのほうは軟弱に AF に頼りっぱなし(^^;;。でも、久々に Planar 50mm ZS とかガッツリ使いたいし、Planar 85mm ZA も AF レンズとはいえ絞りを開けて撮るときには MF のほうが確実。そういえば α77 って EVF なんだし、NEX の MF アシストみたいな拡大フォーカス機能あるんじゃないの?と思って、ちょっと調べてみました。
そしたら、あるじゃないですか。
設定画面の中から「スマートテレコンバーターボタン」のアサインを変更することができました。
「スマートテレコンバーター」というのは、言い換えればデジタルズームのことで、撮影時にトリミングしながら記録することで、見かけ上のズーム倍率が上がったように見える機能のこと。とはいえトリミングしているにすぎないので、この機能を使用すると撮影できる画素数が少なくなるし、JPEG 記録しかできないので、私は全く使っていません。それなら後から PC でトリミングすれば良いことだし。
ということで、このボタンを「ピント拡大」に割り当て変更してやります。
スマートテレコンバーターボタンは背面 [Fn] ボタンの左下にある、長方形の四隅から斜め外に向かって矢印が出ているアイコンのボタン。スマートテレコンというよりピント拡大ボタンに見えるくらいのアイコンデザインなので、全く違和感ありません。
この機能の使い方はごく簡単。フレーミング中にピント拡大ボタン(スマートテレコンボタン)を一度押すことで、拡大したい箇所をしめすシナバーカラーのフレームが表示されます。
このカーソルは背面のマルチセレクタを使って任意の位置に移動させることができます。拡大したい位置を指定してから拡大できるのは分かりやすくて良いですね。NEX-5 ではまず中央を中心に拡大してから、(左下のガイドを見ながら)カーソルキーを使って拡大箇所を移動するので、拡大した直後にどこを拡大しているのか把握するのに 1~2 秒を要する、というだけでも撮影中はけっこうなストレスになります。後発の α77 ならではといったところですが、NEX-5 にもファームアップで追加してほしいくらい。
で、拡大させたい位置でもう一度ピント拡大ボタンを押すと、その部分が拡大されます。拡大率は 5.9 倍。
ここでさらにピント拡大ボタンを押すと、表示領域の中央部分がさらに 2 倍に拡大され、11.7 倍表示になります。ここまで拡大できればまず MF でピントを外すことはないでしょう。ちなみにこの拡大率は NEX-5 では 7 倍と 14 倍、NEX-5N では 4.8 倍と 9.5 倍というように、機種によって微妙に倍率が違うのは、どういう意味があるんでしょうね?整数倍じゃないのも何か理由があるのでしょうか。
このピント拡大機能ですが、ライブビュー時も EVF 時も同じように利用できます。EVF はライブビューの画面をファインダ内に表示しているだけなのでできて当然といえば当然ですが、アイカップをつけたファインダの先でこういう便利なことができるのは EVF ならでは。さすがに拡大表示ができれば倍率 100%・視野率 100% な EOS 7D の光学ファインダよりもシビアなピント合わせが確実にできます。
これなら MF レンズも積極的に使ってやろうという気になれそうです。問題は、A マウントでそこまで MF で使いたいレンズが多くない(STF くらい?)なことと、マウントアダプタ経由でも A マウントで使える・使いたいレンズはさほど多くないということでしょうか。Y/C マウント-A マウントアダプタはフランジバックの関係で存在しないし、悩ましいところです。いっそマウント改造に手を出すか・・・とかキケンな思想が立ち上がってくるのですが、そこだけは自制しておきたい(^^;;
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