今日 Twitter で軽く『銀河英雄伝説』の舞台化の話題が出ていましたが、
宝塚が銀英伝をやるとな!? otajo.jp/p/5201
— akoustamさん (@akoustam) 6月 27, 2012
実は、このタイミングで私も初めて OVA を観ていたりします。
今、ようやく本伝の 2 期にさしかかったところなので、本伝の 1/4 程度といったところでしょうか。
ゴールデンウィークに ANIMAX で外伝を放送していて、そういえば有名な作品なのにちゃんと読んだことがなかったな・・・と思って、ツタヤで 1~2 週に 1 本借りてきては少しずつ観ています。世代的には私より 5~10 歳くらい上の人のほうがど真ん中だと思うので、私の青春時代にはあまり刺さってこなかったんですよね。
なぜこのタイミングで話題になっているのかと思ったら、今年は原作が完結して 25 周年らしく、それを記念していろいろ企画が行われている模様。宝塚で舞台化されたり、それ以外にも同時並行的にラインハルトをシンケンレッド役の松坂桃李、ヤン・ウェンリーを LUNA SEA の河村隆一、オーベルシュタインを access の貴水博之、というもはや誰に向けているんだか分からないようなキャストで舞台化していたり、人によっては原作に対する冒涜とも思いかねない状況になっていると言えます。
私はこの作品についてはハマッたというよりどちらかというと惰性で観てしまっているような状況ですが(笑)、かなり『スター・ウォーズ』の影響が見て取れますね。まあガンダムもスター・ウォーズがあったから生まれてきた部分が大きいので、それ自体の是非は言いませんが、アメリカ的なシンプルな『スター・ウォーズ』のストーリーに対して、こちらは史実や現実の社会問題などをモチーフに描かれているエピソードが多いのが大きな違いでしょうか。あと、戦闘は艦隊戦が中心なのでスター・ウォーズやガンダムのような派手なアクションもなく、淡々と描かれることが多い(むしろ宇宙戦の映像描写として今観ると稚拙)なのが特徴だと思います。基本的に、人間同士の駆け引きや化かし合いが物語の軸なので、戦闘そのものについてはそれほど重視されていないということでしょう。
個人的には、原作者である田中芳樹の「有能な者が無能な権力者や衆愚に振り回されることに対する強い不満」みたいなものがストーリー全体からにじみ出ているのが鼻につくというか、歴史小説の体で表現するならもう少し自己主張は抑えればいいのに・・・と思わなくもないです。原作を読んでいないので、小説だと違う表現になっている可能性はありますが。
アニメ作品として観たときの本作は、声優が非常に豪華で、声優マニアではない私でも知っている声優さんが多数出演している・・・というよりむしろ主要キャラはほぼ全員聞いたことがある声、というのがちょっとすごい。私の世代的には多くがガンダムシリーズやドラゴンボールなどのジャンプ系アニメで聞いた声で、ピッコロの親子がこんな形で共演してるよ!とか、アムロと冴羽獠がこんな情けない役なんて・・・とか、そういう観点で観ていくとなかなか面白い(笑)。中には既に故人となっている声優さんも少なくなく、主人公の一人ヤン・ウェンリー役の富山敬氏(初代さくら友蔵;個人的には多数の洋画吹き替えのイメージのほうが強い)、イワン・コーネフ/ケッセルリンク二役の鈴置洋孝氏(言わずと知れたブライト・ノア/天津飯)、オーベルシュタイン役の塩沢兼人(マ・クベ)など、改めて惜しい方々を亡くしたなあ・・・と。
ということで、話の中身にはそれほど強い興味はないんですが(ぉ)、引き続きダラダラ観ていこうと思います。
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