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Canon EOS 6D

キヤノン、35mmフルサイズ小型軽量モデル「EOS 6D」 – デジカメWatch

Canon EOS 6D

まもなく Photokina が開幕というタイミングですが、キヤノンがここにきて廉価版フルサイズ機「EOS 6D」を発表してきました。

EOS 5D Mark III の下位機種で、今のところ併売されている旧機種 5D Mark II を置き換える製品。3 機種のスペックを並べるとこんな感じです。

モデル EOS 6D EOS 5D Mark II EOS 5D Mark III
イメージセンサ 35mm フルサイズ CMOS センサ
有効画素数 約 2,020 万 約 2,110 万 約 2,230 万
ISO 感度 100-25600

(拡張 50-102400)
100-6400

(拡張 50-25600)
100-25600

(拡張 50-102400)
AF 測距点 11(クロス 1) 9 61(クロス 9)
ファインダ視野率 約 97% 約 98% 約 100%
ファインダ倍率 約0.71倍
連写性能 約 4.5 コマ/秒 約 3.9 コマ/秒 約 6 コマ/秒
液晶モニタ 3inch 約 104 万ドット 3inch 約 92 万ドット 3.2inch 約 104 万ドット
記録メディア SD CF CF+SD
GPS 内蔵 非対応 GP-E2(外付)
Wi-Fi 内蔵 WFT-E4 II B(外付) WFT-E7B(外付)
約 144.5mm 約 152mm
高さ 約 110.5mm 約 113.5mm 約 116.4mm
奥行き 約 71.2mm 約 75mm 約 76.4mm
撮影時重量 約 755g 約 905g 約 950g

なかなか絶妙なラインですね。5D3 に対してはしっかり遠慮しつつ(笑)、5D2 はちゃんとリプレースできるスペックを押さえてきているという印象です。そして 5D2 よりも 150g、5D3 よりも 195g も軽く、ほぼ APS-C 機並み。CF スロットを廃止したりいろいろ削っているにしても、フルサイズ対応のペンタプリズム搭載機でこの軽さはちょっと驚きました。明確に「APS-C 機からステップアップしてほしい」というメッセージが伝わってくる気がします。7D のような高速連写機はともかく、「いつかはフルサイズ」と憧れている二桁 D 機ユーザーに良い選択肢を提示していると思います。
個人的には 5D3 を買ってしまった以上、6D に惹かれる要素はあまりない(強いて言えば Wi-Fi 搭載はうらやましい)のですが、価格次第では気になる人は少なくないんじゃないでしょうか。


私はもともと IT 畑の人なので、カメラを本気で弄り始めた頃は「半導体の進化は微細化と高性能化の歴史。ボケ量はともかく、純粋な画質という意味ではいずれ小型センサでも遜色ない性能を得られる日が来る。だから APS-C やフォーサーズが主流になる可能性は高い」と思っていました。小型センサの性能が飛躍的に向上しているのは事実ですが、それと同時に大型センサの生産性が高まり、フルサイズ機が買いやすくなってきたのが昨今の状況だと思います。現時点では実際に APS-C が販売数量上の主流であることは間違いないのですが、ここにきてニコンが D600、キヤノンが 6D という廉価版フルサイズ機を相次いで投入してきたことを考えると、「3~5 年後にはレンズ交換式カメラの主流はミラーレスになり、レフ有りの一眼は市場縮小しつつフルサイズが中心になる」という可能性もひとつ考えられるのではないかと。
まあ上位機種 30 万、下位機種 20 万という価格帯ではすぐにそうはならないでしょうし、逆に「このスペックに 20 万出すくらいなら、あと 10 万足して上位機種を買う」という人の方が現時点では多いのではないかと思いますが、15 万円前後まで値下がってきたら少し潮目が変わりそうな気がします。

でも 15 万円というと今の 5D2 がその価格帯になってきてるんですよね…。性能的にはまだまだ一線を張れる機体ではあるし、6D と比較しても劇的なスペック差があるわけでもないので、むしろこっちのほうがお買い得かもしれません。

キヤノン / EOS 5D Mark II

B001G8XZSE

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