「それにしても…は ら が 、 へ っ た」
群馬県のブラジル空間に続いて、今度は北千住にやってきました。ドラマ『孤独のグルメ Season2』第 11 話に登場したタイ料理店「ライカノ」を訪れるためです。
ここ、どうも元々人気店っぽいし、ドラマが放送されて間もないから飛び込みは厳しいだろうなあ、と放送翌日に電話予約(笑。当日はもう満席で、我々の後からどう見てもドラマを観て来たであろう男性の 4 人組が入れず、断られていました。予約して大正解。
それにしてもこの店、女性率高いなあ。
戦友がいなかったら、相当心細いことになってたかも。
というわけで、この店はメニューが多いこともあり(料理だけで 130 種類以上!)複数人で攻めたほうが楽しいだろうな…と、4 人連れでやってきました。
スープだけでこんなに…おすすめシールにグラグラ来ちゃって、攻め手が決まらない。
まず野菜を入れよう、そこにタイらしい辛さも欲しい。うん、こんな感じで攻め込んでみるか。
さておき、まずはビールで乾杯。
だって辛いもの食べるならビールは必須じゃないですか!
生ビール中心に攻めちゃいましたが、ここはやっぱりシンハーにしておくべきだったかな…。
料理はカイラン(タイ野菜)から行きたいところでしたが…残念ながらこの日はカイランは売り切れ。代わりに久住さんが食べていた空心菜の炒めを。
中華の空心菜(ニンニクとごま油でシンプルに炒めるのが一般的)とは違って、ちょっと辛めの味付けなのが嬉しい。ビールが進みます。
来た来た、牛挽肉とタイスパイシーハーブ。これが楽しみなんですよ。
ほおおお…うっ、辛い、辛い!あとから来る!辛さが追っかけてくる。
ムエタイだったらいきなりハイキックもらっちゃったような感じ。
でも、うまい。辛い。ビールがどんどん進みます。
ここから汗がどわっと噴き出してきて、このペースで辛かったらどうなっちゃうんだろう、という感じ。
ちょっと激しく辛かったので、海老すり身の包み揚げで、箸休め。これなら辛くないはずだから、大丈夫。
…と思ったら、辛いもの食べた直後にアツアツの揚げ物は自殺行為だった(;´Д`)ヾ。熱い!熱い!
でも、海老がぷりっぷりしていて、味そのものは優しくて、うまい。これはうまい。
劇中で気になっていた「タイ東北部ソーセージ焼き」と「タイ北部ソーセージ焼き」。この際だから両方を食べ比べてみることにしました(ぉ
まずは、タイ東北部ソーセージ焼きから。肉が多めでニンニクとパクチーを効かせたのが東北風だとか。
ちょっと、オツマミくさいなあ。もっとこうフランクフルトみたにガブっといきたい気分なんだが。でもドイツより断然味が濃いぞ。濃い分、こっちの方がおかずっぽい。
続いて北部のほう。こちらは 5 種類のハーブと香辛料を混ぜ込んだソーセージとのことですが、ハーブと香辛料がふんだんに使われている分、東北よりもさらに濃密なお味。これはビールが進むなあ。
やっぱり、タイカレーはいっとくべきかな。まずはレッドカレーから。ライスはセットになっていないようです。
見るからに辛そうな赤さですが、見た目とは裏腹にそこまで辛くない。ここまでの辛さとスパイスで脳の辛さを感じる部分が麻痺してきた可能性は否定できませんが(笑、これは辛さよりもむしろコクを感じる味で、うまい。
これは名前を失念してしまいましたが(笑)豚挽肉に紫たまねぎ、長ねぎ、ピーナッツ等を混ぜてジンジャーで炒めたもの。一応サラダ扱いではあるんですが、これもなかなかスパイシーで奥行きのあるお味で、ビールに合うったらない。
グリーンパパイヤのサラダ。グリーンパパイヤといえばいつぞやの沖縄料理で食べた、青みを感じる爽やかな味なのかな…と思って口にしてみたら、すっぱ辛い!いかにもトムヤムクンの国のサラダ、というすっぱ辛さで、これまたビールが進みます。
さあ、そろそろラストスパートだ。タイカレーで攻めよう。
この色この色。いかにもタイカレーだ。ジャガイモ、デカし。
左は劇中で食べられていた煮込み鶏肉とジャガイモカレー(ゲーンマサマン・ガイ)。右はタイカレーの定番グリーンカレー(ゲーンキョウワン・ガイ)。「ゲーン」が「スープ/カレー」、「ガイ」が「鶏肉」。「マサマン」は「イスラム流の」、「キョウ・ワン」で「緑色の・甘い」。基本的な単語を覚えておくと、メニューを見ればそれが何の材料を使っていて辛いのか甘いのか判断しやすいのがタイ料理の特徴なので、タイ料理好きなら損はないかも。
そうそう、タイカレーって優しい味なんだよなあ。
さっきの牛ひき肉が攻めのエスニックなら、タイカレーは守りのエスニックだ。
グリーンカレーの、たけのこのシャキシャキした歯ごたえがまたいいじゃないか。
カレーは強い。どこの国の誰と戦っても、最後は自分の世界に引きずりこんで勝つ。そして俺もこの香りに抗えず、気がつけばがっついている。
こちらはハーブ焼き豚。
東南アジアではポピュラーなサテーの一種ですかね。サテーといえばピーナッツ味のものが多いですが、こういういろんな香辛料に漬け込んだ感じの串焼きもいいじゃないか。ここのところビールを控えているのをすっかり忘れて、この段階では何杯目だったのか全く覚えていません(ぉ。
麺にも気になってるのがあるんだよなあ~。
タイの汁なし麺、おはつ。
麺の上に鶏肉、干し海老、ねぎ、あと春巻きの皮だけ揚げたもの?が載っていて、色彩からしてエスニック。でも味がさっぱり想像できません。
好みで調味料をつけていただくようです。鷹の爪、ナムプラー、薬味を漬け込んだ酢、あと砂糖?それぞれの味は分かるけど、このどれをつけても成立する味というのが想像できません。まさに神秘の国、タイ。
とりあえず麺と具材をかき混ぜて、まずはシンプルに調味料なしでいただいてみます。
あ…なんだろう、甘辛醤油?思ってたのと違う。
初対面なのに、すぐに打ち解けてくるような味だ。
確かに異国味なのに、なんともちょうどいい味付け。
鷹の爪、ナムプラー、酢、それぞれを加えるとそれぞれに味が化けて、また違った気分で楽しめる。でもさすがに砂糖をつける勇気は出ませんでした(ぉ。
〆のデザートに「カノムトイ」。おもちとココナッツミルク蒸し、とのことですが、これも初体験。
とりあえず手に取ってみようとしてあっつ!!火傷するくらい熱いです。おそるおそるスプーンですくって、軽く冷まして、いただきます。
あっ、甘い。うまい。アツアツ。ココナッツミルクの風味がなんだかカスタードっぽくて、幸せな味。
二つとも同じ味かと思ったら、微妙に違って、片方は少し塩味っぽく、もう一方は甘め。これはおいしい。これとタイティーでティータイム、というのも悪くないかも。
は~、うまかった。
ちょっと深入りして食いすぎたが、今日の戦は俺の大勝利と言えよう。
久しぶりのタイ料理、楽しかったなあ~。
タイ料理ってやっぱりおいしいなあ。職場の近くにも一軒あるし、年が明けたらランチに行ってこようかなあ。
コメント
ひとつだけグレープフルーツジュースで浮いててスマヌw
ちなみに最後のデザードも甘かったけど、タイティーはそれ以上に甘々だった…甘党の僕でも辛くなる程に…なので組み合わせてこれらをおやつにするのは無謀というものですf^_^;
「甘党でもからくなるほど」に甘かったんですか(違
ここ美味しかったんでまた別のメニューを試しに行きたいですね。
ウチからは軽く 80~90 分はかかるんで、気合いいりますが(笑。