「こんなにあるとどれがいいんだか、どれが安いんだかさっぱりわからない」
…というわけで『孤独のグルメ』聖地巡礼【原作版】、今度は第 17 話「東京都千代田区秋葉原のカツサンド」に登場した秋葉原にやってきました。
まあ、ここは原作に登場したエリアで私が最もよく知る場所と言っても過言ではありません。学生時代、アキバがまだパソコン街だった頃には、月に 2~3 回は必ず来ていたので、どのコマがどこかほぼ把握できます(笑。とはいえ、アキバも今や事実上電気街ではなくなってしまったので、街の景色も随分変わっちゃいましたが…。
ゴローをして「この街には“食欲”というものが欠亡している気がする」と言わしめた秋葉原。確かに、当時はアキバで何かを食べようと思ったら、じゃんがららぁめんか牛丼のサンボかキッチンジロー、そうでなければ今はなきアキハバラデパートの 1F でなんか食べるか、という位しか選択肢がありませんでした。が、今は飲食店には困らない状態。それだけ観光地化が進んだということでしょうが、散策にはありがたい反面、その飲食さえ忘れさせるような「熱」が失われてしまったようで、寂しいような。
そういえば、当時は石丸電気の真っ赤な看板が、そのときには存在さえしなかったエディオンという青い看板に掛け替えられる日が来るなんて、誰が想像したでしょうか。
「ん?肉の万世橋だ。そうそう、あそこのカツサンドが確かうまかったなあ」
手前の赤いビルの TDK の看板、いつの間になくなってたっけ…。
というわけで今回の舞台、肉の万世に向かいます。
地下のパーコーメン、けっこう好きだったなあ。何年食べてないだろうか。
こういう形で肉の万世に来ることになるとは思いませんでした(笑
万かつサンド、ヒレかつサンド、ハンバーグサンド(と言いつつ実態はメンチカツサンド)とありますが、ここではゴローと同じく定番の万かつサンドを購入。
なにげにここで万かつサンドを買うのは初めてか、あっても 2 回目な気がします(^^;;。むしろ、慌ただしく出張や旅行に出るときに、羽田空港や東京駅の売店で買って、移動しながらとりあえず空腹を満たすことのほうが多いような。だから、個人的には万かつサンドは旅の味だったりします。
世の流れに乗りながら、どんどん変わっていくアキハバラという街にあって、変わらずに常にそこにある「肉の万世」。なんだかホッとしたよ。
缶コーヒーでも買って、どこかベンチか何かで食べよう。
古いものの上に、どんどん建て増しで最新の設備を上乗せしていくような街。
東京って不思議なところだなあ。
うー、つめたーーい。
ジョージア・ゾットなんてさすがにもう売ってないので(笑)とりあえずエメラルドマウンテンブレンドのブラックで。
そうだ、駅の向こう側に広場があったな。
…まあ、もうないけどな(ぉ
駅前の広場といい、アトレに建て替えられたアキハバラデパートといい、UDX やベルサールといい、駅の反対側のヨドバシといい、そもそも道路の作りも全然変わっちゃったし、この 15 年の秋葉原の変化はすさまじいものがありますね。
というわけで、このあたりで強引に座れそうなところを探して、万かつサンドをいただきます(笑。広場ならともかく、ガンダムカフェ前の駐車場でものを食べる、というのはなかなか勇気が要りますね…。
でも、やっぱりここまで再現しないと聖地巡礼にならないじゃないですか(ぉ
万かつサンド、当時から 170 円値上がりして、650 円。
当時はサンドイッチの向きが互い違いに入っていたようですが、今は向きが揃えられていますね。
「こういうの好きだなシンプルで、ソースの味って男のコだよな」
この台詞がこの万かつサンドの全てを物語っているような気がします。肉厚のとんかつ、ほんのりソースが浸みてしっとりしたパン。余計な味付けは一切ないけど、だから逆に食欲をそそられる。しかも、見た目以上のボリュームがあって腹持ちもいいんですよね。
うん、上等上等。
ドラマも Season3 が始まりますが、さすがにこのカツサンド回は再現されることはないでしょう(笑。甘味パートならあり得るか?(^^;;
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