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真夏の方程式 @TOHO シネマズ 六本木ヒルズ

真夏の方程式

真夏の方程式

ドラマのシーズン 2 の放送のタイミングで今さらシーズン 1 の再放送や『容疑者 X の献身』まで観たからには、と(かつ、『容疑者 X~』が想像していたより良かったので)わざわざ劇場まで足を運んでみました。

原作のほうは『聖女の救済』までしか読んでいないので、この『真夏の方程式』のストーリーはこの映画が初。予告編を見て何となく今まで劇中ではタブー(湯川が「じんましんが出るほど子どもが嫌い」という設定)だった少年との心の交流とかが描かれるんだろうなあ、という程度の予備知識でした。


率直に言うと、映画、なかなか良かったです。比較的淡々とトリックを暴いていく作風の『ガリレオ』シリーズにあっては異色な、容疑者側の事情や心情にスポットが当たっているという点では『容疑者 X』と似たような方向性ではありますが、『容疑者 X』以上に各登場人物の持つ想いに心打たれたのは、私が人の親だからかもしれません。
ただ、ツッコミどころを挙げるとすれば、(これはドラマのシーズン 2 全般にも言えることですが)物理学者の湯川学が事件に関わっていく必然性が薄い点でしょう。このストーリーであれば、同じく東野圭吾の加賀恭一郎シリーズであっても成立する(むしろ、そっちのほうがしっくりくる)んじゃないの?という。犯行の動機には興味がなく、事件の中で発生した現象を解明したいだけ、という湯川のキャラクターも、以前に比べればずいぶん変わってきているのは、純粋に物理で驚くようなトリックを仕立てられるネタが枯渇してきた、ということと関連があるのでしょうか。物語としての『ガリレオ』も、登場人物としての「ガリレオ」も、当初とはだいぶ違うものになってしまいましたね。

ともあれ、『ガリレオシリーズ』としてどうか?という点を除けば、純粋に感動もののミステリー作品としては、とてもよくできた映画だと感じました。そして、映像がとても美しい。舞台となった「玻璃ヶ浦」は実在しない場所とのことですが、ロケは西伊豆で行われたようで、写真撮りに行ってみたいなあ…と思いました。これは確かに、映像化して見せる価値がある作品ですね。
東野圭吾の小説は、書籍の電子化に反対していることを知ってから心情的にどうにも手が出なくなってしまったんですが、原作の文庫買ってみるかなあ。電子版がリリースされたら、旧作も含めてまとめて買っちゃうところなんですが…。

東野 圭吾 / 真夏の方程式

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