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Lightroom でのオールドレンズ周辺光量落ち補正

α7 で Biogon 21mm F2.8 G を使う件。その後、Lightroom 5.3 でいろいろ現像してみて、周辺部のマゼンタかぶり補正のコツがある程度解ってきました。

Biogon 21mm F2.8 G

これが無補正(JPEG 撮って出し、Photoshop でリサイズのみ適用)の画像。周辺のマゼンタ被りと周辺光量落ちが顕著です。まあ、NEX-5R でのマゼンタかぶりと比べるとまだマシというか、マゼンタかぶりの上に周辺光量落ちが乗っかっているので、相対的にマゼンタかぶりが気にならない、と言えます。
このあたりを Lightroom の現像で補正してやるわけですが、手順は『オールドレンズ・ライフ Vol.3』に記載されていたものを参考にしてみました。

Adobe Photoshop Lightroom

Lightroom の現像機能の中に、「段階フィルター」という機能があります。これは、部分的に、かつグラデーションをかけるように補正をかけるフィルタで、現像時に画像全体でなく部分的に補正を適用したいけど、補正したところが目立たないよう、段階的に馴染ませながら補正するための機能です(と私は解釈しています)。
周辺光量落ちと色かぶりを補正するには、画面の端から中央に向かってフィルタの範囲選択をして、補正パラメータの「色かぶり補正」をグリーン側に、「露光量」をプラス側に調整します。露光量補正はあまりかけすぎるとせっかくのレンズの味が損なわれてしまうのと、多少周辺が落ちていたほうが像の流れが隠されるので(笑)私は周辺光量の補正は 0~+0.50 くらいがちょうどいいと思います。

Adobe Photoshop Lightroom

同様の補正を 4 辺に対して行います。


Biogon 21mm F2.8 G

補正後、現像した画像はこんな感じ。マゼンタかぶりがだいぶ取れてすっきりした写真になりました。
ただ、丸いレンズを通ってきた光に対して、四角く補正しているので、四隅の補正ぶりが微妙にぎこちないような印象も。いや、気にしなければ気にならないレベルな気もしますが、気になりだしたら止まらない。

…と悩んでいたら、隣にちょうどいいフィルタがあることに気づきました。

Adobe Photoshop Lightroom

「円形フィルター」という、その名の通り「段階フィルター」の円形版。これで、画面に対して楕円形に領域選択して、先程と同様に色かぶり、露光量を補正。
これで現像すると、

Biogon 21mm F2.8 G

さっきよりもさらにすっきりした写真になりました。まあ、B21 の強烈な周辺光量落ちとマゼンタかぶりを見慣れてしまった目には、なんだか淡泊な画になっちゃったな、という印象すら受けます(笑。
段階フィルターよりも円形フィルターのほうが手っ取り早いんですが、このあたりは撮った写真と現像の方向性によって使い分けるべきかな。

ちなみにこの段階フィルターや円形フィルターの適用設定だけを保存しておいて、同じレンズで撮った写真に一括適用とかできると便利そうなんですが、プリセットとして保存できるのはフィルタ系以外の補正値だけっぽいんですよね。ちょっと残念。まあ、色かぶりは構図や被写体、光線状態によっても異なるので、一括処理できたからといって個々に微調整は必要なわけですが。

■おまけ
昨年末にデジカメ Watch に掲載されていた澤村徹さんの記事を参考に、PlayMemories Camera Apps の「レンズ補正」アプリでの色かぶり補正も試してみました。

特別企画:α7R/7はオールドレンズのベストボディか?(実写編) – デジカメ Watch

Biogon 21mm F2.8 G

澤村さん推奨の「周辺光量の『光量』をプラス 10 補正、周辺光量の『赤-青緑』をマイナス 5 補正」だとこんな感じ。被写体や光線状態によってはこの設定で十分なんですが、快晴時の日中順光に青空を撮ると、まだマゼンタかぶりが残ってしまいます。

Biogon 21mm F2.8 G

そこで「光量 +10、赤-青緑 -8」にしてみたらこんな感じ。順光の青空だとこれくらいかけてやったほうが良さそうですね。ただ順光以外だと過補正気味になってしまうので、私は上記の設定を通常用とし、この青空順光専用モードを別設定として保存しておくことで、状況に応じて補正値を使い分けるようにしようと思います。Lightroom のフィルタを使ったほうが自由度が高いし、撮影後にじっくりいじれるメリットはありますが、作品目的以外の撮影ではいちいち修正して現像するのも面倒なので、普段撮りはアプリで十分かも。

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