「鶯谷…改めて見ると、なんとも風流な駅名。ウグイスの鳴く谷があったのかな」
ドラマ『孤独のグルメ Season3』聖地巡礼も、残すところあと 2 ヶ所となりました。今回は、都内最後の聖地、第 8 話に登場した鶯谷にやってきました。半年前にグラパンとコーヒーフロートを食べに来たところではありますが。
写真は、本編の前の小芝居パート(笑)に登場した、ゴローがグランドキャバレーをコーディネートすることになった「東京キネマ倶楽部」。昭和を通り越して、大正浪漫さえ感じる建物です。
さて、このエリア、いかにもうまい飯屋が潜んでいそうだが…俺は今、何を食いたいんだ?
大衆鳥酒場 鳥椿 鶯谷朝顔通り店
ここが今回の聖地、「大衆鳥酒場 鳥椿」。見るからに、いかにもって感じの居酒屋です。
朝 10 時開店。また朝っぱらから酒飲む輩たちの店か。
金曜の夜ということもあってか、お店は満席。これはやっぱり朝 10 時に来るべきだったか(笑
ともあれ、カウンターではなく後ろの小上がりテーブル席(これがまためちゃくちゃ狭い)に通されました。
予想はしていたが、やっぱりどいつもこいつものんちゃん、べえちゃん。
カウンターの角の席にいかにもって感じのお姉さんがいるところまで、ドラマ通り(笑。
ま、とりあえずはビールで乾杯、いきましょうか。
メッガ~~~!!!
生ビール、メガジョッキで頼んだらこんなのが出てきました。1 リットルのジョッキ。隣の中ジョッキが子ども用に見える(笑
こりゃ、ほんとにメガだ。ごめんなさい。
壁には独特の自体で書かれたメニューがずらり。こういうのが「こどグルらしい店」ってやつですよ。
大根サラダに「1 号」「2 号」「V3」とあるのが気になる。聞いてみたところドレッシングの違いで、1 号が醤油、2 号がマヨネーズ(もしかしたら逆だったかも)、V3 が醤油+マヨネーズとのこと。力と技の V3!そうきましたか(笑
たくさんあるメニューの森に迷い込みそうになるものの、ちゃんと「五郎さんが食べたメニュー」という貼り紙がしてあるので、迷わずにすみました。今まで、相当な数のお客さんが聖地巡礼に訪れたんだろうなあ。
ま、五郎さんメニューももちろん食べるけど、ここはマイペース、マイウェイ。
心のままに頼むんだ!
まずはお通しっぽい感じで、おろしポン酢。そうそう、ここのおろしポン酢は白いんですよ。間違えて醤油かけちゃいけない。
見た目からして味がしなさそうなのに、ちゃんとポン酢。
おお、白ポン。これはさっぱりする。
それから、「ふらっと QUSUMI」で久住さんが食べていた、刺身はんぺん。
テレビで見た印象だと、板わさっぽいのかな?と思っていましたが、ふわっとした食感と甘みをワサビと醤油で締める感じ。これはおいしい。自宅でもつまみに作れそう。
そ・し・て、本命のひとつ、アボカドメンチ。おぉ、これだよ、これ。
まあ、私はアボカド苦手なんですけどね(ぉ
アボカドを半分に割って、種をくり抜いたところに鶏挽肉を詰めて、揚げる。なので、「アボカドメンチ」と言いつつ、大半がアボカドです(笑。皮付きのアボカドがほぼそのままフライになった感じ。
それにしても、アボカドを揚げるって、よく思いついたもんだなあ。
これも久住さんメニューで気になっていた、鳥の一夜干し。もう見た目からして酒のつまみですよ。
香ばしくって、七味マヨネーズともよく合って、これはビールが進んじゃいます。
そんなつまみと共にメガジョッキが空になってしまったので、ハイボールに移行。
こっちはメガじゃなくて普通サイズにしました(笑
ちなみに、この店のハイボールは「チンチロリンハイボール」といって、サイコロを二つ振ってゾロ目が出たら無料、偶数が出たら半額、奇数が出たら倍額というシステムになっています(笑。これ統計的にいったら損するよね、と思ってサイコロには挑戦しなかったのですが、あとで調べてみたら倍額になってもちゃんと倍の大きさのハイボールが出てくるそうです。それが分かってたらネタとして挑戦したんだけどな~。
ちょっとタンパク質が続いちゃったので、ここで野菜。大根サラダ V3 を頼みました(笑。
真ん中に温泉卵が載っかっているのが嬉しい大根サラダ。でも、一般的な大根サラダと違って、大根が太い(笑。これ普通野菜スティックとして出てくる太さですよね…まあ、たまにはこういう歯応えのある大根サラダも悪くない。力と技のドレッシングも、なかなか庶民的な味で良い。
そんでもって、油淋肝。油淋鶏でさえこってりした味なのに、レバーで作ったらどうなっちゃうんだろうと思っていましたが、イメージどおりの味でした。肝臓らしい、みっちり味。
これはまたお酒が進むなあ。
そしてこの店の名物ハムカツ!これは見るからにお酒の友、ごはんのおかずにも良さそうなので、楽しみにしていました。
2.5cm…驚異的な厚さだ。
味のほうは、これまた期待を裏切らない懐かしさ。ハムカツってチープさがいい食べ物の代表格みたいなものなんだけれど、そういう懐かしいおいしさをこの厚みで堪能できる贅沢(笑。高級なものを食べるのとはまた違った満足感があります。
こういうつまみが出てくるとお酒も進むわけで。ホッピーの黒、行っときましょうか。
って、大ジョッキで頼んだらさっきのメガジョッキが再登場(汗。なんか、ホッピーの瓶とジョッキと焼酎の瓶の大小関係がおかしいんですけど(;´Д`)ヾ。
しかも、焼酎はこの一升瓶から好きなだけ注いでいいという(笑。
はい、ホッピーひと瓶、メガジョッキに入っちゃいました。
これだけ巨大なホッピー、飲んだことないぞ。これ飲んでるだけで右腕が鍛えられそうだ(笑
じゃあ、そろそろあれ、挑戦しておきましょうか。
これもこの店の名物、チューリップ唐揚げ。これまでの最高記録が二人で 60 個といういわくつきのやつ。そして、何個頼んでも割引にならないのに、複数個頼んだときの値段がずらっと書いてあるメニュー。
とりあえず 9 個頼んでみました。これだけでも、かなりのボリューム感。テンション高まります。
骨付きで食べやすいので、一口でぱくぱく食べられてしまいます。
味は…まあ、普通かな(笑
それから、ポテマヨチーズ焼き。
これも予想を裏切らない、自宅でもお手軽に作れそうな味だけど、逆にそういうのが嬉しい。カロリーとかヘルシーとか、この際そういうのはどうでもいいんですよ(ぉ
じゃあ、そろそろ〆といきますか。
せっかくの鳥料理屋、とどめのパンチは鳥鍋めし!
これしかないだろう。
当然、生卵もつけてもらいました。
生卵を溶いたら、上からどばっとかけて、スプーンでいただきます。
ダシがよく染み渡った鶏もいいけど、厚揚げと白滝がいい味出してる。あー、これは飲んだ後の〆にはたまらない。
鶯谷の昼飲み屋で、〆にこんな飯食ってる俺。カッコイイ(ぉ
あと、壁メニューの「なぜかおしんこと冷やしトマトの間に貼られているホットケーキ」がどんなものかずっと気になっていたので、頼んでみました(笑。
出てきたのはとてもオーソドックスなホットケーキながら、上にアイスクリームが載っているのが嬉しい。
この店、ソフトドリンクも充実しているので、子どもでも食べられるようなものを用意している、ということなのかもしれません。
三人でこれだけ飲んで食べて、9,000 円ちょっと。やっすっ!
普通に一人 5,000 円くらい払うつもりでいたので、逆に肩透かし(^^;;。
懐かしい味の料理をつまみに、気軽に酔える。
こういう店、いいですねえ。仕事帰りに同僚と一杯だけ引っかけて帰る、みたいなのに良さそう。
酔っ払いに幸あれ。
ごちそうさまでした。
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