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アメイジング・スパイダーマン 2 @TOHO シネマズ日本橋

観てきました。

アメイジング・スパイダーマン 2

予備知識を仕入れずに観に行ったんですが、今回のヴィラン(悪役)の一人、エレクトロってジェイミー・フォックスだったんですね。予告編観ても特殊メイクのせいで全然気がつかなかった。TOHO シネマズ日本橋にはサイン入りのポスターが掲示されていましたが、皆達筆すぎて Jamie Foxx 以外読めず誰だか分からない(笑

以前映画化されたサム・ライミ版『スパイダーマン』シリーズとはパラレルワールド的位置づけで、設定も随分違います。というわけで、サム・ライミ版で登場したグリーン・ゴブリンも再登場。でも、キャラクターデザインはアメコミに忠実だったライミ版とは違い、最近のハリウッド SF らしいデザインになっています。同じスパイダーマンでも、世界観がずいぶん違うんだな、ということが、同じヴィランが登場したことで改めて分かります。

ライミ版がスパイダーマンをモチーフにした青春物語だとするならば、マーク・ウェブ版は人間関係よりもむしろアクション映画としての映像表現にこだわった作品なのだろうな、というのがここまで 2 作を観て抱いた感想です。ライミ版ではそれぞれのヴィランにも共感するところがあり、悩めるピーター・パーカーとも相まって、絶妙なダークヒーローもののストーリーが展開されていましたが、マーク・ウェブ版では独善的な動機でヴィラン化する悪役が多く、勧善懲悪的な分かりやすさが重視されている印象。でも、変に考え込むよりは、圧倒的なスピード感と映像表現に浸ってください、と言われているように感じました。アクション映画で、ここまで映像表現に目から鱗が落ちたのは、もしかしたら 1999 年の『マトリックス』以来じゃないでしょうか。それくらい、アクションシーンのどれもが手を抜かず、徹底的に作り込まれています。アクション映画を観ているというよりも、何かのアトラクションを体験しに来たような感覚と言ったら良いでしょうか。そんなドキドキ感がありました。


今回鑑賞した劇場は、3 月末にオープンしたばかりの TOHO シネマズ日本橋。

独自規格による巨大スクリーン「TCX」(Toho Cinemas eXtra large screen)と、新しいサラウンドシステム「ドルビーアトモス」が導入されているということで、映画そのものよりもこのシステムを体感することを楽しみにしていました(笑。
スクリーンの大きさについては「でかいなあ!やっぱり映画館に観に来るなら大きなハコに入ってナンボだな」という感想でしたが、それよりも感動したのはドルビーアトモス。仕組みは AV Watch の本田雅一氏の記事に詳しいですが、

【本田雅一のAVTrends】サラウンドの常識を打ち破るドルビーATMOS -AV Watch

要約すると、従来のサラウンドは「●チャンネル」という表現でチャンネル数の多さを競っていたのが、ドルビーアトモスでは最大 64ch までのスピーカを使って、劇場に合わせた音場をリアルタイムレンダリングで生成できる、というもの。私が鑑賞した SCREEN 8 では、見た限り両サイドに 18ch、天井に 18ch、リヤに 8.2ch のスピーカが設置されていました(さらに、おそらくスクリーンの奥にフロント+センター+ウーファで 5.1ch 以上はあると思われます)。これによるサラウンドは、もはやどこにスピーカがあるというレベルではなく、リアルに、かつ自然なサラウンド感で、音に包囲されると言えば良いでしょうか。ああ、映画のサラウンドってまだここまで進化する余地が残っていたのか、という新鮮な驚きがありました。

このほか、チケットの発行はもはや対面カウンターではなく自動発券機がメインになっていて、

対面カウンターはあくまでバックアップ的な位置づけで、上映スケジュールすら掲示されていない簡易的・小規模なカウンターのみ。私は映画のチケットはもう多くの場合ネット予約してしまうので、自動発券機メインのほうが合理的だと感じます。

まだまだオープンして間がないせいか物販系スタッフの対応がこなれていない感じでしたが、シアターの設備は文句なし。これまでは、画音質にこだわって観たい作品は TOHO シネマズ六本木・新宿ピカデリー・109 シネマズ川崎(IMAX)のいずれかで観るようにしていましたが、これからは日本橋も有力な選択肢として加わりました。まあアトモス自体、まだまだメジャー映画会社のフラッグシップ級の作品にしか採用されていませんが、アトモス対応作品は積極的に日本橋で観るようにしたいと思います。

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