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大田区蒲田の海老の生春巻きととりおこわ

「蒲田メシどき行進曲。中華に韓国、イタリアン。蒲田、何でもありだな」

ドラマ『孤独のグルメ Season4』聖地巡礼、今回は第 11 話の舞台となった蒲田にやって来ました。個人的に、蒲田は昔通勤に利用していた駅でもあるので、見慣れた街。Season3 の大井町に並ぶホームグラウンド感があります。

今回のベトナム料理店「THI THI」は、JR・東急蒲田駅と京急蒲田駅の中間くらいにあります。蒲田経由で羽田空港に向かう際に通るルート。隣には、もうブームも一段落しましたが「俺のやきとり」「俺の焼肉屋」があったりします。

蒲田で出会ったベトナム料理、いいかもしれない。

THI THI

お店はビルの地下 1 階。外からは入口が見えないので、何も知らずに飛び込むのに勇気が要る店構えです。こどグルで紹介されていなければ、まず私が入ることはなかったでしょう(笑

入口には例の春巻き写真が額装で。ホントにあったんだ!(笑

額入り生春巻き、なんだか闘志が湧いてくる。
さて、それじゃ門戸を叩いてみますか。

グッドイブニング,ベトナム。


店内は、劇中のイメージより広くて(というか店舗が細長くて)、ドラマから受けた印象の 1.5 倍くらいはありました。しかも、合計 20 席以上はあるテーブルが、ほぼ満席。聖地巡礼っぽいお客さんはほぼ見受けられず、女性率高し。普段から人気の店のようです。

とりあえず、ラルージュースビールで乾杯。
日本のビールとはどこか違う風味、味わい。でも、この店の空気感に合ってる。
ここがベトナム、ここがふるさと。

メニューはこんな感じで、じつに多様。ベトナム料理といえば、せいぜい生春巻きくらいしか知らなかったけど、知られざるメニューがこんなにもあるんだなあ。
まるでベトナム料理観光。ベトナム料理って、こんなに多種多彩だったっけ?

ただ、写真がイマイチを通り越して、白飛びしているのも多くて何が何だかよく分からない(笑。
こういう個人経営のアジア系や中華料理店ってメニューの料理写真がイマイチなことが多いけど、ここはちょっとレベルが違う。

料理の方は、まずは定番生春巻きと、揚げ春巻きから。

もちっとした質感の生春巻きと、カリッと揚がった揚げ春巻きのコントラストがいいじゃないか。

海老の生春巻きは、中の海老が透けて見える。スケルトンタイプ。
大ぶりの海老を筆頭に、中身がぎゅっと詰まっているのが嬉しい。

そして、タレがいい。甘口の味噌に砕いたピーナッツを絡めた濃い味が、生春巻きに合うんだな。
ベトナムふるさと風濃厚味噌ダレ。

これはいい。額に入れたくなるのも解る。

チャージョー(揚げ春巻き)。

カリッカリの衣に噛みつくと、中は軽く火傷しそうなほどにアツアツ。こうきたかベトナム。
オリエンタル感満載に香ばしいのがいい。

山盛りに添えられた野菜は、レタスにキュウリ、そして意外にもミント。
これを巻いて食べると、また趣が違ったうまさ。ベトナム春巻き、奥が深い。

肉入りおもち。ちょっと小籠包っぽい見た目だけど、包んでいるのは餅、というのが新しい。
そしてどんな料理にでもパクチーとピーナッツを絡めてくるのがベトナム流らしい。でも、パクチーもピーナッツも好きだから、むしろありがとうベトナム。

中身はこんな感じ、といってもなんだかよく分からない渾然一体感だけど、とにかくいろいろ入っていて、幸せになる味。
餅とも肉とも長い付き合いなのに…何だこの、こんなはじめまして感は。

口の中がホーチミンだ。
ベトナム料理、あなどれんぞ。

「ふらっと QUSUMI」メニューから、ベトナム風水餃子。水餃子なのにスープに浸っていなくて、スープのかかった蒸し餃子みたいな感じで出てきます。もちろん、野菜とパクチーもたっぷり。
上に載っかってるのはベトナムソーセージ。ちょいとスパムっぽいのもアジアだ。

これは麺もいっといたほうがいいな。ということで、ブン・ボー・フエ(レモングラスのビーフン)。

おお、新たな食欲が湧き上がる香り。レモングラスが効いてます。
調べてみたら、一口にベトナム料理といっても地方ごとに特色があり、このお店で多く扱っている南部の料理はハーブと砂糖を多用した甘い味付けが多い、とのこと。でもこのブン・ボー・フエは中部発祥の料理なのか。へええ。

ベトナム料理 – Wikipedia

別皿で添えられてきた大量の野菜類を載せて、混ぜて、いただきます。
今日は野菜たっぷり採ってるなあ。健康になるに違いない(←

ああ…このすっぱ辛さ。うんうん。
スープを不用意に飲むとむせるレベルの辛さだけど、食欲を刺激するうまみも兼ね備えていて、スルスル入る。ベトナムの定番料理になるのもよく分かる。

ここまでラルービールをおかわりしてきたけど、ここらでちょっと違うビールに移行。
この「333」というビールは「バババビール」と読むようで、ベトナムではラルービールよりもこっちのほうがメジャーなんだとか。でも私は「333」という文字列を見るとつい後ろに「ES」とつけたくなってしまうオーディオ脳(ぉ

味は、確かにメジャーだけあって、ラルービールよりも普通のビールっぽい。でも、ラルービールもベトナム料理に合わせるとあまりにも自然で、全然違和感ありません。

ここまで来たら、ちょっとカレーも行ってみたい。
「鶏肉のココナッツカレー」というのを頼んでみましたが、合わせたのはライスではなくビーフン。

ココナッツの甘い香りが効いたマイルドな味わいは、ちょっとタイカレーっぽい。深みがあっておいしい。
それに、ライスじゃなくてビーフンというのも、カレーがよく絡んで、これもいい。

カレーのほうが量が多かったので、ビーフンをおかわりしちゃいました(笑。
いやあ、これはおいしい。カレーにビーフン、気に入ったかも。レトルトのタイカレーとか買ってきて自宅で再現したいくらい。

じゃあ、そろそろ満を持して締め、いってみましょうか。

最後はもちろん、とりおこわ。

見た目がけっこう地味だけど、この回のサブタイトルに取り上げられるくらいだから、うまいに違いない。

ベトナムソーセージとおこわの間に挟まった、このさきイカかとろろ昆布みたいなものは何だ?と思って口に入れてみたら…これ鶏肉か!しかも鶏の干し肉!
しっかりと味のついた鶏肉がほぐされているから、うま味の出方が半端ない。もっとあっさりした味を想像していたら、実物は全然ちゃう。

これは、ごちそうおこわだ。
ベトナムおこわ、私の大好物になりました。

うまいものを食って怒る人はいない。
腹が立ったらおいしいものを食べろ。

終盤のカレービーフンからとりおこわのコンボがかなりお腹にたまる感じで、珍しくちょっと食べ過ぎたかも。
でも、これで一人 5,000 円いかないんだから、リーズナブルだよなあ。

こんなふるさとなら、誰だって帰りたくなる。
ああ、ごちそうさまでした。

『孤独のグルメ』聖地巡礼 全店レポート Season1~10&原作
ドラマ&漫画『孤独のグルメ』の聖地を実際に巡礼してきた本人によるまとめです。(※2017 年大晦日スペシャルの広島編、2019 年大晦日スペシャルの釜山編、2023 年大晦日スペシャルの台湾編、および原作の病院、パリのみ未巡礼)。 ドラマ...

コメント

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