「この辺、店というものが全然ない」
週刊「SPA!」の今年の新年早々の発売号に、漫画『孤独のグルメ』の第 29 話がいきなり掲載されていました。ドラマの放送開始前とかのタイミングではなかったので意表を突かれましたが、その聖地は東京・大手町。最近の漫画版の聖地は都心が続いていて、巡礼的にはありがたいです。
とはいえ、今回のお店は大手町といっても山手線の東京~神田間のガード下。ただでさえ何もないところに、今は工事中ということでさらに閑散としており、お昼時であっても歩いている人がほとんどいません。東京駅の至近でこれだけ人が少ないというのも、逆に貴重かも。
そのガード下をどんどん歩いて行き、工事エリアをようやく抜けたところに、お店を発見しました。
こんなところにポツンとラーメン屋。
誰が来るんだろう…?
と思ったけど、そこはお昼時の大手町。店外にはサラリーマンが 5 人ほど、列をなしていました。
博多とんこつラーメンか。
トンちゃん、しばらく入れてない。
中が見えない、勇気のいる店。
旨い店か、ガッカリ店か。
10 分ほど並んで入店。店内も、基本的にサラリーマンだらけ。
この辺の勤め人のご用達か。
ラーメンは食券制だけど、店内に貼られているメニューには夜用のつまみっぽい品が揃っていて、そそられる。
ははぁん、夜は飲み屋モードになるのか。
とりあえず食券を買って、カウンターに着席。
オーダーはもちろん「初志貫徹」、ぶれることなく博多とんこつラーメン敢行!
おや、この缶詰…サンマのみそ煮、これ好きなんだけど。
聖地巡礼だからってのもあるけど、魚のみそ煮とか蒲焼きとかの缶詰め、実はかなり好物。
「すいません、この缶詰、食べることできますか」
というわけで注文は、五郎’s セレクションどおりのとんこつラーメン・半ライス・さんまのみそ煮缶セット。
ランチタイムは半ライスか替え玉サービスのところ、もちろん半ライスを選択。
よしよし、缶詰が加わったことで完全食になったぞ。
とんこつラーメンはかなりオーソドックスな雰囲気ではあるけれど、一般的なとんこつラーメンよりも大ぶりなネギの存在が豪快さを感じさせます。
それもそのはず、ここの看板メニューはとんこつよりもむしろ、二郎インスパイア系の「スタミナラーメン」らしく、そのスタミナラーメンと共通のネギがスタミナっぽさを醸し出しているようです。
見た目はちょっと豪快だけど、味はちゃんとオーソドックスなとんこつラーメン。
変にアレンジせず基本に忠実に作られたとんこつラーメン、という感じ。だが逆にそれがいい。
うーー久しぶり、やっぱりうまい。
そしてさんまみそ煮缶。ちゃんとお皿に盛って出してくれました。
くっ。缶のままでもいいのに。
でもこの安ウマ感、外じゃなかなか食えないよ。
缶詰でこその家おかず感!白いご飯に合いまくる。
ふふ、酒飲みの肴で飯を食うのって、なんか痛快。
こうなるといろいろアレンジしてみたくなってくるわけで。
レンゲで掬ったご飯に今度はサンマのかけらをのせて、あとベニショー。スープにひたして…。
うまい。これもありだな。
薬味。ラーメン。ラーメンの具。
飯・缶詰。組み合わせ無限、まさに自由自在!
うん、楽しいよこれ!
ゴローちゃんはこの上さらに替え玉を頼んだ挙げ句食べきれずに残していたけど、私はここで打ち止め。
もうちょっと食べられたかなという気もしつつ、食べきれずに残すのもそれはそれで農耕民族のプライドが許しません。
ともかく、ごちそうさまでした。
いやあおいしかった。ラーメンも良かったけど、これは缶詰がキモだな。
また来る機会があったら、次はスタミナラーメン、試してみようかな。
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