おなじみの横浜「BAR Left Bank」にまた行ってきました。
唐突なことに、2 週間後の 8/15(土)をもって閉店することが決定した、とのこと。大好きなお店だっただけに悲しみにつつまれているわけですが、なくなってしまう前に今一度、ということで行ってきました。
いつものテーブルに着席するや否や、生ビールと昆布ジントニックをオーダー。道中、気分が悪くなるくらいの蒸し暑さだったので、まずはビールで一気に喉を潤してから、昆布ジントニックをじっくり味わおうという算段です。
最近、この暑さをスッキリ吹き飛ばしたくて自宅でもジントニックを作って飲んでいますが、この昆布ジントニックを愛飲しすぎたせいで、昆布風味がないと物足りなく感じるようになってしまいました。どうやって風味を出しているんでしょうね。
料理はラムロース竜田揚げから。一見、鶏の竜田揚げとそれほど違いませんが、口に入れるとラムの濃厚な肉々しさが味覚を駆け巡ります。それに、まぶしてあるスパイス(クミンだと思う)の香りが効いていて、鶏の竜田揚げとは全く違う料理に仕上がっています。これはお初だったけど、私的にはど真ん中ストライク。
おなじみ口水鶏(よだれどり)。積み上げられたパクチーとネギのおかげでさっぱりいただける第一印象ながら、しっかり辛みのついたソースがビールを呼び込みます。
そしてラムパクチーサラダ。いかん、口水鶏に載っかっているパクチーとかぶってしまった(ぉ)けど、パクチー好きとしてはかぶり上等。ラムの存在感も相まって、食べ応えあるサラダです。
こういううまいラム(羊肉)にはラム(酒)で迎え撃つべし。ここに来ると決まって頼んでいる、国産黒糖ラム酒のルリカケスをロックでいただきます。香り、味ともに深みがあって、私の大のお気に入り。
このお店の代名詞になった感のある(笑)いぶりがっこマスカルポーネ。閉店とともにこれが食べられなくなってしまうというのは、あまりにも惜しい。
この時期のスペシャルメニュー、桃とモッツァレラチーズサラダ。桃をサラダに使う、という発想はなかったなー!どんなものかと思ったけど、いちょう切りした桃とモッツァレラチーズ(一見、どっちがどっちか見分けにくい)をサラダの上に載せて、バルサミコソースをかけたもの。これが思った以上にイケる感じで、ラムとかパクチーの刺激に浸された鼻と舌をいったんリセットしてくれるような爽やかさ。
もいっちょ箸休め的に、味噌きゅうり。
さらには横浜産キャベツアンチョビ炒め。キャベツのアンチョビ炒めって、それだけでいいつまみになるんですよね。
そこにガツンと、ラム麻婆ナス。今が旬の茄子のみずみずしい食感を残してあって、とても美味しい。肉みそが豚や合い挽き肉じゃなくラム、というのも新鮮で、かなりパンチ力のある麻婆ナスです。
これはたまらず、ラムに負けない強さのある芋焼酎に移るわけですが、これは限定品の「夏のまんねん」。夏をコンセプトにした焼酎らしく、芋焼酎とは思えないスッキリとした味わいで、この暑さを忘れるのにちょうど良い。
そろそろ〆方向に移っていきます。
これは中央アジアではポピュラーな麺料理である、ラグメン(ラグマン)。ドラマ『孤独のグルメ』でも東中野のアフガニスタン料理回に登場したメニューです。関東でもラグマンを出すお店は三つくらいしかないそうですが、それにここで出会えるとは。
Left Bank のラグメンは、かなり太めの平打ち麺にしっかり味で、とても食べ応えあります。
おつまみ的に、イチジクバター。レーズンバターには目がない私としては、こういうのとても好きです。
あっさりめのバターとラム酒にしっかり漬け込まれたイチジクがよく合って、これは止まらなくなるタイプの酒のつまみ。
明太子スパゲティ。一見、何の変哲もない明太子スパに見えて、実はチョリソーが隠されています。これが緩くなりがちな明太子スパゲティの食感にアクセントを与えています。これもうまい。
ラストは定番、ラムケバブ。ここまでに出てきた数々のラム肉料理も美味しかったけど、こういうシンプルに肉のうまみを味わうのがやっぱり一番うまい。
返す返すも、このお店があと 2 週間でなくなってしまう、というのが惜しい。一度行って気に入った人、気になってたけどまだ行ってない人は、無理してでも閉店前に行っておいた方がいいと思います。
コメント
いぎだい!
しかしアルコール度数高めな上に量もなかなか召し上がっているというのに、締めに至る終盤までしっかり料理の写真をジャスピン&バッチリ露出で撮れることがまず凄い!
私ならラムをラムで迎え撃つあたりで呂律が…
いやいやいやいや、多くはカメラの性能のおかげだし露出や色味は RAW 現像で調整してますから(笑
せっかく近くにお住まいなので、閉店までになんとか是非!