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ヤマハ「聴く VR」

ヤマハがAVアンプの音場創生技術をポータブルに、”聴くVR”。イヤフォン新機種も – AV Watch

先週末のポタフェス、気になってはいたんですが聖地巡礼や家の予定が詰まっていて残念ながら行けませんでした。そしたらヤマハがなんか気になる製品を参考展示してたというじゃないですか。

その名も「聴く VR」。ヤマハの AV アンプに搭載されている「シネマ DSP」を応用してヘッドホンアンプに搭載し、ヘッドホンでも AV アンプのような音場を表現できる、というもの。それって既存のバーチャルサラウンドヘッドホンと何が違うの?とか、いわゆる視覚方面の VR と関連性あるの?とか気になるわけですが、上記 AV Watch の記事を読む限りは視覚の VR とはあまり関係がなく、ヘッドホン使用時にも音場表現ができるサラウンド技術で、主にヘッドホンアンプやポタアンの製品化を想定している模様。
まあ現在のヘッドホンアンプ/ポタアン市場はハイレゾを軸とした「いい音」一辺倒で、ヤマハとしてはシネマ DSP の技術を応用して違う付加価値を目指したい、というのは理解できます。でもポータブルで音場表現がどこまで求められるかなあ。家庭用のヘッドホンオーディオ向けに音楽だけでなく BD/VOD の鑑賞にもメリットがある、という方向性の方がフィットしていそうに思います。

でも個人的に期待したいのはそっちよりも視覚系の VR に「音場」という概念を持ち込んでくれる可能性です。現在の VR はヘッドトラッキング技術を使って頭の向きに合わせて映像だけでなく音の指向性も変化させることができますが、音の方はまだまだ頭内定位というか「両耳に音が張り付いている感覚」を超えられていません。VR 空間内で正面から音が鳴っているときに右を向いたら「ヘッドホンの右 ch からは音が出なくなって、左 ch だけから聞こえる」というのは音の響き方や聞こえ方を考えれば不自然なもの。そこはもっとバーチャルサラウンドヘッドホン的に鳴らしてほしいし、何なら PSVR のシネマティックモードを使うときはヘッドホンじゃなくて AV アンプ+スピーカに繋いで音を鳴らさせてくれよ!とも思っていたので、こっち方面にシネマ DSP の音場生成技術が入ってきてくれないかな、と密かに期待しているわけです。

今回の把握まで参考展示であり、今後の展開がどこまで広がるかも分かりませんが、とりあえず現状のものでいいから一度試聴する機会が欲しいなあ。

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