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Sony MUC-M2BT1

先日 AKG N30 のリケーブルはいったん保留にしましたが、それでもポータブルオーディオ環境をもう少し快適にしてやりたい気持ちはあって、これに手を出しました。

ソニー / ワイヤレスオーディオレシーバー MUC-M2BT1icon

MUC-M2BT1

ソニーの MMCX イヤホン Bluetooth 化アダプタです。これ初代モデルが出たときからずっと気にはなっていたんですが、他社の後発品でこれを超えたものがなかなか出てこないので、今さらながら購入。

というのも、ウォークマンを有線で聴くためのイヤホンとしてはやっぱり AKG N30+COMPLY が好みに感じて、XBA-N3 も悪くないんだけど使用頻度が下がりがち。では AKG N30 をリケーブルする代わりに XBA-N3 ワイヤレス化すれば使い分けできるんじゃないかという発想です。
ソニーからは純正で XBA-N1 をノイキャン&ワイヤレス化したような「WI-1000X」というモデルが発売されていてこちらも評判が良いようですが、今回は XBA-N3 を再活用することが目的だったので見送りました。

Bluetooth イヤホンという意味では左右独立型の「WF-1000X」も出ていますが、バッテリ駆動時間がまだまだ短いことと、対応コーデックが SBC/AAC のみという点が物足りなかったためスルー。左右独立型だと基本的に両耳側にプロセッサと DAC を内蔵しなくてはならず、おそらく現行世代のプロセッサではまだ消費電力的に搭載が難しかったのだろうと思います。左右独立型の元祖 EARIN が出てから各社急ごしらえで競合品を作ってきた部分があり、プロセッサの開発周期(スマホと違って家電系のプロセッサは数年サイクルでの開発になることがほとんど)と製品の発売タイミングが合っていないのでしょう。個人的な読みとしては、早ければ来年のモデルチェンジでプロセッサを刷新し、LDAC に対応してくるんじゃないかと睨んでいるので、とりあえずそれ待ち。
というのもあって、今あえて昨年モデルである MUC-M2BT1 に XBA-N3 を組み合わせるという選択をしました。

MUC-M2BT1

MUC-M2BT1 のイヤホン側端子はオーソドックスな MMCX コネクタ。ソニーの XBA シリーズはもちろんのこと、Shure も普通に装着できました。が、AKG N30 だけはコネクタカバーの形状が特殊なせいで使えず…AKG はなぜこの機種だけこんな妙な仕様にしたんでしょうか(´д`)。これさえなければものすごく遊び甲斐のあるイヤホンになったはずなのに。

ケーブル長には少し余裕があるのでシュアー掛けにも対応は可能です。針金等は入っていないため安定はしませんが、サードパーティ製のイヤーフック等を買えばいけるのでは。

MUC-M2BT1

肩掛け部にはバッテリと通信モジュール/DAC、操作ボタン等が集約されています。ボタンは電源兼再生と音量+-のみ。電源ボタンが再生/停止を兼ねるのはまあいいんですが、音量+-が長押しで曲送り/曲戻しを兼ねるというのはちょっと扱いづらい。結局ポケットに入れているウォークマンに手を伸ばしたほうが早くかつ直感的に操作できてしまいます。


MUC-M2BT1

本体右側には NFC があり、機器をタッチするだけでペアリングできるのは最近のソニー製品のスタンダード。ただ NFC の位置が微妙で、これを首に掛けたまま NFC タッチでペアリングするのは至難の業。いったん首から外した方が早いです(´д`)。MDR-1000X のように左耳に NFC 機器を押し当てればペアリング完了、という分かりやすさはちょっとありません。
またウォークマン(NW-A30)との組み合わせでは、ペアリングしてあっても MUC-M2BT1 の電源オン後に NW-A30 の電源を入れても自動再接続はしてくれないようで(?)NW-A30 の電源を入れてから MUC-M2BT1 の電源を入れてやる必要がある模様。

ちなみに Bluetooth のマルチポイント接続にも当然対応していて、音楽再生はウォークマンを使いながらスマホのハンズフリー待受にも使えるのはやはり便利です。まあ最近は仕事以外で音声通話なんてほとんどしなくなりましたが。

MUC-M2BT1

充電は microUSB。簡易防滴のためかゴム製の蓋がついていますが、こういう蓋って長年使っているうちにちゃんと閉まらなくなりがちなんですよね。ここはスマホ同様のキャップレス防水にしてほしかったところ(そもそも M2BT1 自体が防水対応製品ではありませんが…)。

MUC-M2BT1

付属品はキャリングポーチと microUSB アダプタ(USB-AC アダプタはなし)。
私はこういうヘッドホン付属のポーチって滅多に使わないんですが、MUC-M2BT1 は表面の仕上げ的に割と簡単に擦り傷がつきそうな感じなので、ポーチに入れて持ち運びたいところ。でも M2BT1 って Westone や Shure の Bluetooth アダプタと違ってそもそもが嵩張りがちなデザインなので、ポーチに入れるとさらに嵩張るんですよね。

MUC-M2BT1

音質に関しては、LDAC が使えるだけあって期待通りの音。MDR-1000X 同様に「静かな環境で有線接続と比較するとさすがに違いは分かるけど、外出先ならそれほど気にならないレベルで高音質だし、音質の差よりもワイヤレスの恩恵のほうが大きい」というものです。音のキャラクターについても純正の Bluetooth アダプタだけあって、XBA-N3 付属のアンバランスケーブルと似た傾向で、違和感はありません。これなら純正ケーブルを Bluetooth 化するのに大きな不満はないと言えます。
もう一週間ほど使ってみていますが、今のところ混んだ電車内でも音切れっぽい症状が出たのはせいぜい一度くらい。接続安定性も十分だと思います。

左右独立型イヤホンとは違って完全ワイヤレスとはいきませんが、少なくともポケットからイヤホンケーブルが延びていないというのは改めて快適ですね。MDR-1000X を買ったときにも感じましたが、自分が振り返ったときにケーブルに引っ張られたり、電車内で他の人の荷物にケーブルが引っかかったり、そういうプチストレスが今まで想像以上に不快だったということに、ケーブルがなくなることでようやく気づきました。これを一度味わうともうケーブルつきのイヤホン/ヘッドホンには戻れないと思います。

不満があるとすれば、公称約 7.5 時間というバッテリ駆動時間はまだまだ短い、というところでしょうね。スリープ状態でも Bluetooth のコネクション維持(スマホのハンズフリー待受が原因?)にバッテリをジワジワ食われているようで、二日間無充電で使っていて、音楽再生はトータルで 2 時間ほどしか使っていないのに帰り際に使おうと思ったら電池が切れていた、ということがありました。日々使うならば、基本的には毎日充電するか、音楽再生を切るときには原則 M2BT1 をスリープではなく電源オフにする、という運用が良さそうです。

それにしてもこれ快適すぎて、音質自体は AKG N30 のほうが好みなのに、M2BT1 を買ってからは XBA-N3 ばかり使ってしまっています。これは買って良かった。

ソニー / ワイヤレスオーディオレシーバー MUC-M2BT1

B01C587LQK

コメント

  1. てりすて より:

    こんにちは!
    初めまして、てりすてと申します。
    「孤独のグルメ」巡礼で検索し、来させていただきました。
    孤独のグルメ大好きですが、自分の地方では放映しておらずAmazonプライムでの視聴です。
    巡礼記事を楽しませていただきまして、他のページも拝見いたしましたら「イヤホン」に「カメラ」と自分の趣味なものがたくさん出てまいりまして勝手に親近感を持ってしまいました。
    また来させていただきますね!!

  2. B より:

    はじめまして。コメントありがとうございます!

    こどグル巡礼記事きっかけで来ていただいたんですね。この blog は完全に私の趣味全開でお届けしているので(笑)、興味の範囲がいろいろと重なっている方に読んでいただけるのはとても嬉しいです。またよろしくお願いします!

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