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docomo 「M」を見てきました

9 日に発売された、Android スマホとしては久々の変態端末(誉め言葉)docomo の「M」。二十年来小型変態端末を追いかけてきた身としては気になるわけで、とりあえず店頭で触ってきました。

NTT docomo / M Z-01K

docomo M

ビックカメラと近所のドコモショップでいじってきました(写真はビックカメラのものですが、ビックカメラもヨドバシが解禁するよりもずっと前から店内撮影 OK だったんですね)。新製品にも関わらず、ビックでも DS でも他に触っている人を見かけなかったのが意外でした。注目しているのはごく一部のガジェオタだけなのか…。

しかし実機を目にすると、かつて一度折りたたみ二画面タブレットの夢を見た身としては感慨深いものがあります。今ならハードウェアの性能も十分上がってマルチウィンドウも実用的になったし、何しろ OS が標準でマルチウィンドウをサポートしているというのが大きい。狭額縁も当たり前になったし、折りたたみ二画面端末をもう一度、という夢が見れそうな気も本当にしてきます。

docomo M

二画面の操作は、Android のナビゲーションバー(ホームボタンやバックボタンがある画面下部のバー)右端にある「M」ボタンを押すことで切り替えます。通常の一画面モード(サブ画面には何も表示しない)、二画面を一つの表示領域として広く使うモード、二画面に別々のアプリを表示させるモード、二画面をミラーリングして使うモードの 4 パターン。ミラーリングの有効活用法はあまり思い浮かびませんが、基本的には全画面モードか二画面モードにして使うのが良さそうです。


docomo M

全画面モードは広々としていて、単にブラウザを表示させるだけでも従来のスマホとは違って見えます。積極的に PC 用サイトを閲覧したくなりますね。
画面中央に入る分割線は全く気にならないとは言いませんが、これだけ狭ければ許容範囲かな。

最近はアスペクト比約 1:2 の超ワイドディスプレイを搭載したスマホやファブレットが増えてきていますが、あれは SNS 等のタイムライン表示にはいいけど、それ以外のアプリや Web ページにはこういうスクエアに近い画面の方が扱いやすいはず。

docomo M

二画面モード。これ、画面ごとのアプリの切り替えはどうするんだろう?と思ったら、操作したいほうの画面のナビゲーションバーを触って(アクティブな方だけにボタンが表示される)そこからアプリを切り替えたりホーム画面に戻ったりするんですね。最初、「最近使ったアプリ」でアプリウィンドウの一覧を表示させて隣の画面にドラッグしようと思ったらスワイプ操作(アプリ終了)と認識されてしまったので少し戸惑いましたが、まあ慣れの範囲だと思います。

パフォーマンス的にはブラウザ+マップを使っている程度では全く重さは感じませんでした。展示機はほぼ初期状態で重そうなアプリを試すことができなかったのですが、こういうのはゲームアプリを二つ同時に使ってみるくらいでないと実力のほどは分かりませんね。
スペックは Snapdragon 821+RAM4GB ということですが、そろそろ Snapdragon 845 が出てこようかというタイミングで実質的に二世代前の SoC というのがやや気になるところです。ベンチマークによっては Snapdragon 835 に迫るスコアを出しているものもあるようですが、今新規購入して二年近く使うとなると不安がないわけではありません。

docomo M

側面は iPhone SE と Xperia を悪魔合体させたかのようなポリシーのないデザインで、ある意味 ZTE らしい(誉めてません)。私は ZTE のハードウェアのソツのない作りは嫌いじゃないんですが、こういうところだけはどうも好きになれません。

本体の厚みは開いた状態ではイマドキのスマホとしてはちょっと分厚いけどまあ許容範囲かな…と思うんですが、

docomo M

閉じると厚さ約 1.2cm となってしまい、このままポケットに突っ込むにはちょっと辛い。まあ一昔前はこれくらいの厚みががある折りたたみケータイをポケットに入れていたわけだから、ナシではない気もしますが。
重さについては一般的なスマホの 1.5 倍くらいありますが、思っていたほどの重さは感じませんでした(ただ、展示機には盗難防止デバイスがついていて正確な重さが分からず、コールドモックは正確な重さを再現したものかどうか不明なため、厳密には分からず)。

もし実機を見て良かったら買っちゃってもいいくらいのつもりで見に行ったんですが、この厚みはちょっと躊躇しますね。小型タブレットの代替としてなら十分アリだけど、スマホの代替とするには裸ポケット運用派としては厳しい。それでも SoC が 835 だったら行ってたかもしれないし、いろんな意味で少しずつ惜しい。でも、こういうのって最初の世代で買わないと後が続かなくなることが多いからなあ…。

ともあれ、こういうのが端末メーカー側の企画ではなくキャリア側の企画として商品化されるとか、販路も docomo の独占ではなく海外では ZTE ブランドで販売される(それによって開発費は docomo と ZTE で分担しているはずだし部品調達コストも下がっているはず)とか、一昔前の国内携帯電話業界の常識を考えると、メーカー/キャリア/EMS の関係性も時代も随分変わったよなあ、とつくづく思いますね。こういうのが出てくるということは、他ならぬ docomo 自身がスマホ市場に閉塞感を感じているということでしょうし、確かにそろそろ何かブレイクスルーが欲しいと私も思っていたところではあります。

どうしようかなあ。

PRINCESS PRINCESS / M

B00005G9IJ

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