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REALFORCE TKL S

ねんがんの リアルフォース R2 をてにいれたぞ!

東プレ / REALFORCE TKL S (ブラック)

3 月も下旬に入って、REALFORCE R2 のテンキーレスモデル「REALFORCE TKL」シリーズが店頭に並び始めたので、満を持して買ってきました。
私が自宅と職場それぞれで 10 年以上にわたって愛用している Realforce 91UBK の後継にあたるモデルです。R2 が出たときから、テンキーレスモデルの発売を心待ちにしていました。

REALFORCE TKL はモデルによってちょっとずつ仕様が異なり、必ずしも「高いものが良い」というわけではないので、主要仕様の比較をすると以下のような感じ。

モデル標準モデル
REALFORCE TKL
静音モデル
REALFORCE TKL S
APC モデル
REALFORCE TKL A
静音 APC モデル
REALFORCE TKL SA
ブラックALL45g
かな無しレーザー印字
ALL45g
かな無しレーザー印字
ALL45g
かな無し昇華印字
ALL30g
かな無し昇華印字
ホワイト変荷重 30/45/55g
かな有り昇華印字
変荷重 30/45/55g
かな有り昇華印字
変荷重 30/45/55g
かな有り昇華印字
ALL30g
かな有り昇華印字

個人的には昇華印字モデルのシックな見た目が好みではあるんですが、せっかく買うなら静音タイプにしたい、でも静音 APC モデルの ALL30g はちょっと軽すぎる…ということで静音モデル(TKL S)を選択しました。
一昔前は東プレの Realforce シリーズといえば段ボールに直接モノクロ印刷された外箱に入っていたものですが、今ではモノカキ用というよりゲーミングキーボードカテゴリになってしまったこともあって、高級感のある化粧箱に入っていました。ヨドバシで購入したところ、販路によってオマケが異なるのか(?)通常の静音モデルにはついていないはずのキートッププラー(キーを外す工具)が付属していました。

以前は Realforce といえば打鍵感重視で見た目は二の次という感じの野暮ったいデザインだったのが、現行モデルは直線主体の無駄のなくスッキリとしたデザインに変化していました。なんか二十年ぶりに小学校時代の同級生に再会したらすっかり垢抜けていたような感覚があります(笑。
ま、最近では単品キーボードといってもノート PC のような薄型のパンタグラフ式キーボードのほうが当たり前になってしまったので、REALFORCE TKL の見た目がいくら良くなったといっても見る人によっては「一昔前のパソコンのキーボード」にしか見えないんでしょうが。オールドタイプだと言われても、これが一番快適に入力できるんだからこれでいいんです。

ステップスカルプチャー構造(横から見ると弧を描くような段差のあるキー形状)のキーボードも最近では見ることが少なくなりましたが、慣れるとこれが指に負担をかけず高速に入力できるわけです。これがノート PC のような扁平なキーボードだと、上下段のキーが微妙に遠く感じて疲れの原因になります。


REALFORCE R2 シリーズの最大の特長と言えるのが、この幅広いスペースキー。最下段にある [Ctrl][Alt][変換] などのキー幅をあえて詰めることで、使用頻度の高いスペースキーの幅を英字キーボード並みに確保しています。これくらい幅広だと、昔よく言っていた「スペース”バー”」と呼んでも差し支えなさそうに感じます。

ただ、左右端の [Ctrl] はまだ良いとして、それ以外のキーが一般的なキーボードの配置とは若干違ってしまうため、ある程度慣れが必要になりますね。私の場合はスペースキー右にある [変換] キーを IME のオン/オフに割り当てているため、日本語入力を切り替えようとしてスペースキーを押してしまう事故が既に何度か起きています(このエントリーは実際に TKL S で書いています)。おそらく数日で慣れることでしょうが。

キーボード右下には、アプリケーションキーが削除されて代わりにノート PC のような [Fn] キーが追加されています(アプリケーションキーは [Fn]+右 [Alt] で代用)。[Fn] キーはファンクションキー等との組み合わせでマルチメディアキー(メディアアプリの再生や音量調整)やキーロック設定等に使えるようですが、取説を見ないと分からない機能だし、あまり使わないだろうなあ。

キーボード右上のロゴ入りパネルはモデルによって色が異なるようで、標準モデルがブラック、静音モデルがブロンズ、APC モデルがシルバー、静音 APC モデルがゴールドとなっています。NumLock 等のインジケーターは専用ユーティリティで発光を 7 色(+消灯)から選べるという無駄な装飾機能が(笑。旧モデルではインジケーターがなく、うっかり CapsLock がかかったまま入力してしまう事故がときどきあったので、LED がついたこと自体は大歓迎。

Realforce 91UBK と比べると、横幅はほぼ同じながら奥行きが詰まってデスクトップスペースを少し有効活用できるようになりました。改めて比較するとスペースキーが大幅に広くなったことがよく分かります。それにしても、91UBK(自宅用)もかれこれ 12 年近く使っているのにキートップが少しテカってきた程度でほとんどヘタッた感じがしないのは流石としか言いようがありません。

キータッチは基本的に 91UBK のものを受け継いでいて、長年使い慣れた感覚のまま移行できそうです。静電容量無接点方式による「あるところでスッと荷重が抜け、軽い力で入力できる」快適さは R2 世代になっても健在。91UBK の変荷重キーは私にとっては特に左手の小指が軽すぎて、タイピングを止めて文章を考えている間に「あああああ…」と無限に自動入力されてしまっていることが十年以上使っていてもままあるのですが、ALL45g な TKL S ならそういうこともなく快適に入力できています。
静音キーに関しては、最近の静音キーボードを謳っているノート PC に比べればまだ気になるものの、いわゆるデスクトップ用キーボードの耳障りなカチャカチャ音がかなり抑えられ、これなら深夜にキータイプしていても隣室でテレビを見ている家族にうるさがられることはないかな、という感じ。心なしかキーの押し心地もソフトになったような気がして、使っていて気持ちが良いですね。私はメカニカルキーボードのスイッチをバチバチ押していく感覚も好きなんですが(笑)、それとは方向性の異なる心地よさがあります。

一般的なキーボードとは一部配列が異なるためちょっと慣れが必要なところはありますが、私はかなり気に入りました。自分にとってキーボードとマウスは文房具みたいなものなので、高価だけれどそれに見合う価値はあったと言えます。職場ではなかなか自席にいられる時間も長くないから投資対効果的には微妙なところなんですが、職場用も欲しいなあ…。

東プレ / REALFORCE TKL S

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