帰省中に食べてきたものの話です。
金沢ではほぼ毎年必ず寿司を食べているわけですが、今年は新規開拓してきました。
この店名を見た瞬間に「あの楽曲」が脳内に流れ始めたあなたは間違いなく四十代以上です(ぉ。石川・富山に数店舗を構える回転寿司チェーンのようですが、こちらの店舗は二年ほど前にオープンしたばかりということで随分新しい。お盆期間ということで、ディナータイムより早めの時間にも関わらず待ち行列が発生していました。
かなり広い店内。北陸の回転寿司店は東京に比べて広々としているところが多いですが、この店はその中でもかなり広い。手前のカウンター席に加えて、奥にはテーブル席と小上がり席が合計 18 ブース(全部で 100 席超!)備えられていて、家族連れ等でテーブルに着席することを前提とした店作りになっているようです。ちょっとしたファミレスより広いくらい。今回はテーブル席を利用しました。
これだけ広いとテーブル席からは板場が完全に見えないため、注文はタッチパネルで行います。これなら『孤独のグルメ』の廻転寿司回のように注文が通らないということはまずないし(笑)、オーダーが正確にカウントされるから精算時に皿を数える必要もない。合理的にできています。
タッチパネルの左右にある「上段」「下段」のボタンについては後述。
ま、とりあえずはビールから。
これだけ暑いとキンキンに冷えたビールが本当にうまい。
注文した寿司を運んでくるのは例によって新幹線。
しかしこの店はテーブル席が主体なため、通常の回転寿司のベルトコンベアがあるのはカウンター席のみで、テーブル席にはコンベアは回ってこず、全て注文制で新幹線が運んでくる方式になっています。先ほどの「上段」「下段」ボタンはこの新幹線のレーンが上下二車線になっているためで、運んできた新幹線を厨房に返送するためのボタンだったわけです。
「氷見づくし」の三貫盛り。地元富山湾の懐かしい味がセットで楽しめるのが嬉しい。
こうやって故郷の新鮮な味覚に触れると、帰ってきたなって実感が湧きます。
甘えび。これだけプリップリでトロトロの甘えびは地元でなければ味わえません。
しかもこの甘えび、かなりうまい。これまで食べた回転寿司の甘えびの中でもトップを争うクラスでいいネタ使ってます。
そして富山湾の至宝、白えび。これも帰ってきたら味わいたいものの代表格ですが、今年は不漁で白えびが高騰しているらしく、たった一貫で 400 円以上(!)。白えびなんて、子どもの頃には味噌汁に殻のまま無造作に入っていたくらいだったのに(しかも殻が口に刺さりまくるから、昔はあまり好きじゃなかった)。
そんなわけですっかり高級食材になってしまった白えび、久しぶりに食べるとやっぱりおいしい。でもちょっとしかないから味わって食べました。
富山を代表するネタが続いたので、続いて石川っぽいものをと思いトラフグの握り。隣県でも意外と富山では食べないネタです。
さっぱり、コリコリしておいしい。
金沢を代表するネタといえば何と言ってもノドグロなんでしょうが、そういうのは帰省シーズンだと大人気ネタになるせいか、この日は既に売り切れ(´д`)。ノドグロ食べたかったなあ…。
ともあれ、やっぱり寿司をいただくと日本酒が進んでいくわけです。
あぁ旨い。
まあ、富山人としてはノドグロがなくてもブリがあれば生きていけます。日本海側の住人としては、やっぱりマグロよりもブリが魚の王様なんだよなあ。
ドドンと四貫でも軽くいけてしまいます。
この店、回転寿司店としてはかなりレベルが高いんじゃないでしょうか。少なくともここ数年の帰省時に行った富山・石川の回転寿司店の中では一番おいしかったような。ネタの質がいいんでしょうね。
とはいえ北陸の回転寿司はかなり競争が激しくて、いいと思った店でもいつの間にか味やネタの大きさが落ちていたりして、ガッカリしてしまうことも少なくない。この店には今のクオリティを維持してくれることを期待しつつ、来年もぜひ来ようと思います。
ごちそうさまでした。
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